Correos Prepago Yamaha VR46 Mster Camp TeamのM・ゴンザレスが、自らに課したミッションを達成してポイントを獲得。11番グリッドからスタート後、序盤で5位争いまで浮上し、最終的に8位でチェッカーを受けた。一方、負傷中の野左根航太に代わり出場したK・ダニエルは、Moto2マシンに適応するための学習プロセスを継続。ムジェロ・サーキット攻略のためライディング・スタイルに集中し、22位で完走して貴重な経験を積んだ。
ゴンザレスは好スタートを決め、巧みなライン取りでいくつかのコーナーを抜けると7番手まで浮上。5位争いのグループに加わっていたが、残り8ラップでJ・ディクソンが抜け出たあとは後方からのチャージを受けることとなった。そのなかでもS・ガルシアをパスするなど気迫を見せて懸命に応戦。しかしA・ロペスとC・ビエッティに先行を許し、8位でチェッカーを受けた。
一方のダニエルは気負うことなくイタリアGPをスタート。この日の唯一の目標は、2023年型Moto2マシンでできるだけ多くの経験を積み、最終的にゴールラインまで戻ることだけだった。全19ラップのレースがスタートするや、まもなく単独走行となったが、集中を切らさず走り切り、22位でチェッカーを受けた。
この結果、ゴンザレスは合計34ポイントでランキング10位に浮上。Correos Prepago Yamaha VR46 Mster Camp Teamは、同じく34ポイントでチーム・ランキング9位をキープしている。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(8位)
「「今日はもっと多くを期待していました。最初の3ラップはよく乗れていたのですが、ロバーツをパスするのに時間を使ってしまいました。そのあとはフロント周りに違和感が出はじめて、思うようにプッシュできなくなりました。少しでも順位を上げようと頑張ったのですが、おそらくセッティングに何らかの問題があったのだと思います。この経験から学び、次のレースでは改善を目指します」」
カスマ・ダニエル選手談(22位)
「「このようなチャンスを与えてくれたヤマハとチームに、改めてお礼を言います。自信を持ってマシンを乗りこなすところまではいけませんでしたが、このコースはとても気に入りました。レース中に右腕に問題が出ていたのですが、何としても完走しようとトライを続け、最後まで集中して目標を達成することができました。来週のザクセンリンクもこのチームと一緒です。また新しいコースに挑むことになりますが、クルーチーフとともに最初のセッションからハードワークに取り組み、マシンへの自信を高めていきたいと思っています」」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「「ゴンザレス選手は好スタートを決め、最初の3ラップは非常に好調でした。その時点でチーム全員が5位か6位は可能だと考えていたのですが、4ラップ目には早くもフロントタイヤのフィーリングに問題が出はじめました。その結果、多くのコーナーで思うようなコーナリングができなくなっていたのです。8位は悪くない結果ですが、彼自身もチームももっと上を求めています。カスマ選手にとっては、着実に前進し続けるためにレースを完走することがとても重要です。昨日はいくつかセッティング変更を行ってハンドリング性能の向上を目指したのですが、ピットに戻って来た彼は、乗りにくかったと話していました」」