Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp TeamのM・ゴンザレスが、第3戦アメリカズGP決勝で力強い走りを見せて10位を獲得。チームメイトの南本宗一郎は体力的に厳しく難しいコースとされるCOTAで経験を重ね、23位でチェッカーを受けた。
ゴンザレスは9番グリッドから好スタートを切ったものの、オープニングラップの混乱のなかで12番手へ後退。4ラップ目にはB・ベンスナイダーにも先行を許して苦しい展開となったが、このあとは闘志あふれる走りで挽回。そして6ラップ目にはJ・ロバーツをパスし、さらにB・バルタスの転倒があり順位を上げたが、S・チャントラに抜かれて再び12番手へ。
周回が進むにつれて多くのライダーがミスをおかして遅れたが、ゴンザレスはさらに強さを増していく。そしてレース終盤になってスパートをかけると、最後の6ラップでチャントラとA・アレナスをとらえて10位を獲得した。
一方の南本は2回目の挑戦となるMoto2で完走することを目標にしていた。そして29番グリッドから好スタートを切り、オープニングラップで数台をパスしてポジションアップ。しかしその順位を守り切れずに27番手へと後退し、徐々に集団から離されて単独走行となった。ここからは自分自身のライディングに集中し、良いリズムをつかんで着実に走り切り、23位でチェッカーを受けている。
この結果、ゴンザレスは6ポイントを加算し、合計22ポイントでランキング7位をキープ。Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Teamもチーム・ランキング7位となっている。
Yamaha VR46 Master Camp Team
M・ゴンザレス選手談(10位)
「グリッド上では自信もやる気も十分だったのですが、レースは良くない展開になりました。チームのハードワークに恩返しをするため、何としてもポジションを挽回して好成績を獲得したいと思っていました。でもスタート直後からマシンのフィーリングが良くなくて、コーナーごとに手間取って、ライバルたちと戦うだけの自信が持てませんでした。自分にとってもチームにとっても非常に残念な結果です。でもこのあとはヨーロッパに戻るので、きっと良くなっていくでしょう」
南本宗一郎選手談(23位)
「長いレースでした。気持ちよく乗ることができず、自分のライディングスタイルも良くなかったので調整が必要です。Moto2マシンは私がいつも乗っているマシンよりも軽く、今日は風も強かったので、そうしたさまざまな条件にうまく対応することができませんでした。自分では、もっといい走りができると思っていたのですが…」
G・ニエト(スポーツ・ディレクター)談
「ゴンザレス選手の10位は私たちが望んでいたものではありませんが、マシンのフィーリングが良くないなかで難しい状況を乗り越えたことが今日の収穫だと思います。昨年と比べて26秒も速くレースを走り切っているので、継続的に大きく前進できているということです。
南本選手のパフォーマンスもベストではなく、かなり苦労していました。そのなかで完走を果たしており、そしてそれは私たちが願ったことではあるのですが、今日のコンディションに自分のライディングスタイルを合わせることができず、前のライダーから大きく離されてしまいました。このあとはヨーロッパ・ラウンドに向けた準備のために作業を続けます」