第6戦カタルニアGP:アルコバ、ホームGPで4位獲得
ウイークを通じて苦戦が続いていたJ・アルコバが、ホームGPに賭ける高いモチベーションと持ち前の才能を見せつけて4位を獲得。チームメイトの佐々木歩夢は転倒リタイアに終わった。
Yamaha VR46 Master Camp Teamのアルコバはウイーク初日からセッティングに苦しみ、予選は22番手と低迷。しかしチームは決してあきらめず、ハードワークと入念な分析を通じて決勝日に成果をあげた。
グリッド8列目、高温によるタイヤ・マネジメントの難しさも予想されるなか好スタートを切ったアルコバは、2ラップ終了までに6つポジションを上げ、その間に自己ベストとなる1分43秒780を記録。その後もプッシュを続けて12ラップまで12番手をキープし、後半ではさらに挽回を目指した。終盤で前方集団に追いつくと、18ラップ目と19ラップ目にはバトルに加わり4位争いを展開。最終ラップでこれを制し、S・アジウス、A・アレナス、M・ラミレスを抑えて4位でチェッカーを受けた。この結果、シリーズポイントを43に伸ばしてランキング9位となっている。
一方の佐々木は、ここまで着実に前進しており期待されたが、25番グリッドからスタート後のオープニングラップの混乱の中で、M・パシーニと接触して転倒してしまった。再スタートはかなわず、そのままリタイアとなった。
Yamaha VR46 Master Camp Team
J・アルコバ選手(4位)
「今週はとても苦労しました。予選で22番手に留まり、探し続けたものも見つからないままだったので決勝はかなり心配でした。でも昨日の夜から今日にかけてマシンを大幅に変更すると、一気にフィーリングが向上したのです。この時点でいいレースができると確信しましたが、4位まで上がれるとは思っていませんでした。チームのみんなにたくさん感謝しなければなりません。彼らは決してあきらめず、頑張り続け、この結果を導いてくれました。本当に素晴らしい仕事をしてくれました」
佐々木歩夢選手談(DNF)
「今週はとても順調でした。でも決勝の1ラップ目で転倒リタイアになってしまったことは残念です。他のライダーがぶつかってきたので自分のミスではなく、自分を責めることもできません。今週は多くのことを学び、前との差が少し縮まってきました。私自身のフィーリングやライディングスタイルも改善されてきているので、このところの進化には満足しています。次のムジェロがすぐに迫っているので、集中し直して成績向上を目指します」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)
「今日の好成績は、ジェレミー(アルコバ)とチームにとって非常に重要です。走りは安定しており、ラップタイムも素晴らしく、タイヤ・マネジメントも非常に効果的だったため、このような結果を達成することができました。チーム全員の見事な仕事ぶりに感謝します。
歩夢も今日は、いいレースができるはずでしたが、不運にも他のライダーと接触して第4コーナーで転倒してしまいました。それでも今回はさまざまな改善が見られ、多くの点で前進できたので満足しています。作業を継続し、近いうちに好結果につながると確信しています」