Moto2決勝は多くの転倒が出る激しい展開となったが、Yamaha VR46 Master Camp Teamのルーキー、M・ゴンザレスは巧みに混乱を避け、23番グリッドから13位まで上げてチェッカーを受けた。
COTA(Circuit of the Americas)は体力的に非常に厳しいコースで、多くのライダーがミスをおかして転倒した。しかしゴンザレスは終始、落ち着いており、集中力と決意を維持して走り切り13位でゴール。前回に続き2回目となるポイント獲得を達成した。
スタート直後の第1コーナーではややはらんだものの、辛うじてグリッドポジションの23番手をキープ。ここから一気にペースを上げ、コースアウトや転倒など混乱状態が続くいくつかのセクターをすり抜けて17番手まで浮上した。
そのあと18番手に下げたもののリズムをつかみ、安定した走りでポジション・キープに集中。前方で2台が転倒したため自動的に16番手に上がり、ポイント圏内にあと一歩のところまで近づくも、ゴンザレスはやはり、自らミッションとしてきたコンスタントな走りに集中した。この作戦が功を奏し、8ラップ目にはついに15番手に浮上。12ラップ目と13ラップ目にはそれぞれF・サラクとR・フェナティをパスして13番手へと浮上した。
ここからさらにA・アレナスを追って行くも届かず。また最終ラップではM・ラミレスに先行を許したが、転倒車があり、13位でチェッカーを受けた。
今季最高の成績を獲得したゴンザレスは、合計5ポイントでランキング20位。Yamaha VR46 Master Camp Teamはこの5ポイントにより、チーム・ランキング14位となっている。