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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

AMAスーパークロス

起伏のある地形を利用して行う伝統的なモトクロスレースとは異なり、野球などのスタジアムに土砂を運び込み、タイトコーナーと多数のリズム&ジャンプセクションで構成する特設コースで行うオフロードレース。1月上旬から5月上旬までの期間、北米を舞台にレースが設定され、毎戦数万人もの観客がスタジアムを埋める人気のモータースポーツイベントである。2023年は、アメリカ国内を転戦しながら、全17戦が設定されている。

クラスは使用する車両の排気量で「450SX」と「250SX」に分かれ、「450SX」がアメリカを中心に世界中からトップライダーが集うスーパークロスの世界最高峰だ。「450SX」のスケジュールは、まずTimed Qualifying Practicesで、タイム計測により上位40人に絞られる。その後、2組に分かれてヒートレースを行い、各組1〜9位に入った18名がメインイベントに進出。これに入れなかった者はLast Chance Qualifierにまわり、この上位4名を加えたライダーたちが、およそ20周で行われるメインイベントに出場する。

一方の「250SX」は、「450SX」への登竜門として位置づけられ、若手ライダーが中心に参戦している。大会が開催されるエリアで「West」と「East」という2つのシリーズ戦が設けられており、それぞれでチャンピオンを決定する。予選・決勝のシステムは「450SX」と同様で、メインイベントは約15周で行われる。

1974年にスタートしたこのAMAスーパークロスでヤマハ発動機は、現在の450SXの前身となる250ccクラスでピエール・カールスマーカーが初代チャンピオンを獲得。1977年からボブ・ハンナが3連覇、1980年はマイク・ベル、1998〜2000年にジェレミー・マクグラスが3連覇、2004年・2008年にチャド・リード、2009年にジェームス・スチュワート、2022年にはイーライ・トマックが、当社にとって通算12回目となるチャンピオンを獲得した。

今シーズンからこのスーパークロスと、5月に開幕するアウトドアでのAMAモトクロスに加え新シリーズとしてスーパーモトクロス世界選手権が開催される。スーパークロスとモトクロスで獲得したポイントを合算して上位のライダーにのみ出場権が与えられ、9月から10月にかけて3大会が行われ、AMAシリーズの頂点が決定されることとなる。

ライダー紹介

#1イーライ・トマック

Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team

#14ディラン・フェランディス

Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team

#32ジャスティン・クーパー

Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team

チーム

2023年は、Yamaha Motor Corporation, USA(YMUS)とStar Racingが協力して運営するヤマハトップチーム「Monster Energy Yamaha Star Racing」が参戦する。Star Racingは2020年までは250ccクラスを主戦場に、AMAのプロクラスで多くのタイトルを獲得してきた名門。2021年からYMUSとのパートナーシップを強化し、ヤマハトップチームとして450ccクラスへの参戦も開始。昨年はイーライ・トマックとともに、最高峰クラスで2009年以来となるチャンピオンをヤマハ発動機にもたらした。

今シーズンの450ccクラスには、2022年、AMAスーパークロスとAMAモトクロスの両シリーズでチャンピオンを獲得したトマックと、昨年は怪我によりシーズンの多くの欠場したが、2021年のAMAモトクロスの450MXでチャンピオンを獲得しているディラン・フェランディス。さらに250ccクラスで長年活躍してきたジャスティン・クーパーの3人が、フルモデルチェンジを果たしたYZ450Fで参戦、最高峰2連覇を目指す。

一方、250SXに出場する250 Teamは大きく顔ぶれが変更。リーバイ・キッチン、スタイルズ・ロバートソンが西地区に、ネイト・スラッシャー、ジョードン・スミス、ニック・ロマノが東地区に参戦し、それぞれが、初となるチャンピオンにチャレンジする。

マシン

YZ450F(Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team)

「Synchronizing the YZ with Every Rider」をコンセプトに開発。パワフルで扱いやすい軽量な新設計エンジン、新設計クラッチと新トランスミッション、軽快性と安定性を高次元で両立した新設計バイラテラルビーム・フレーム、軽量コンパクトを具現化した外観デザインなど、フルモデルチェンジを果たした2023年モデルのYZ450F。
この車両をベースに、「Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team」が、タイトターンとリズムセクションを中心に構成されるスーパークロスコースに合わせて戦闘力向上を図ったマシンを使用。2022年に続き、最高峰クラスのチャンピオンマシンを目指す。

YZ250F(Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team)

前方ストレート吸気・後傾シリンダー・後方排気レイアウトのエンジンは、アルミ鍛造ピストン、2本ピストンリング、チタン製吸排気バルブ、ワークアングルの最適化などにより、全域において優れた出力特性を発揮しながら高い信頼性を確保。縦・横・捻れ各方向の最適な剛性を追求し、路面からのインフォメーションをより豊富にライダーにもたらすアルミ製バイラテラルビーム・フレームなど、さらなる進化を果たしたYZ250F。これ車両をベースに、スーパークロスコースに合わせてモディファイを行った「Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Teamの専用マシン。

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