Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが、第11戦カタルニアGP決勝で5ラップにわたりレースをリード。最終的に5位を獲得した。チームメイトの野左根航太は、集団に加わりバトルするという目標を達成し、グリッド29位から24位まで上げてチェッカーを受けている。
チームクルー全員が身を乗り出して声援を送った。ゴンザレスは4番グリッドから絶好のスタートを切ると、巧みなポジション取りですぐさま2番手を確保。J・ディクソンの背後につけて観察し、強みと弱みを分析したあと4ラップ目にはトップに躍り出た。ここから5ラップにわたりトップを走行したが、追い上げてきたA・カネトが先行。レース後半は表彰台争いに加わり奮闘を続けるも、少しずつ後退して5位でゴールした。
一方の野左根は29番グリッドからスタート後、25番手まで上げてオープニングラップを終了。集団に加わりバトルすることでスキル向上を目指すことを目標としている野左根は、序盤でそれを実行して戦いの状況をしっかり観察した。しかし後半は少しずつ差をつけられて単独走行となり、最終的に24位でチェッカーを受けた。
この結果、ゴンザレスは合計74ポイントでランキング11位。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamも同ポイントでチーム・ランキングは9位となっている。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(5位)
「5位は期待したものではありません。トップを走っていたときはスピードもありましたし、マシンのフィーリングも上々でした。後半になると身体に不調を感じるようになり、力が出なくなってしまいました。終盤は表彰台争いができなくなりました。好成績を獲得できるチャンスだったので、本当に悔しいです。今はトップレベルでレースできるようになってきているので、残りのシーズンのなかで達成できると思っています」
野左根航汰選手談(24位)
「スタートがうまくいって、序盤はいい走りができました。最初の10ラップはバトルに加わることができたのですが、そのあとはペースをキープするのが難しくなってしまいました。次のレースでは、後半でさらに伸ばす方法を考える必要があると思います。最終結果は良くありませんが、今日のレースのなかで、よりマシンを理解し、ライディング・スタイルを合わせていくやり方を探ることができました。シルバーストーンやオーストリアのときと比べて、格段に自信がついてきました。来週のミサノも走ったことがあり、大好きなコースなので、ベストを尽くします」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「今は少し、ほろ苦い気分です。今週はずっと順調で、ゴンザレス選手は常に速さをキープしていました。今までで最高のウイークであり、ゴンザレス選手が一歩、前進した瞬間だったと思います。決勝では最後まで表彰台争いを展開しました。それを達成できなかったことは残念ですが、非常に厳しいチャンピオンシップだということはよくわかっています。超ハイレベルの戦いなのです。野左根選手は好スタートを切り、序盤はいいバトルを展開しました。中盤以降はペースが落ちてしまいましたが、今回のレースが、マシン・フィーリングの向上に役立ったことは間違いありません。今は自信が高まっています」