Yamaha VR46 Master Camp Teamのゴンザレスがポイント獲得
Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスは好調な走りを見せ、一時8番手まで浮上。しかし終盤は腕に痛みが出てペースが上がらなくなり、11位に下げてチェッカーを受けた。チームメイトのK・クボは19位争いの集団のなかで前方のライダーにぴったりと付けて23位でゴールし、決勝のなかで貴重な経験を積んだ。
前日の予選セッション終了時点ですでに、決勝での活躍を自ら確信していたゴンザレス。15番グリッドからスタート後、最初のセクターで順位をひとつ上げ、3ラップ後には11番手まで浮上した。
C・ヴィエッティがロングラップ・ペナルティを行い、C・ボビエが目の前で転倒したことでゴンザレスは9番手に浮上。この時点で8番手との差は1秒以上離れていたが、懸命に身体を伏せてペースアップを図る。しかし周回が進むうちに腕に痛みを感じ始め、最終的には11位に下げてチェッカーとなった。
一方のクボは27番グリッドからスタート。厳し状況ながらポジション争いに加わり、自らのライディングに集中して前方のライダーに懸命について行った。
数台が転倒リタイアとなったあと、クボはS・D・ケリーの後ろの25番手。2台で競り合いながら9ラップ目にはA・コルシとR・スキナーに追いついた。ここからオーバーテイクを仕掛けたいところだったが、最後までチャンスは見つからなかったが、2台がリタイアとなったためクボは23位でゴールした。
この結果、ゴンザレスは合計44ポイントでランキング16位をキープ。クボは合計4ポイントで28位。Yamaha VR46 Master Camp Teamは合計57ポイントでランキング11位をキープしている。
Yamaha VR46 Master Camp Team
M・ゴンザレス選手談(11位)
「今回もまた、アップダウンの激しいレースになってしまいました。ウォームアップではフィーリングがとても良く、非常に速く走れていました。決勝もペースが良かったのでトップ8でフィニッシュできると自信をもっていましたが、チェッカーまであと5ラップというところで右前腕に力が入らなくなり、大きく遅れて3つもポジションを下げてしまいました。以前にも同じことがありました。ここまでとても順調で、毎日、着実に前進できていただけに悔しい気持ちでいっぱいです。望んでいる成績は、きっと近いうちに実現できると思います。まず身体の問題を治します」
K・クボ選手談(23位)
「スターティング・グリッドでミスをしてしまいました。そのあと何とか集団について行こうとして、レース中盤でようやく追いつくことができました。オーバーテイクのチャンスを探しましたが、ブレーキングではらんでしまったり、タイヤが限界になったりしてアッタクできませんでした。結果にはもちろん満足していません。2週間後のオーストリアでは、今日以上にハードに攻めていきたいと思っています」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ウイークを終えて、ほろ苦い気持ちが残りました。私たちは依然として上昇曲線に乗っており、ウイークを通じての仕事には満足していますが、ゴンザレス選手の身体的問題は何とか解決しなければなりません。チェッカーまであと数ラップというところで、またしても右腕が痛み始め、プッシュできなくなってリズムを崩してしまいました。この症状の原因を突き止めるため、数日中に医師の診察を受ける予定です。
クボのほうは、序盤はあまり、いい走りではありませんでした。リズムは悪くないのですが、前にいるライダーをパスすることができませんでした。彼はもう少しアグレッシブになるべきなのかもしれません。彼自身、好成績を欲しがっており、それは私たちも同様です。ともにハードワークに取り組み、次のレースではポイント争いのバトルに挑戦できるよう頑張りたいと思っています」