第4戦スペインGP:アルコバが8位獲得、佐々木は怪我で欠場
Yamaha VR46 Master Camp TeamのJ・アルコバが8位獲得と健闘。チームメイトの佐々木歩夢は、前日のプラクティス第2セッション中の転倒を受け、メディカルチェックの結果、予防措置として出場を取りやめた。本人はポジティブな気持ちを保っており、明日、もう一度、医師による検査を受け、2日後に予定されているIRTA公式テストに向けて準備する。
一方、完全なドライ・コンディションでレースを迎えたアルコバは、最初の数ラップはリズムに苦しんだものの、12ラップ以降でペースを上げると14ラップ目には1分41秒57のベストタイムを記録。この時点で10番手まで挽回しており、その後さらに2つ上げて8位でチェッカーを受けた。
この結果、アルコバは合計25ポイントでランキング11位。Yamaha VR46 Master Camp Teamは同じく合計25ポイントでチーム・ランキング8位となっている。
30日(火)にはMoto2およびMoto3のIRTA公式テストが予定されている。レースウイーク中は日程がタイトであることもあり、ふたりにとって非常に重要な機会となる。アルコバは数項目の調整を課題としており、佐々木は走行距離を伸ばすことが目標。
Yamaha VR46 Master Camp Team
J・アルコバ選手(8位)
「少し退屈なレースになってしまいました。オーバーテイクもあまりできませんでした。7ラップ目くらいまではマシンのフィーリングもいまいちで苦戦したのですが、後半でファステストタイムを記録し、昨日の予選セッションと同じようなフィーリングが戻ってきました。大幅にタイムを短縮できたことはうれしく思っています。リアのグリップが少し足りない感じがありましたが、フロントは良い感触をつかんでいました。依然として100%満足というところまではいっていないので、これからも引き続きハードワークが必要です。火曜日のテストでは多くの項目を試し、不足している部分の改善に取り組みます」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)
「歩夢のことは本当に残念です。自信をつかむためにも、走行距離を伸ばすためにも、今の彼にとってはレースに出場することが重要だからです。でもそれ以上に身体のほうが大切です。
ジェレミー(アルコバ)は今回もトップ10に入り、本人だけでなくチームにとっても、とても嬉しい結果になりました。レース序盤は苦戦したようですが、後半は素晴らしいスピードを見せてくれました。私たちとしては、彼が最初から最後まで安定したリズムを維持できるよう、今後もハードワークに取り組んでいきます」