第20戦ソリダリティGP:Yamaha VR46 Master Camp Team、3年間の活動を終了
Yamaha VR46 Master Camp Teamは感動とともに最後の戦いを終えた。2024シーズンの最終戦は、佐々木歩夢とJ・アルコバが怪我のため欠場し、代わりに出場したS・マンジとA・ミーニョが大役を果たした。佐々木とアルコバはふたりの健闘をピットで見守った。
マンジは好スタートを切り、終始ハイペースをキープ。マシンとの完璧な一体感を感じながら数台をパスし、3ラップ目には1分44秒054の自己ベストも記録した。ポイント獲得を目指したが、コースリミット越えによりダブル・ロングラップ・ペナルティを受けて21位に留まった。来シーズンはYamaha R9でスーパースポーツ世界選手権に参戦することとなっており、活躍が期待されている。
ミーニョもまた安定したペースとリズムで最後まで走り切った。集団に加わりバトルを展開し、毎ラップを楽しみながらオーバーテイクにも成功。貴重な経験を積み、新たなスキルを身につけて26位でゴールした。
3年間で60回のグランプリに出場したYamaha VR46 Master Camp Teamは、これで活動を終了する。ヤマハ、VR46、すべてのスポンサー、そして何より、この特別なプロジェクトを成功させるため全力で取り組み、さまざまな形で支えてくださった多くの方々に心から感謝しています。
Grazie, Gracias, Thank you, Arigato!
Yamaha VR46 Master Camp Team
S・マンジ(21位)
「決勝を走っているなかで昨日の私たちに足りなかったことがわかってきました。でもすでに遅過ぎました。スピードはよく出ていて好調だったのですが、グリーンゾーンに4回乗ってしまいロングラップ・ペナルティを受けました。でもそれをうまくこなせなかったため、もう一度やらなければならなくなり大きく遅れてしまいました。そのあとは自分のペースを守って最後まで走り切りました。満足な結果は得られませんでしたが、タフなチャレンジをやり通すことができました。不確定なことが多過ぎる状況ですから、素晴らしい結果よりは、このようになる可能性の方が高かったのです。でも素晴らしい仕事をしてくれたチームとヤマハに感謝していますし、私自身もこのチャンスを楽しみました。また5年前に一緒に仕事をしていたカポキアーノとまた組めたことや、そうした素晴らしい人たちに囲まれた環境はうれしいことでした。皆さん、ありがとうございました!」
A・ミーニョ(26位)
「レースにとても満足しています。よく乗れていましたし、何台かパスすることもできましたし、ちょっとしたバトルも大いにエンジョイできました。最後まで安定した走りを維持し、チェッカーをくぐることができました。ウイークを終了し、このようにたくさんの満足がありました。このような機会を与えてくださり、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝しています。マシンはパーフェクトでした」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)
「感動と感謝にあふれた瞬間です。3年間で60レースに参戦し、そのなかでチームのみんなとともに培ってきたすべての事柄を誇りに思っています。献身と情熱をもってこのプロジェクトを支えてくれたチームメンバーのひとりひとりに心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。またヤマハ、VR46、スポンサー、そして何よりもコース上で全力を賭けて戦い、私たちに忘れられない思い出を残してくれたライダーたちに感謝しています。とても特別な経験でした。このプロジェクトのなかで築いてきた絆と成功が、それぞれの将来の基盤となることを確信しています。Yamaha VR46 Master Campファミリーの皆さん、本当にありがとうございました!」