第5戦フランスGP：ゴンザレス、不運の転倒リタイア

Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスは第5戦フランスGP決勝で不運に見舞われた。3ラップ目に起きた多重クラッシュに巻き込まれて激しく転倒。幸い怪我はなかったものの再スタートはかなわなかった。

ゴンザレスが立ち上がるのを見て、チームクルーは安堵。レースは赤旗中断のあと再開されたが、ゴンザレスは出場することができず、記録上は‘Not Started’とされている。

9番グリッドから好スタートを切ったあとはシケインでA・アレナスにやや押し出される格好となったが、何とか挽回して10番手を確保。数ラップ後にS・ローズが転倒し、ゴンザレスは9番手を取り返した。

ところが3ラップ目の第5コーナーで、目の前を走っていたアレナスが縁石に衝突して転倒。ゴンザレスはこれを回避できず、大きな衝撃を受けて他の2台とともにグラベルへはじき出されてしまった。幸い怪我はなかったものの、マシンのダメージがひどかったため再スタート後のレースに出場することはできなかった。

なお、開幕戦で腰椎に怪我を負い、欠場していたチームメイトの野左根航汰は、日本での治療を経てチームに合流したが、現地での診断で出場には不適切な状態として判断が下され、今大会も欠場することとなった。

この結果、ゴンザレスは合計26ポイントでランキング12位。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamはチーム・ランキング9位となっている。

Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp

M・ゴンザレス選手談（DNS）

「今日は本当に不運でした。それまでは全体的に好調なウイークで、マシンのフィーリングも良く自信を持って決勝に臨んでいました。しかし目の前のクラッシュを避けることができず、しかもかなり怖いアクシデントになりました。でも全員、無事です。皆さまのサポートに感謝します。フランスのファンは最高です！　ムジェロでまた会いましょう」

G・ニエト（スポーツ・ディレクター）談

「順調なウイークを、このような形で終わることになり残念です。でもこれがレースなのです。一方で不運に遭いましたが、もう一方ではゴンザレス選手が無事だったという幸運もありました。そしてそのことが最も重要です。このあとは3週間のインターバルがあります。もっと自信を持って、もっとモチベーションを上げて次のムジェロに戻ってきます」