ウエットレースでゴンザレスがポイント獲得、南本は20位
Moto2の決勝は激しい雨に見舞われたため、全21ラップから14ラップに減算して行われた。Correos Prepago Yamaha VR46 Master CampのM・ゴンザレスは11位でポイントを獲得。野左根航汰に代わり出場した南本宗一郎は難しいコンディションで経験を積み、20位で完走を果たした。
7番グリッドから好スタートを決めたゴンザレスは、オープニングラップから激しくプッシュして3番手へ浮上。しかしトップグループのペースについて行くことができず、少しずつ離されて4ラップ目までに7番手へ後退した。その後もF・サラックの背後につけて6位争いに食らいついていったが、終盤で数台に抜かれ、11位でチェッカーとなった。
一方の南本も初めてのMoto2で序盤から激しくチャージ。グリッドは27番手・9列目だったが、オープニングラップで一気に13台をパスし、3ラップ目には一時、11番手まで浮上した。その後は経験豊富なMoto2ライダーとバトルしながらライディング・スタイルを学び、貴重な経験を積んだ。終盤は少しずつ順位を下げ、20位でゴールしている。
この結果、ゴンザレスは5ポイントを加算して合計16ポイントのランキング7位となっている。チームはこの後北米に移動し、4月16日に決勝を迎える第3戦アメリカズGPに臨む。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(11位)
「期待通りにはいきませんでした。ドライ・コンディションなら自分のポテンシャルを証明し、表彰台争いができたはずですが、ウエット・コンディションになり、11位に終わりました。好成績とはいきませんでしたが、ウエットでのフィーリングは前回よりもずっと良くなっていて、このコンディションのなかでレースをコントロールできたことには満足しています。経験を積めたことも、とても良かったと思っています」
南本宗一郎選手談(20位)
「1ラップ目が重要だということはわかっていたので、激しくプッシュしていきました。そして多くのライダーをパスし、一気にポジションを上げることができました。1ラップから最終ラップまで、私のペースはほとんど変わっていません。マシンのフロント部分の挙動が激しく、ラップタイムを上げていくことができなかったのです。今日は完走を目標にしていて、しっかりチェッカーフラッグを受けることができました。難しい挑戦でしたが、初めてのMoto2を大いに楽しみました! ヤマハとチームのみんなに心から感謝しています。テキサスで会いましょう!」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ゴンザレス選手は絶好のスタートで4つポジションを上げ、最初の3ラップは非常にいいペースで走っていました。しかし前のライダーたちがとても速く、トップグループからは少しずつ離されてしまいました。それでもウエット・コンディションに自信を持つことができ、彼自身、そのことに満足しています。昨年のもてぎでアクシデントがあり、ウエットには嫌な思い出が残っていましたからね。
南本選手もとても素晴らしかったです。見事なスタートから多くのライダーをパスしました。初めてのMoto2決勝で、ここまでやれるとは驚きです! 経験豊富なライバルたちと向き合わなければならなかったわけですが、彼は初日からずっと勇敢でした。私たちは完走を目標にしていたので“ミッション達成”と言えます」