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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

世界耐久選手権

FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が開催する世界選手権のひとつで、MotoGPやスーパーバイクのようなスプリントレースに対して、8時間や24時間といった長時間走る耐久レースの世界最高峰。鈴鹿8耐など、歴史と伝統を持つレースが多く、特に欧州で人気の選手権で、2024年は欧州で3大会(ル・マン24時間、スパ8時間、ボルドール24時間)と、日本での鈴鹿8耐という4大会が予定されている。

レースは1台のマシンを最大3人のライダーがピットストップを繰り返して交代しながら、また給油やタイヤ交換を重ねながら順位を競う。クラスはEWCとSuperstockがあり、これらが混走する。市販スーパースポーツモデルをベースに、前者はよりレースに特化したモディファイが可能で、後者は改造範囲が狭くなっている。
特にEWCのマシンは、走行性能が大きく向上されスプリントレースと同等レベルとしながら、耐久性や信頼性を高めるパーツやスピーディーなタイヤ交換、給油を行うための特殊装備など、耐久ならではの仕様が随所に織り込まれている。

ヤマハ発動機は、このEWCで2004年、2009年、2014年、2017年、そして2023年という5回のシリーズチャンピオンを獲得してきた。一方、日本で開催される鈴鹿8耐は、日本メーカーにとってのホームレースということで、ファクトリーチームなど強力なエントラントが揃い、シリーズ中でもっともハイレベルなレースが展開され世界的にも注目が集まる大会だ。ヤマハ発動機は、2015-2018年の4連覇を含め通算8回の勝利を獲得している。

ライダー紹介

#7ニッコロ・カネパ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

#7カレル・ハニカ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

#7マービン・フリッツ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

チーム

2024年は、ヤマハ・モーター・ヨーロッパ(YME)がサポートする「Yamalube YART Yamaha EWC Official Team」、通称「YART」がヤマハトップチームとして参戦する。

オーストリアを拠点するYARTは2001年、元ライダーのマンディ・カインツが設立し、2002年よりEWCに本格参戦を開始。2005年にランキング3位を獲得すると、その後は常にチャンピオン争いを繰り広げ、2009シーズンにはシリーズチャンピオンを獲得。その後も、EWCのトップチームとして参戦を続けてきたがチャンピオンには届かないシーズンが続いた。

そして、2023年は開幕戦で2位を獲得すると、第2戦SPA 24 EWC Motosでは24時間レースで14年ぶりの優勝を成し遂げた。続く鈴鹿8耐ではレース序盤にトラブルで22位に終わったが、最終戦で4位を獲得。2009年以来、チームにとっては2度目、ヤマハ発動機にとっては、2017年以来となるチャンピオンを獲得した。

2024年のライダーラインアップは、EWCに加えMotoGP、Moto2、スーパーバイク、Moto Eへの参戦経験を持つニッコロ・カネパ。Moto3とMoto2、スーパーバイクへのワイルドカード参戦の経験もあるカレル・ハニカ。ドイツ選手権のスーパースポーツなどでチャンピオンの経験を持つマービン・フリッツという3人が継続。経験と速さを備える強力な布陣で連覇を狙う。

マシン

YZF-R1(Yamalube YART Yamaha EWC Official Team)※2023年鈴鹿8耐仕様

ヤマハのMotoGPマシン「YZR-M1」の技術思想を織り込み、サーキット最速のポテンシャルを目指して開発。200馬力の出力性能に加え、高度な制御技術によりライダーが走りに集中できる高次元なハンドリングと走行性能を提供するスーパースポーツのフラッグシップモデルだ。

YARTでは、この「YZF-R1」をベースとし、長年の参戦で積み上げてきた経験をもとに、スムーズなタイヤ交換や給油が行える独自のモディファイを随所に織り込みつつ、ブレーキ、マフラー、サスペンション、タイヤなど、高性能パーツを組み合わせて、戦闘力、耐久性、信頼性を向上したマシンとしている。

YZF-R1(Yamalube YART Yamaha EWC Official Team)※2023年鈴鹿8耐仕様

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