Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが、グリッド4列目から6位まで上げる活躍。チームメイトの野左根航太は8ラップ目に転倒、リタイアとなった。
10番グリッドからスタートしたゴンザレスは、スタート直後の混乱を冷静に抜け、8番手へ浮上。3ラップ目にはS・ガルシアに先行を許してひとつ後退したが、遅れずについて行き挽回のチャンスを待った。この間にも前方でA・ロペスがダブル・ロングラップ・ペナルティで後退、またS・ローズとガルシアが転倒リタイアとなり、ゴンザレスは10ラップ目に6番手に浮上した。しかしレース終盤には前後のライダーとの差が徐々に広がり、ほぼ単独走行となった。この後は集中力を維持して、ひたすら周回を重ね、6位でチェッカーを受けた。
一方の野左根は、22番グリッドからポジションアップを目指していたが、序盤は出場全30台が密集するなかで2ラップ目には26番手に後退。ホームGPでの活躍を期し、懸命にプッシュして一時は23番手まで挽回したが、8ラップ目の第10コーナーで転倒し、そのままリタイアとなった。
この結果、ゴンザレスは合計104ポイントでランキング9位、Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamは同じく104ポイントでチーム・ランキング9位となっている。
Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp
M・ゴンザレス選手談(6位)
「とてもハードなレースでした。スタートはうまくいって、そのまま上位グループについて行こうとしたのですが、彼らはペースが速く、オーバーテイクは難しい状況でした。というのも、コーナー進入では私が速いのですが、立ち上がりでは彼らのほうが優位に立っているのです。単独走行の状態になるとペースが上がりました。最後の数ラップでまた腕上がりの症状が出てしまいましたが、その状態でも何とか6位を守ってゴールできました。全体的には、ポジティブでしたが、同時に難しいウイークだったと思います。次回は、もっと良くなるよう頑張ります」
野左根航汰選手談(DNF)
「今日の結果はとても残念です。コース・コンディションは良くありませんでしたが、それはグリッドに並んだ全員が同じ条件です。私は1ラップ目にミスをして大切なポジションを失ってしまい、そこから挽回を図る展開でした。しかし、そのあとまた小さなミスをして、転倒リタイアとなってしまいました。サーキットに足を運んで応援してくれたファンの皆さんに心から感謝しています。ファンの皆さんの目の前で走れたことを、うれしく思います」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ゴンザレス選手は好スタートを切りましたが、最初の5~6ラップは今日も新品タイヤに手間取りました。そのあとはペースが上がり、安定感も向上しました。6位を獲得できたので良いレースだったと言えるでしょう。次のインドネシアGPに向けて、タイヤの問題の対処法を探っていきます。
野左根選手は集団に加わって走行していましたが、8ラップ目に転倒してしまいました。ホームGPでリタイアに終わり、彼自身にとってもファンにとっても残念な結果です。幸い、怪我はなく、今は2週間後の第15戦に照準を合わせています」