Yamaha VR46 Master Camp Teamは第3戦決勝で厳しい展開を強いられた。前日の予選で10番手を獲得していたマヌエル・ゴンザレスだが、スタート直後の第1コーナーで転倒車を避けるために大きくはらんで遅れてしまう。しかしゴンザレスはここから、ルーキーらしからぬ落ち着いた走りで挽回し、最後尾から14位まで上げてチェッカーを受けている。チームメイトのケミン・クボは、23ラップを完走してさらなる経験を積み、今後、有用となる貴重なデータを収集。同時に新たに試したセッティングでブレーキング・パフォーマンスを向上させて19位と健闘した。
ゴンザレスの見事な挽回により、Yamaha VR46 Master Camp Teamは3戦目で早くもチャンピオンシップ・ポイントを獲得。クボは大きく前進することはできなかったものの、安定したペースで走り切り、順調に経験を重ねている。
10番グリッドからスタートしたゴンザレスは、第1コーナーで目の前で転倒したライダーとの接触を回避。大きくはらんだあと素早く復帰したが、最後尾からの追い上げを強いられた。
身体を伏せて挽回を図り、1ラップ目を終了した時点で22番手となったが、その後も全力走行を続け、目標の初ポイント獲得を目指した。そしてついには14位まで浮上し、Moto2で自身初、チームにとっても初となる2ポイントを手にしている。
一方、フリープラクティスのなかでマシン・セッティングに苦戦していたクボは、午前中のウォームアップ・セッションでセッティング変更を試み、決勝でもそれを使用した。29番グリッドからスタート後、一旦は順位を上げたが、混戦のなかですぐまた後退してしまう。それでも根気よくコンスタントに走り切ると、前方でのリタイアもあり19位まで上げてチェッカーを受けた。
この結果、ゴンザレスは合計2ポイントでランキング18位。Yamaha VR46 Master Camp Teamもこの2ポイントによりランキング12位につけている。