MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.17 10月11日 インドネシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦インドネシア
■開催地:マンダリカ/インドネシア(4.301km)
MotoGP 10月10日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:29度/路面温度:59度
■スプリント 気温:29度/路面温度:63度
■周回数:13周(55.913 km)
■PP:R・フェルナンデス(1分28秒852/アプリリア)
■FL:J・マルティン(1分30秒499/アプリリア)
MotoGP 10月11日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温:29度/路面温度:62度
■周回数:27周(116.127 km)
■PP:R・フェルナンデス(1分28秒852/アプリリア)
■FL:M・ベッツェッキ(1分29秒960/アプリリア)
Moto2 10月10日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:29度 ■路面温度:65度
■PP:I・ゲバラ(1分31秒963/ボスコスクーロ)
Moto2 10月11日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温29度 ■路面温度64度
■周回数:14周(60.214 km)
■PP:I・ゲバラ(1分31秒963/ボスコスクーロ)
■FL:A・エスクリチ(1分32秒489/フォワード)
REPORT
MotoGP
クアルタラロ選手9位、リンス選手15位
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は、それぞれ9位と15位。クアルタラロ選手は酷暑のなかでタイヤの消耗をコントロールしながらハイペースを維持。リンス選手も多くの時間帯でトップ10争いに加わっていたが、終盤でタイヤのグリップ性能が低下し、徐々に後退した。
クアルタラロ選手は12番グリッドからスタートし、ポジションをキープしてオープニングラップを終了。2ラップ目にF・アルデゲル選手(ドゥカティ)の転倒により11位に上がり、前日のスプリントでも競り合ったF・バニャイア選手(ドゥカティ)を視界にとらえた。しかしそのバニャイア選手が6ラップ目に転倒し、クアルタラロ選手は自動的に10位へ。この時点で前を走るL・マリーニ選手(ホンダ)から1.6秒離されていたが、その差を少しずつ縮めていき、残り10ラップでついに追いつくと、1ラップ後に仕掛けて9位に浮上した。続いてF・ジャン・アントニオ選手(ドゥカティ)に照準を合わせてペースを上げていったが、0.159秒届かず9位でゴールした。トップとの差は19.999秒だった。
リンス選手は13番グリッドからスタート後、オープニングラップで16位に後退したが、2ラップ目にJ・ザルコ選手(ホンダ)をパスし、アルデゲル選手の転倒もあり14位となった。その後、バニャイア選手の転倒やバスティアニーニ選手の後退により12位まで上がると、ザルコ選手とバトルを展開。一時は前に出たものの再び徐々に後退し、最終的にトップから31.662秒差の15位でチェッカーを受けた。
この結果、クアルタラロ選手は合計74ポイントでランキング14位タイ。リンス選手は合計25ポイントでランキング20位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計99ポイントでチーム・ランキング10位、ヤマハは合計97ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
ミラー選手、ラズガットリオグル選手ともにリタイア
Prima Pramac Yamaha MotoGPのジャック・ミラー選手とトプラック・ラズガットリオグル選手は、決勝レースでともにリタイアに終わった。
ふたりはウイーク初日の金曜日、マシンに好感触をつかんで順調にスタートした。継続的な進化を期待して臨んだ土曜日は、ミラー選手が好調を維持した一方、ラズガットリオグル選手はフリープラクティス第3セッションでハイサイドの転倒により肩を脱臼してしまった。
怪我を抱えながら決勝レースに出場したラズガットリオグル選手は、強い決意を持って全力で臨むも、難しいチャレンジを強いられることとなった。右肩とその周辺に激しい痛みがあり、走行を続けることが不可能となり、8ラップ後にピットに戻ってリタイアした。
一方、ウイーク前半まで好調を維持していたミラー選手はポイント獲得を目指していたが、5ラップ目に転倒し、リタイアとなった。
Moto2
ゲバラ選手が3連勝、ランキングトップとのポイント差を5.5に縮小
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のイサン・ゲバラ選手が今季4度目、Moto2で自己通算5度目となる優勝。第15戦オーストリアGP、第16戦日本GPに続いて3連勝を達成し、ランキングトップとの差を5.5ポイントまで縮小した。チームメイトのアルベルト・フェランデス選手は怪我の影響が残るなかで最善を尽くし、残り2ラップまで走行したあとリタイアした。
レースはスタート直後の第1コーナーで4台が転倒するアクシデントがあり、赤旗中断。規定の3ラップに達していなかったため、クイックスタートの手順により、改めてレースを実施することとなった。出場不可能となったD・アロンソ選手とJ・ロバーツ選手を除く全員が元のグリッドに並び、周回数は14周に短縮された。
ゲバラ選手は1度目のスタートでホールショットを奪ったが、2度目ではそれを再現できず、A・エスクリチ選手に続く2番手。トップ2台が序盤からハイペースで後続を引き離す展開となった。その後、チャンピオン争いのライバル、M・ゴンザレス選手が順位を上げてくると、ゲバラ選手もペースを上げてトップとの差を縮めていく。残り4ラップでさらにチャージをかけると一気にエスクリチ選手に近づき、優勝争いへの準備を整えた。そして2ラップ後、エスクリチ選手のマシンにトラブルが発生。トップに立ったゲバラ選手はチャンスを逃さず、2位以下を3.570秒引き離し、今季4度目となる優勝を飾った。
フェランデス選手はオーストリアGPで負った右鎖骨の怪我の影響が残るなか、過度な負担を避けながらできるだけ多くの経験を積むことを目標にした。24番グリッドからスタートし、一旦25位まで後退したあと7ラップ目には22位へ浮上。しかしその後少しずつ順位を下げ、12ラップ目には最後尾まで後退してしまった。安定したリズムをつかみ、難しいコースで周回数を重ねることに専念していたが、徐々に痛みが増したため、2ラップを残してピットに戻ることを決断した。
この結果、ゲバラ選手は合計260ポイントでランキング2位をキープし、トップとの差を5.5ポイントに縮小。フェランデス選手は合計17.5ポイントでランキング21位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計277.5ポイントでチーム・ランキング3位となっている。
MotoGP QUALIFYING RESULT
MotoGP SPRINT RESULT
MotoGP RACE RESULT
MotoGP LAP CHART

Moto2 QUALIFYING RESULT
Moto2 RACE RESULT
MotoGP RIDERS RANKING
MotoGP CONSTRUCTORS RANKING
Moto2 RIDERS RANKING
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(9位)
「暑く、体力的に厳しいレースでした。最初の5ラップはかなり苦しい展開でしたが、ポジションをキープすることができました。Moto2とMoto3のレースのあとでコース・コンディションが大きく変化したため、第1コーナーと第10コーナーではブレーキングに苦戦しました。フロントのフィーリングは悪くなかったので、その分、少しはカバーできました。ファビオ(ジャン・アントニオ)はあまりペースが上がらないようでしたが、パスするには1ラップ足りませんでした。ラスト5ラップは私もタイヤが厳しくなっていました。でもレースにはとても満足しています。9位は素晴らしい結果です」
A・リンス選手(15位)
「昨日までとはフィーリングが変わっていました。コース・コンディションが変化し、そのせいですべてのことが変わってしまったのです。これは誰にとっても同じ条件ですが、私は1ラップ目からフィーリングがあまり良くなかった上にタイヤが熱くなり過ぎてしまい、厳しいレース展開になりました」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「今大会は全体的に好調でした。ファビオ(クアルタラロ)はスタートから最終ラップまで素晴らしい走りを見せ、徐々にポジションを上げて9位を獲得しました。最後は8位にあと少しと迫り、決勝ペースでの強さを証明しました。アレックス(リンス)も前半はトップ10争いに加わっていたのですが、終盤でリアのグリップが低下し、ペースを維持するのが難しくなりました。チームとしてはウイークを通して貴重なデータを収集し、今後に向けてモチベーションを高めることができました。すでに次のフィリップアイランドに目を向けています。またしてもまったく違うタイプのコースですが、好調を維持し、さらに前進を目指していきます」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
T・ラズガットリオグル選手選手(DNF)
「今日の最大の問題はマシンではなく、私の肩のほうでした。昨日のスプリントのあとそれほどひどくなかったのですが、今朝起きたとき、痛みがかなり増していて動きも小さくなってしまいました。鎮痛剤をもらいましたが、問題はそれよりも、とくにブレーキングで力が入らないことでした。周回を重ねるごとにマシンのコントロールが難しくなり、とくに右コーナーやマシンの向き替えで苦労しました。レース前にチームと話し合い、痛みがひどければピットに戻るか、あるいは出場を取りやめるようにと言われました。でも私はトライしたかったのです。愚かなライダーではありませんから、危険だと感じたり、継続は不可能だと思えばそこでストップします。今日は全力を尽くしましたが、肩を動かすと違和感があり、また脱臼しそうな感じになって、どんどん厳しい状況になっていきました。結局、まともに乗れなくなってリタイアせざるを得ませんでした。
明日、トルコに戻り、できるだけ早くMRI検査をして肩の状態を把握したいと思っています。できれば手術をせずに、少しの休養だけで次のレースに間に合わせられるよう期待します。医師の判断を待つしかありませんが、来週、より強くなって戻って来たいと思っています」
J・ミラー選手(DNF)
「日本GPとよく似た展開です。午前中はとてもフィーリングが良かったのですが、決勝を走り出した途端にマシンが働かなくなりました。燃料マップ関連か、あるいは別のものかわかりませんが、何かが正常に機能していません。エンジンの挙動が安定せず、原因を追求するためさらに努力が必要です」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「残念ながら、今回も厳しい週末になりました。初日の金曜日が順調にスタートし、ポイント圏内争いとさらなる進化を期待していただけに残念です。トプラック(ラズガットリオグル)は怪我の影響が大きく、ジャック(ミラー)の転倒も本来なら避けられたはずの不運な出来事でした。
このところ困難に直面していますが、ポイント圏内でのバトルが可能なことは証明できています。なぜポテンシャルを結果につなげられないのか、その原因を解明する必要があります。変化を起こし、作業の精度を高め、可能な限りすべてのことを実践して、結果を出せるマシンを作り上げ、ライダーたちにチャンスを与えなければなりません」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(優勝)
「タフなレースでした。アレックスにかなり苦しめられました。彼のペースは驚くほど速かったのです。彼の好調ぶりはチームから聞いていましたが、あれほどの強さを最後まで維持するとは予期していませんでした。序盤は激しく攻め過ぎずに、やや距離をとることにしました。タイヤをコントロールして最後まで温存したかったからです。
終盤に向けて少しずつ近づいていき、最終ラップで仕掛ける計画でした。手強い相手だということがわかっていたので、辛抱強く、慎重にタイミングを計りました。レッドフラッグが状況を一変させたわけですが、それでも自分の走りやペースにはとても満足しています。
2連勝を達成したあとのもう一勝は、正直なところ想像していませんでした。チームを誇りに思い、ともに取り組む仕事にやりがいを感じています。チャンピオンシップの差が縮まってきています。今日はチーム全員で勝利を祝い、また次に向けて頑張っていきます」
A・フェランディス選手(DNF)
「非常に厳しいレースになりました。痛みのせいで完走は難しいかもしれないと思っていたので、ほぼ予想通りの展開です。慎重にスタートし、決して無理はしませんでした。周りでは激しいバトルが繰り広げられていましたが、私はトラブルに巻き込まれないよう、無用なリスクは避けようと考えていました。終盤になって少しペースを上げてみました。痛みや困難な状況を考えれば、十分な速さが出ていたと思います。
コース全体を学び、来シーズンのための経験を積み、走行距離を伸ばすという最大の目的を達成できたので、有意義な大会でした。このあと1週間休養し、次回オーストラリアには万全な状態で臨みたいと思います。次のレースに集中し、前進し続けます」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「見ごたえある素晴らしいレースでした。イサン(ゲバラ)は非常に落ち着いていました。アタック可能な速さがあるとわかっていながら、チャンピオンシップの重要性は個々のレースに勝つことだけではないと理解していたのです。常に冷静で、自分のリズムを守り、タイヤを完璧に管理しながら、終盤で仕掛けられるポジションをキープしました。スタートからフィニッシュまで、本当に見事な走りでした。
アレックス(エスクリチ)に起きたアクシデントは残念に思っています。それまではとても力強い走りをしていました。彼の健闘を心から称えます。レッドフラッグによる中断のあと、チームは素晴らしい対応を見せ、的確な判断で前後ともに新品タイヤを装着しました。今日までとっておいたものです。イサンとチーム全員にお祝いの言葉を贈ります。
アルベルト(フェランデス)とはレース前に話し合い、必ずしも完走を目指さなくとも、数ラップでも集団のなかで走り、引き続きコースを学ぶことを目標にしていました。また、もしも痛みがひどくなったりライディング自体が危なくなったりしたらリタイアすることも約束しました。結果的に彼は計画通りにレースを進め、状況をしっかりコントロールしました。私はその取り組み方に満足しています。
コースへの理解を深め、今後に向けた貴重な経験を積むという今大会回の目標は100%達成されました。その献身的な姿勢に、また難しい状況をうまく切り抜けたチームの頑張りを称賛します」























