多くのクラッシュが発生する難しいレースのなかでルーキーのM・ゴンザレスが終始、成熟した走りを披露。今季自己ベストタイとなる5位を獲得した。チームメイトのK・クボは26番グリッドからスタート後、21番手まで順位を上げていたが、11ラップ目に転倒してリタイアとなっている。
7番グリッドからスタートしたゴンザレスは第1セクターを抜けたところで8番手を確保し、そのままポジションをキープして1ラップ目を終了。その後は、さらにペースアップを追求しながらも限界を超えない範囲を守り、レース終盤の戦いに備えてタイヤを温存する走りを心掛けた。中盤にはやや後退したものの、ひたすら身体を伏せて集中力を維持。この間にも多くのライバルたちが冷たい風に足をすくわれたが、ゴンザレスは果敢に攻め続け、いよいよ後半戦を迎える。
残り12ラップの時点で7番手につけていたゴンザレスは、S・チャントラをとらえ、前方でA・フェルナンデスが転倒したことで一旦は5番手に浮上。しかしF・アルデグエル、J・アルコバ、チャントラが加わり5位争いが激化すると、熾烈なバトルのなかで再び7番手へ後退してしまう。
残り5ラップになってゴンザレスは最後の力を振り絞り、集団とともにC・ボビエをとらえると、さらにアルコバをパスして5番手を奪還。最終ラップではアルデグエルと4位を競り合いゴールラインまで一歩も引かなかい強さを見せたが、アルデグエルがわずかに速く、0.030秒差の5位でチェッカーを受けた。
一方のクボは26番グリッドからスタート。オープニングラップでひとつ後退したが、すぐさま順位を挽回した。多くの転倒車が出るなかで21番手まで上がっていたが、11ラップ目の第4コーナーで転倒。素早く立ち上がったものの再スタートはならなかった。
この結果、ゴンザレスは合計55ポイントでランキング19位をキープ。クボは合計7.5ポイントでランキング25位となっている。またYamaha VR46 Master Camp Teamは合計71.5ポイントでチーム・ランキング11位に浮上した。