Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが第9戦カタルニアGPのMoto2決勝で激走し、見事9位を獲得。また、父親の逝去により帰国中のK・クボに代わり出場したS・マンジも、22番グリッドから16位まで挽回する健闘を見せた。
ゴンザレスはウイークを通じてマシンに好感触を持ち、速さも維持していた。そして決勝では14番グリッドから好スタートを切り、順調に第1コーナーに飛び込むと第1セクターを終えて10番手につけた。
スタートで勝負の半分が決まると言われるが、後半戦も決して楽な戦いではなかった。ポジションを守るために懸命に全力を尽くすなかでS・ローズ、さらにP・アコスタに先行を許して苦しい状況となったが、ペースは最後まで維持し続けた。結局、上位グループまでは届かなかったものの、自らも納得の走りでトップから10.746秒差の9位でゴールしている。
一方のマンジは22番グリッドと厳しい状況だったが、それをものともせず、やるべきことを着実に実行して最初のいくつかのコーナーで3台をパス。マシンのフィーリングは十分ではなかったもののライバルたちとバトルし、前方でのリタイアもあって少しずつポジションを上げていった。そしてB・バルトゥスを抑え込みながらポイント獲得を目指したが、わずかに届かず、16位でチェッカーを受けた。
この結果、ゴンザレスは合計28ポイントでランキング17位をキープ。マンジは合計9ポイントで22位、クボは合計4ポイントで28位となっている。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計41ポイントでランキング12位につけている。
Yamaha VR46 Master Camp Team
M・ゴンザレス選手談(9位)
「今シーズンで最もいい日曜日になりました。スタートがとてもうまくいって、最初の数ラップで何台かパスしてトップグループについて行くことができました。リズムをつかみ、マシンにも自信がありました。今日の暑さには少し苦しみましたが、フィーリングはずっと絶好調でした。最後の5ラップはラップタイムが落ちてきて、右前腕の力がなくなったこともあって少し離されてしまいました。でも最後は目標以上の成績を獲得することができました。素晴らしい仕事ができたので、今後も継続できるよう頑張ります!」
S・マンジ選手談(16位)
「今日の自分のパフォーマンスには満足していません。午前中の気温が低いときのウォームアップではかなり速かったのですが、午後になって路面温度が上がるとうまく乗れなくなってしまいました。このような暑さのなかでのレースは初めてのことなので、フィーリングをうまくつかむことができませんでした。やる気満々でやって来たのに残念です。ウイークをともに過ごしたMaster Camp Teamのみんなに感謝しています」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ゴンザレス選手は素晴らしいレースをしました。彼は今週、大きく成長したのです。スタートも良く、速いライダーたちと競り合うことができました。このことは彼にとって大きな自信になったはずです。ペースが非常に安定していて、ラップタイムはトップにも近づくものでした。トップとの差はわずか10秒となり、これについては今までで最高の結果です。次のレースに向けてチーム全体がモチベーションを上げています。
マンジ選手は、彼自身がもっと上位を期待していたはずです。今回はセッティングに悩み、午後の気温の高さにも苦しめられました。16位は決して悪くありませんが、彼がもっと上を狙っていたことを私たちは知っています」