第12戦アラゴンGP:佐々木が12位で初ポイントを獲得、アルコバは21位
Yamaha VR46 Master Camp Teamの佐々木歩夢がポジションを7つ上げて12位でチェッカー。チームメイトのJ・アルコバは調子が上がらずホームGPを21位で終えた。
前の晩に雨が降り、曇り空の下で日曜日を迎えたが、その後、太陽が顔を出し、Moto2決勝は穏やかなコンディションに恵まれた。
前日の予選セッションQ1で今季自己ベストとなる5番手獲得と健闘した佐々木。決勝でも今季最高位獲得を目指し、モチベーションと自信を維持して19番グリッドに並んだ。そして好スタートから一気に14番手まで上げ、ハードバトルを展開して4ラップにわたり集団をリード。6ラップ目には1分53秒718の自己ベストタイムを記録するなど好調な走りを続け、7ポジションアップの12位でチェッカーを受けた。これまでの努力が実り、目標としていたポイント獲得を達成した今、次の目標はさらに高いところに定められた。今後もチームとともに努力を続け、課題を克服しながらトップ10入りを目指していく。
一方、チームメイトのアルコバは厳しい展開となった。前回のオーストリアGP翌日のテストでは好感触を得ていたが、今回のウイーク初日にはまた苦戦を強いられた。マシンのフィーリングが得られず、思うようなコーナリングができずに予選セッションで低迷。決勝では好スタートからのポジションアップを目指したが期待通りには運ばず、21位に留まった。
この結果、Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計61ポイントでチーム・ランキング11位となっている。
Yamaha VR46 Master Camp Team
佐々木歩夢選手談(12位)
「今日のレースには満足できました。ウイークを通じてマシンのフィーリングが素晴らしく、スピードもペースも順調でした。決勝のなかでは、さらに一歩、前進できたと思います。マシンをここまで作り上げてくれたチームに感謝しています。オーストリアGP後のテスト以来、より一層、自信が深まっていました。ようやく自分のバイクを“ライディング”し、それを心からエンジョイできるようになったのです。Moto2参戦以来の大きなステップです。初ポイントを獲得することができ、さらなる改良・前進に向けて気持ちを集中しています。次の目標はトップ10フィニッシュです」
J・アルコバ選手(21位)
「最悪の週末です。最初から最後までフィーリングを得られないまま終わりました。気持ちよく乗ることができず、少し道に迷ってしまっているような感じです。決勝ではセッティングを変更しました。他のサーキットでは順調だったものですが、今日は効果がありませんでした。今季最悪と言っていい状況ですが、次のミサノで改善を目指します」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)
「歩夢のレースには満足しています。実力ある何人かを相手にしながら、終始ハードバトルを展開しました。多くの経験を積み、多くのことを学び、それが近い将来、より一層、彼を成長させてくれるでしょう。初めて獲得した4ポイントは、彼にとってもチームにとっても非常に貴重なものです。
ジェレミー(アルコバ)のほうはウイークを通じて苦戦しました。モーターランド・アラゴンを攻略するためのセッティングが見つからず、当然ながらかなり悩んでいました。ここで一旦リセットし、次のミサノでは以前のような活躍ができるよう準備していきます」