Correos Prepago Yamaha VR46 Master CampのM・ゴンザレスが、タイトでツイスティなザクセンリンクで素晴らしいスキルを発揮。オーバーテイクが難しいコースに挑み、12番グリッドから6位まで順位を上げてチェッカーを受けた。一方、同チームから2戦目に臨んだK・ダニエルは22位でゴールし、前回に続き貴重な経験を積んだ。
グリッド12番手から好スタートを決めたゴンザレスは、第1コーナーまで完璧なラインを選んで一気に8番手に浮上。その後もポジションアップを目指し、7ラップ目には6番手まで上がったが、後方にはC・ビエッティがぴったりとついていた。間もなく先行を許したものの、しばらく背後につけてその走りを観察。強みと弱みを分析したあと11ラップ目に勝負を賭けて6位を奪い返した。しかしこの頃にはトップグループから大きく離されていたため、後半はポジションキープに集中。S・ローズの追撃を抑え込み、残り3ラップではアドバンテージを拡げて走り切った。
一方のダニエルは28番グリッドからスタート後、順位を下げたが、前方で転倒があり27番手でオープニングラップを終了。ここからはプレッシャーを受けることなく自分のライディングに集中し、リズムをつかんで少しずつペースを上げて22位でチェッカーを受けた。
この結果、ゴンザレスは合計44ポイントでランキング10位をキープ。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamも合計44ポイントでチーム・ランキング9位を維持している。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(6位)
「6位です! 今日はMoto2で最高のレースができたと思います。序盤はトップ5のスピードについていけず離されてしまいましたが、ビエッティをパスしたあとは単独走行になり、とてもいい走りができました。その前のロペスも追っていきましたが、残念ながら届きませんでした。チームにとって素晴らしい週末になりうれしいです。私たちのポテンシャルは高く、輝ける日も近づいていると思っています」
カスマ・ダニエル選手談(22位)
「Moto2で2レースを走るチャンスを与えてくれたチームとヤマハに心から感謝しています。マシンにはとても良いフィーリングを得ることができました。今日のレースは非常に長かったのですが、それを完走することができてうれしいです。順位を上げるためには、もっと走行距離とトレーニングを増やす必要があるでしょう。でも全体的には、チームとともに経験したことや世界のトップのライダーたちと競えたことが、すべて素晴らしい経験になりました」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ドイツGPを終えて、ゴンザレス選手のチームはとても満足し、喜んでいます。昨日、悩まされた問題を何とか解決し、セッティングを改善しようと全力を尽くしていました。そしてそのハードワークが報われたのです。ゴンザレス選手も好スタートを切って、ほぼ完璧なレースを見せてくれました。すべてをひとりでこなし、1分25秒台前半をキープしたことは、彼にとって大きなモチベーションになるでしょう。カスマ選手はマシンに好感触を持ち、レースを完走することができました。とても素晴らしいライダーであり、この2週間はピットのなかでもずっと歓迎される存在でした。今後の活躍を祈っています!」