Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが、9番グリッドから2位まで上げてゴールを通過し、自身初の表彰台を獲得した。チームメイトの野左根航太は第13コーナーで転倒してレースを終えた。
ゴンザレスはグリッド3列目からロケットスタート。巧みなライン取りですぐさま3つポジションを上げ、トップグループの後方につけた。そのまま集団のなかに入ってさらに2台抜き、続いてJ・ディクソンに迫ると果敢にパスを仕掛けていく。この間にも後続が差を詰めてきており、7ラップ目にはF・アルデグエルに先行を許したが、少しも遅れることなくぴったりとついて行き、ともにポジションアップを目指した。
レース中盤を過ぎたところで3番手まで浮上していたが、ゴンザレスはそれで満足せず、さらにペースを上げて各セクターでトップタイムを更新していく。そして残り4ラップでついにA・カネトをパス。しかしカネトも簡単にはあきらめず、2台で何度も順位を入れ替える激しいバトルを展開した。最終ラップの逆転に賭けたゴンザレスは、最終コーナーの立ち上がり加速でわずかに勝り、カネトを0.009秒差で振り切り2位でチェッカー。Moto2で初となる表彰台を獲得した。
一方の野左根は30番グリッドからスタート後、序盤で25番手に浮上。その後の数ラップは多くのライバルとバトルを展開しながら27番手に後退し、それ以上のポジションアップは難しい状況となっていた。それでも懸命にプッシュを続け、12ラップ目の第1セクターでは自己ベストを更新。しかしその後の第13コーナーで転倒し、そのままリタイアとなった。
この結果、ゴンザレスは合計142.5ポイントでランキング7位に浮上。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamは同じく142.5ポイントでチーム・ランキング8位をキープしている。