決勝日を迎えたYamaha VR46 Master Camp Teamは重苦しい空気に包まれていた。最愛の父を亡くし悲しみにくれるなか、K・クボは出場を決意。チームメイトのM・ゴンザレスを追って最後まで走り切り、それぞれゴンザレスが20位とクボが22位でチェッカーを受けた。
ゴンザレスはスタート・ポジションの27番手からひとつ上げてオープニングラップを終了。その後はほとんどの時間帯で単独走行となったが、ムジェロ・サーキットの難コース攻略のための技術を学びながら、終盤ではZ・ファン・デン・グールベルグをとらえて20位を獲得した。
さまざまな困難のあとようやくMoto2に復帰したクボだが、悲報を受けて、ますます苦しい状況に置かれた。父親の記憶を胸に、完走を誓ってグリッド29番手からスタートしたクボは、悲しみのレースを走り切り22位でゴールした.
この結果、ランキングではゴンザレスは合計21ポイントでランキング17位に後退。クボは合計4ポイントで28位となっている。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計34ポイントでランキング12位。
ヤマハ、VR46、Yamaha VR46 Master Camp Teamの一同は、クボ選手とそのご家族に哀悼の意を捧げる。