Correos Prepago Yamaha VR46 Master CampのM・ゴンザレスと南本宗一郎が第4戦スペインGPで奮闘。ゴンザレスは好スタートから12位を獲得し、南本は3度目のMoto2の決勝を26位で完走した。
ゴンザレスは16番グリッドから力強くスタートし、ここから着実にポジションを上げ、間もなく6台による集団に加わり11番手を確保した。激しいバトルのなかで13番手に後退したあとも懸命にプッシュを続け、何度かオーバーテイクを試みるもなかなか届かない状況が続いた。しかし13ラップ目に前方で小椋藍が転倒リタイアとなり、ゴンザレスが自動的に12番手に浮上。その後は最後までポジションを維持してチェッカーを受けた。
一方の南本は29番グリッドから好スタートを切り、オープニングラップで27番手に浮上。序盤は経験豊富なライバルたちとバトルしていたものの、徐々に差をつけられ単独走行となった。そのなかでも14ラップ目にはL・デラ・ポルタに抜かれて終盤で再逆転を試みるなど、最後までライディングに集中し、3回目のMoto2を走り切った。数台の転倒もあり26位でチェッカーを受けている。
この結果、ゴンザレスは4ポイントを加算し、合計26ポイントでランキング10位。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamも合計26ポイントとなり、チーム・ランキング8位につけている。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(12位)
「予想通りに難しいレースになりました。昨日の午後、マシンに少し変更を加えてフィーリングを改善することができました。スタートがとてもうまくいってポジションを挽回することができましたが、5ラップ目以降は乗りづらくなってしまいました。リアに何らかの問題があったのです。今日の結果には満足していません。これからもハードワークを続けなければならず、火曜日のテストがとても重要になってきます。たくさん走って、ヨーロッパのサーキットで戦うためのセッティングを見つけ出します」
南本宗一郎選手談(26位)
「レースをエンジョイすることができましたが、前半はブレーキに問題があり、うまく制動できない状態でした。最後の10ラップは改善され、それまでよりもハードにプッシュできるようになりました。デラ・ポルタのうしろについていて、最終コーナーでパスを仕掛けましたが成功しませんでした。素晴らしい機会を与えてくれたチームとヤマハに感謝しています。この経験をすべて持ち返り、アジア選手権に活かしたいと思います。そしていつかまた、正式なライダーとしてここに戻って来れるうよう努力を続けます」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「好成績を期待してここヘレス・サーキットにやって来ただけに、私たちにとっては非常に厳しい展開となりました。ゴンザレス選手は最初の6ラップは、かなりいいペースで走っていましたが、そのあとはリア・グリップが低下してタイムも落ちてきてしまいました。その結果、12位に終わりました。目標はこれとは違っていたので、本来の目標達成のために、これからも闘い続けます。火曜日のテストのなかで改善を目指します。
南本選手がここで経験したことは、全体的にとてもポジティブなものでした。彼は毎週末、日ごとに成長していきました。3戦すべてを完走し、チームとともに常に良い仕事をしてくれました。そして今日もまた、自分自身を改善し、向上しようという強い意志を持った素晴らしいライダーであることを証明したと思います。これは決して簡単なことではありません。私たちとともに過ごし、彼が持っているすべてを与えてくれたことに感謝しています」