Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが、第18戦に続き今季自己ベストタイとなる5位を獲得。チームメイトのK・クボも好レースを展開し、複数台をパスして16位でチェッカーを受けた。
Moto2ルーキーのゴンザレスは、初めて訪れたセパン・インターナショナル・サーキットで素晴らしいレースを展開。一時3番手に上がり、チームにとっても初となる表彰台にあと一歩と近づいたが、終盤では腕の痛みの影響で後退したものの5位でフィニッシュ。一方のクボも決勝で健闘し、23番グリッドから16位まで挽回し、チェッカーを受けた。
5番グリッドからスタートしたゴンザレスは9番手に後退して第1コーナーへ進入。続く第2コーナーでは複数台が絡むアクシデントが発生したが、これを巧みに避けてポジションを回復した。ここからすぐさまチャージを開始し、好調ペースを維持して前方との差を詰めていく。そして2ラップ目にはJ・ディクソンをとらえて4番手に浮上した。
その後もひたすら身体を伏せてプッシュを続けていたゴンザレスは、3位までのコンマ5秒強の差を着実に詰め、7ラップ目にはA・ロペスに仕掛けてパスに成功した。この時点でトップ2からは5.3秒ほど離されていたため3位キープに集中していたが、残り5ラップ頃から腕に問題が出始め5位に後退し、チェッカーを受けた。
一方のクボは23番グリッドからやや出遅れたものの、序盤の混乱を避け、グリッド・ポジションをキープしてオープニングラップを終了した。その後はペースを維持して少しずつ順位を挽回。7ラップ終了までに19番手に上がると、同じくYamaha VR46 Master Campの卒業生で、今回はワイルドカード参戦しているK・ダニエル・カスマユディンを引き離していった。
自信を深めたクボはS・ディラン・ケリーをとらえ、続いてM・ラミレスをパスして17番手へ。残り6ラップでは前方との差を5.5秒から1秒強まで短縮する力強さを見せた。また終盤で1台が転倒したため、クボは16位でチェッカーを受けている。
この結果、ゴンザレスは合計66ポイントでランキング17位に浮上。クボは合計7.5ポイントでランキング25位を維持している。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計82.5ポイントでランキング11位。