Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが全力の走りを見せ、グリッド17番手から12位へ上げてチェッカー。チームメイトのK・クボは順調に走行を続けていたものの残り8ラップで転倒し、リタイアとなった。
ゴンザレスはスタートでやや出遅れ、大集団に飲み込まれて19番手へ後退し1ラップ目を終了。しかしここから素早く巻き返しを図り、9ラップ目には15番手まで挽回してポイント圏内に入った。
その後も積極的に攻め続けるゴンザレスはC・ボビエとC・ビエッティをパス。さらにJ・ディクソンとJ・ロバーツもとらえて11番手へ浮上した。この時点で10番手からは大きく離されていたためポジションキープに集中。終盤でディクソンの逆転を許したものの、12位でチェッカーを受けて貴重な4ポイントを持ち帰った。
一方のクボはグリッドポジションの28番手を守って1ラップ目を終了したあと、前車との1秒以上の差を詰めようとハード・プッシュを開始。そしてリズムをつかみ、22位争いの集団のなかでバトルに集中した。
A・ザッコーネをパスし、前方のリタイアもあり21番手に上がったクボはZ・ファンデン・グールベルグとの差を詰めていったが、21ラップ目の第1コーナーで転倒してリタイアとなった。
この結果、ゴンザレスは合計32ポイントでランキング17位、クボは合計4ポイントで28位をそれぞれキープ。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計45ポイントでチーム・ランキング11位に浮上している。
.Yamaha VR46 Master Camp Team
M・ゴンザレス選手談(12位)
「今日のレース展開にとても満足しています。1ラップ目は前に遅いライダーがいて手間取ってしまったのですが、そのあとは非常に速くリカバーできて、マシンの限界をコントロールしながらハイペースを維持し、8台もパスすることができました。レースのたびに調子が上向いているので、次のアッセンが楽しみです」
K・クボ選手談(DNF)
「決勝中、マシンのフィーリングはとても良かったです。スタートでいくつかポジションを上げて、集団について行こうとしていました。よく乗れていたし、自信もあり、実際のところ予想以上に好調で、ライバルたちについて行くことができたのです。ラップタイムもとても良かったのですが、あと7ラップというところでミスをして転倒してしまいました。怪我はありませんでしたが、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。残念ですが、これもレースです」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「今日はゴンザレス選手にとって非常に重要なレースになりました。ウォームアップで苦戦したあとセッティング変更を決断し、ジオメトリーを変えたことでリアグリップとブレーキングが大幅に向上したのです。1ラップ目は2つ後退しましたが、すぐに挽回し、上位のライダーたちと同じくらい素晴らしい走りを見せてくれました。12位という結果ですが、メンタル的にはそれ以上に大きなものを与えてくれたと思います。クボも当初の私たちの予想を超えて、いい走りをしていました。プラクティスでは初めてのコースに苦戦していて、最後のふたつのセクターはとても良かったですが、最初のふたつで手間取っていました。決勝も転倒するまでは、とても良かったと思います」