Yamaha VR46 Master Camp Teamはそのデビューイヤーをふたりのライダーの好成績で締めくくった。ルーキーのM・ゴンザレスとK・クボは素晴らしい走りを見せ、それぞれ6位と17位を獲得した。
ゴンザレスは14番グリッドからスタートしたあと、ひとつ下げてオープニングラップを終了。このあとJ・ディクソンとバトルを展開してポジションを確保し、2ラップ目を終えると、ペースを上げてチャージを開始した。前方で複数台の転倒もあり、8ラップ目には9番手に浮上。さらにスロットル全開で8番手に上がったものの、この時点で前をいくライバルとの間には5秒以上のギャップがあったため、後半戦はポジションを守ることに集中していたが、2台の転倒により6位に上げ、ピットウォールから拍手を送るチームメンバーに迎えられてチェッカーを受けた。
一方のクボYamaha VR46 Master Camp Teamでの最後のレースを28番グリッドからスタート。チームへの感謝の気持ちを込めて好成績を目指し、序盤から果敢にプッシュしていった。初めは30番手に後退し、N・アントネッリとバトルを展開。これを制して前に出ると、前方でのクラッシュもあり少しずつ順位を上げていった。リズムをつかみ、フィーリングも向上するなかで、さらに数台をパスして最後の数ラップは16位争いを展開。最終的に17位で終え、感動の一日を終えた。
この結果、ゴンザレスは合計76ポイントを獲得してランキング16位。クボは合計7.5ポイントで25位。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計92.5ポイントでチーム・ランキング11位をキープした。
Yamaha VR46 Master Camp Teamはゴンザレスとクボのハードワークと貢献に対し、またスポンサーやファンからの多大なるサポートに感謝する。
Yamaha VR46 Master Camp Team
M・ゴンザレス選手談(6位)
「良い形でレースを終えることができました。14番グリッドからスタートして6位まで上がることができたのは良かったと思います。ペースはとても良く、マシンのフィーリングもウイーク中で最高でした。序盤は何度もバトルに負けていましたが、最終的にはここまで上がることができ満足しています。今シーズンのチームのみんなの仕事に感謝しています。すでに2023シーズンのことを考え始めています」
K・クボ選手談(17位)
「特別な日でした。いいレースができ、何台かパスし、ミスもありましたが17位でフィニッシュできました。28番グリッドからの挽回なので、私にとっては大きな成果です。チームに対して最高の感謝と最高の満足を感じています。ともに素晴らしいシーズンを過ごし、Moto2出場の夢を果たすことができました。チャンスを与えてくれたヤマハと、チームの仲間全員に心から感謝しています」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「素晴らしい最終戦になりました。ふたりとも最高のレースを見せてくれました。ゴンザレス選手はペースがとても良く、多くのポジションを挽回して6位でゴールしました。非常に自信に満ちていました。このことが来シーズンの彼を後押ししてくれるでしょう。印象的な成長ぶりであり、2023年もポテンシャルを発揮してくれると確信しています。この冬もハードワークを続け、ポルティマオでの初戦は100%の状態で臨むことになるはずです。
クボ選手は非常に集中していました。ウォームアップで素晴らしい走りをして、自信を深めていました。多くのポジションを挽回し、いいレースを見せて、最後のレースを終えてピットに戻ってきた彼を気持ちよく迎えました。いつかまた、このパドックで彼に会いたいと思います。
チームの成長ぶりにも誇りを感じています。ルーキーとして、とてもいい仕事をしたと思います。チームメンバーひとりひとりが最善を尽くし、最高のモチベーションとパッションを持ち続けました。このようなチャンスを与えてくれたヤマハに感謝しています。今後もこの素晴らしいチームを最高の方法で率いるためにベストを尽くします」