第7戦イタリアGP:佐々木、アルコバともに転倒リタイア
Yamaha VR46 Master Camp TeamのJ・アルコバは4ラップ目、佐々木歩夢は11ラップ目に転倒し、ともにリタイアとなった。
先立って行われたMoto3決勝中に赤旗中断があり、スケジュールが遅れたため、Moto2は予定周回数の19ラップから7ラップ減算の全12ラップで競われた。
アルコバは好スタートを決めて序盤からプッシュし、最高速記録を時速208.5キロに更新する好調ぶり。マシンのフィーリングも良く、順調なポジションアップが期待されていたが、4ラップ目にF・アルでグエルと接触してともに転倒した。調査の結果、アルコバには次回オランダGP決勝でロングラップ・ペナルティが課されることとなった。
チームメイトの佐々木も好スタートを切り、集団に加わり順調に周回を重ねていた。しかし積極的にプッシュするなかでマシンのチャタリングが出始めたため、ややペースを落とし、目標を切り替えて完走を目指した。ところが残り2ラップとなった11ラップ目の第4コーナーで転倒し、そのままリタイアとなった。
Yamaha VR46 Master Camp Team
佐々木歩夢選手談(DNF)
「非常に残念です。チャタリングを感じたためペースを落とし、完走を目指していたのですが、残り2ラップで転倒してしまいました。本当に悔しい気持ちでいっぱいです。依然として学ばなければならないことがたくさんあり、Moto2マシンに適応するのに手間取っています。でも私はあきらめません。次回はもっと強くなります」
J・アルコバ選手(DNF)
「周回数が少なくなり、スプリント・レースのようでした。順調にスタートしてグリッドポジションをキープし、前のライダーたちよりも力強い走りができていると感じていました。マシンもポテンシャルが高く、完璧でした。
レースが短いので、早く前へ進みたい気持ちがありました。そのなかで、私をパスしようとした誰かと接触し、ふたりとも転倒してしまいました。ここまで素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなには、本当に申し訳なく思っています。このことで今はより一層、モチベーションが上がっていて、次のオランダGPに気持ちを集中しています」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)
「非常に残念な結果になりました。ジェレミー(アルコバ)は好スタートを決め、素晴らしい速さを見せていました。転倒しなければトップ10に入っていたはずですが、これがレースというものでしょう。
歩夢もまた完走できずに終わりました。これは彼の自信という意味において、またチームの努力に対しても残念な結果です。レースを最後まで走り切ることは非常に重要です。でも怪我がなかったことが一番です」