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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 3月2日 デイトナビーチ

RACE DATA

2024 AMAスーパークロス 第8戦デイトナビーチ
開催日:2024年3月2日(土)
開催地:フロリダ州デイトナビーチ
会場:デイトナ・インターナショナル・スピードウエイ

REPORT

Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが、3月2日(土)、フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された第8戦で2位に入った。記録的な大観衆を前に、近年のデイトナスとしては最もチャレンジングなものの一つに数えられるコースで激戦の末、準優勝となったトマック。過去10年間で優勝7回、2位3回という、素晴しい戦績を残している。クーパー・ウエブも力走して4位フィニッシュを果たしランキング2位をキープ。ルーキーのジャスティン・クーパーもわだちの多いコースで大健闘し、今シーズンベストとなる6位に入った。

第3戦となった250SX Eastでは、ヘイデン・ディーガンが、で4位フィニッシュし。チームメイトでルーキーのダクストン・ベニックとニック・ロマーノは、近年で最も過酷なスーパークロス・コースのひとつに数えられる厳しい状況の中、それぞれ10位と13位でレースを終えた。

450SX:トマックが激戦のデイトナで2位フィニッシュ

開催サーキットの中でも最も難しいサーキットの一つに数えられてきたこのコース。日中に降った雨で、その難しさはさらに増した。天候の影響により、予選セッションも1回のみとなり、ここでトマックは3番手。続くヒートレースでは素晴らしいスタートから2位でフィニッシュした。そしてメインイベントでも2番手と好スタートを決めた。5周目に3番手に後退するが、深いわだちのコースで猛チャージを続け、残り2周で2番手に浮上するとトップとの差を縮め始めた。だがトップを捉えるには時間が足りず、2番手のままフィニッシュラインを通過。デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで10年連続2位以上という記録を更新した。トマックはランキングでもトップに16ポイント差の4位に浮上した。

ウエブは走り出しから速さを見せ、予選で最速ラップタイムを記録。残念ながらヒートレースでは好スタートを決めることができず、最後尾近くまで後退したが、集団の中を追い上げ、5番手まで上がったところでフィニッシュした。続くメインイベントではスタートが向上し、1周目を7番手。厳しいコンディションの中、集中したライディングで順位を上げたウエブは4番手まで上がったところでチェッカーを受け、ランキング2位の座を守った。シリーズが折り返しに差し掛かる中、ウエブはトップを10ポイント差で追っている。

わずか1回しかない予選でクーパーは7番手を獲得。その後のヒートレースでは素晴らしいスタートを見せて最初の2周をリード。結局3位でフィニッシュした。メインイベントでは思うようなスタートを切ることができなかったクーパーは、1周目を終えて9番手で戻って来た。トップ5を目指してプッシュを続けたクーパーだったが、一歩及ばず6位でフィニッシュ。それでも今シーズンのベストリザルトを達成した。クーパーはランキングも前進を続けており、現在9位につけている。

Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、アラバマ州バーミンガムに向かい、来週末の3月9日、シリーズ初開催のプロテクティブ・スタジアムでAMAスーパークロス選手およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第9戦に臨む。

250SX East:ディーガンが4位でフィニッシュ、タイトル争いに弾み

最初の予選セッションで落車を喫し、厳しい走り出しとなったディーガン。幸い無事だったが、振り出した雨でコースは水浸しとなったため、最初の予選セッションがそのままヒートレースの予選となり、ディーガンは20番手となった。それによりヒートレースのゲートは厳しいものとなったが、ディーガンは2位でフィニッシュ。メインイベントではホールショットを奪うと、コースが悪化し続ける中、頭脳的なレース運びで安定した走行を続け、最終的に4位でフィニッシュし貴重なポイントを獲得した。250SX Eastのランキングでは、白熱したタイトル争いが続いており、ディーガンはトップと3ポイント差の4位タイに位置している。

ベニックは素晴らしい走り出しを見せ、予選で最速タイムを叩き出した。続いて参加したヒートレースでは好スタートを見せ、2番手争いを展開するが、残念ながらクラッシュを喫して5位でフィニッシュするにとどまった。メインイベントではスタート後、最後尾につけていたが、ひるむことなく猛チャージを見せて果敢に追い上げ、7番手まで順位を上げるが、残念ながらレース終盤にクラッシュを喫して10位でレースを終えた。ベニックはランキングトップと8ポイント差の7位につけタイトルを狙っている。

同じくルーキーのロマーノも何度かクラッシュを喫する厳しい走り出しとなった。トリッキーなコースで流れをつかむのに苦労し、予選は18番手に終わったが、ナイトセッションに向けて態勢を立て直し、参加したヒートレースでは6位でフィニッシュ。続くメインイベントで堅実なスタートを切り、トップ10以内でバトルを展開していたが、残念ながら他のライダーと接触があり13位でレースを終えた。

Monster Energy Yamaha Star Racing 250チーム、次は3月9日にアラバマ州バーミンガムのプロテクティブ・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス250SX Eastの第4戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第9戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(2位)

「今夜は激戦の末、2位となりました。レース全体を通してトップに近い位置にいましたが、このコースでは、ある一つのジャンプと、あるリズムセクションがポイントになりました。レース前半では私はできなかったのですが、大きなクワッドジャンプでローレンス選手は大きくタイムを稼いで我々との差を詰めていました。最終的にそのラインを使えるようになりましたが、手遅れでした。全体としては、2位に入れたのはうれしいですけど、優勝できなかったのは残念です。ここからも戦い続け、前進し続けます」

クーパー・ウエブ選手談(4位)

「デイトナは間違いなく厳しい一日でした。コースは雨が降ってわだちだらけで、とんでもないことになっていました。予選は素晴らしく、今年初ポールポジションを獲得できて最高でした。その後のヒートレースは好スタートを切ることができず、厳しいレースになりました。メインイベントもひどいスタートで、先頭集団から離れてしまいました。レース後半、特にロクスン選手をパスした時など、いくつかよい追い抜きができましたが、序盤のライディングがあまりよくなく、大きく遅れてしまいました。全体としては、可能な限りのポイントを獲得して、残りのレースに向けて準備していきます」

ジャスティン・クーパー選手談(6位)

「キツかったです。今日はコンディションが最も重要でした。雨量が多くマディコンディションになって、特にメインイベントではコースが悪化していました。イン側はみんなが同じラインを走っていて、コースがかなり荒れたため、ほぼサバイバル状態でした。ヒートレースではすごくよいスタートを決め、何周かリードできました。これはよかったですね。メインイベントでは好スタートを切ったのですが、最初の数ターンで少し混乱してしまいました。集団の中でウエブ選手を追ってトップ5入りを目指し、あと一歩までいきました。それはよかったです。あらゆることを試して全力を尽くしましたが、少し足りませんでした。でも6位、本当によい一日でした。これはこれまでのベストリザルトですが、今後はトップ5に入り、最終的には表彰台に立つのが最大の目標です」

250SX East
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

ヘイデン・ディーガン選手談(4位)

「予選でのひどい走り出しの後だったので、デイトナでのこの結果には満足しています。僕らは常に戦っており、アラバマで戦う準備もできています」

ダクストン・ベニック選手談(10位)

「こんなにひどいコースを走ったことがないのは確かです。予選はトップだったし、バイクの感触もよかったのです。一生懸命に走りましたが、ヒートレース中、2番手を走行していた時にクラッシュ。メインでは最後尾スタートから6番手か7番手まで追い上げたところでまたクラッシュしてしまいました。今日は良いことも悪いこともありました。ハードにトライしたのですが、このコースはひどくて、今夜は何度かハマってしまいました。今年はルーキーイヤーなのでライバルたちを倒すことが難しいのですが、でも倒せるとも思っています。来週末のレースが楽しみです」

ニック・ロマノ選手談(13位)

「正直言って、初めてのデイトナで、僕はいっぱいいっぱいでした。昨日はドライコンディションですごく良い感触だったのですが、今日は雨となって一日中苦戦していました。流れをつかむことができず、何度か転倒しましたが、どうにか戦い抜きました。コースはこれまで経験した中で一番ひどく、荒れたコースでした。望んでいた結果ではありませんでしたが、いろいろと学ぶことができた一日になりましたし、怪我なく無事にアラバマに向かえることができます。僕の誕生日の週末なので、何か特別なことをするかもしれません」

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