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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

最新情報

23/09/17 Rd.04ボルドール決勝

2023年09月18日レースリザルト

世界耐久選手権

FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が開催する世界選手権のひとつで、MotoGPやスーパーバイクのようなスプリントレースに対して、8時間や24時間といった長時間走る耐久レースの世界最高峰だ。鈴鹿8耐やル・マン24時間、ボルドール24時間など、歴史と伝統を持つレースが多く、特に欧州で人気の選手権で、2023年はその欧州で3大会に、日本の鈴鹿8耐を含む4大会が予定されている。

レースは1台のマシンを最大3人のライダーがピットストップを繰り返して交代しながら、また給油やタイヤ交換を重ねながら順位を競う。クラスはEWCとSuperstockがあり、これらが混走する。市販スーパースポーツモデルをベースに、前者はよりレースに特化したモディファイが可能で、後者は改造範囲が狭くなっている。

特にEWCのマシンは、走行性能が大きく向上されスプリントレースと同等レベルとしながら、耐久性や信頼性を高めるパーツやスピーディーなタイヤ交換、給油を行うための特殊装備など、耐久ならではの仕様が随所に織り込まれている。

ヤマハ発動機は、このEWCで2004年、2009年、2014年、そして2017年と、4回のシリーズチャンピオンを獲得してきた。一方、日本で開催される鈴鹿8耐は、日本メーカーにとってのホームレースということで、ファクトリーチームなど強力なエントラントが揃い、シリーズ中でもっともハイレベルなレースが展開され世界的にも注目が集まる大会だ。ヤマハ発動機は、2015-2018年の4連覇を含め通算8回の勝利を獲得している。

ライダー紹介

#7ニッコロ・カネパ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

#7カレル・ハニカ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

#7マービン・フリッツ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

チーム

2023シーズンは、ヤマハ・モーター・ヨーロッパ(YME)がサポートする「Yamalube YART Yamaha EWC Official Team」、通称「YART」がヤマハ発動機のトップチームとして参戦する。

オーストリアを拠点するYARTは2001年、元ライダーのマンディ・カインツが設立し、2002年よりEWCに本格参戦を開始。2005年にランキング3位を獲得すると、その後は常にチャンピオン争いを繰り広げ、2009シーズンにはシリーズチャンピオンを獲得。その後も、EWCのトップチームとしてチャンピオン争いを繰り広げてきた。

2021シーズンはランキングでトップ争いを繰り広げながらも、リタイアがありランキング6位。2022年も開幕戦で2位と幸先の良いスタートを切ったが、第2戦はトップを走行中にリタイア。第3戦、2019年以来となる鈴鹿8耐も3番手を走行中に転倒して7位。第4戦はトップを走行し、チャンピオンの権利を持ちながらリタイアと、速さはあるものの結果につながらずランキングは6位となった。

2023年のライダーラインアップは、EWCに加えMotoGP、Moto2、スーパーバイク、Moto Eへの参戦経験を持つニッコロ・カネパ。世界選手権のMoto3とMoto2、スーパーバイクへのワイルドカード参戦の経験もあるカレル・ハニカ。ドイツ選手権のスーパースポーツなどでチャンピオンの経験を持つマービン・フリッツという3人が継続。経験と速さを備える強力な布陣で、ヤマハ発動機にとって2017年以来となるチャンピオンを狙う。

マシン

YZF-R1(Yamalube YART Yamaha EWC Official Team)

ヤマハのMotoGPマシン「YZR-M1」の技術思想を織り込み、サーキット最速のポテンシャルをめざして開発。200馬力の出力性能に加え、高度な制御技術によりライダーが走りに集中できる高次元なハンドリングと走行性能を提供するスーパースポーツのフラッグシップモデルだ。

YARTでは、この「YZF-R1」をベースとし、長年の参戦で積み上げてきた経験をもとに、スムーズなタイヤ交換や給油が行える独自のモディファイが随所に織り込みつつ、ブレーキ、マフラー、サスペンション、タイヤなど、高性能パーツを組み合わせてバランスさせ、戦闘力、耐久性、信頼性を向上したマシンとなっている。
※写真は2022年鈴鹿8耐仕様

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