Yamaha VR46 Master Camp Teamは運に見離され、K・クボ、M・ゴンザレスともにリタイア。クボはオープニングラップで大きくコースを外れたあと、すぐに復帰したが、17ラップ目の第13コーナーで転倒。ゴンザレスはトップ10を目指してペースを上げていたものの2ラップ目の第12コーナーで転倒し、早々にレースを終えた。
クボはグリッド29番手からスタート後、第2コーナーで他のライダーの転倒による混乱に飲み込まれてしまう。これによりコースを大きく外れてしまったもののすぐに復帰し、22番手からチャレンジを開始した。そしてほとんどの時間帯で他のライダーの後方につけ、できるだけ多くの経験を重ねることに努めていたが、17ラップ目、第13コーナーで転倒してリタイアとなった。
一方のゴンザレスは14番グリッドから好スタート。オープニングラップはそのポジションを維持し、ホームレースでのポイント獲得に向けて順調に走行していた。ところが2ラップ目の第12コーナーで他のライダーと接触して転倒。そのままリタイアを余儀なくされた。
この結果、ゴンザレスは合計44ポイントでランキング19位、クボは合計4ポイントで28位。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計57ポイントでチーム・ランキング11位を維持している。
Yamaha VR46 Master Camp Team
K・クボ選手談(DNF)
「スタート直後に何人かが目の前で転倒しました。それでポジションを上げ、全力でプッシュしていきました。しかし前半戦を終えたあたりからフロントが滑り始め、ペースも遅くなってきました。そして残り4ラップで羽田太河選手が私を抜こうとしたとき、一緒に転倒してしまいました。とても悔しい気持ちですが、前を向いていかなければなりません。もてぎで会いましょう」
M・ゴンザレス選手談(DNF)
「スタート直後、いつも以上にみんながアグレッシブになっていました。そのなかでオーバーテイクはできませんでしたが、自分のポジションをキープすることはできました。ところが第12コーナーで、いきなり後ろから追突されてしまったのです。マシンのフィーリングは良く、気持ちよく乗れていて、トップ10を目指せると考えていました。でも今は次の日本のことを考えるべきでしょう。初めて走るコースなので大変ですが、エンジョイできると思います」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ゴンザレス選手はウォームアップが非常に好調だったので、チームは決勝にも好感触を持っていました。しかし不運にも第12コーナーで他のライダーが転倒し、そこに当たってしまったのです。今日はトップ10を目標にしていましたが、実際のペースを考えれば7位や9位も可能だったと思います。
クボは序盤でいくつかポジションを上げ、そのあとは集団のなかで走っていましたが、他のライダーがオーバーテイクを試みたときに押し出されてしまいました。両者にとって、非常に残念な結果です。このようなことは、もう二度と起きてほしくありません。いずれも自分のミスではなかっただけに悔しさが残ります。今後もハードワークを継続し、バッドラックをヨーロッパに置いていきたいと思います」