MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.07 5月31日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第7戦イタリア
■開催地:ムジェロ/イタリア(5.245km)
MotoGP 5月30日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:25度/路面温度:40度
■スプリント:30度/路面温度:49度
■周回数:11周(57.695 km)
■PP:M・ベッツェッキ(1分43秒921/アプリリア)
■FL:R・フェルナンデス(1分44秒712/アプリリア)
MotoGP 5月31日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温:28度/路面温度:50度
■周回数:23周(120.635km)
■PP:M・ベッツェッキ(1分43秒921/アプリリア)
■FL:F・バニャイア(1分45秒470/ドゥカティ)
Moto2 5月30日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:30度 ■路面温度:50度
■PP:M・ゴンザレス(1分48秒474/カレックス)
Moto2 5月31日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温27度 ■路面温度46度
■周回数:19周(99.655 km)
■PP:M・ゴンザレス(1分48秒474/カレックス)
■FL:I・オルトラ(1分49秒497/カレックス)
REPORT
MotoGP
クアルタラロ選手18位と苦戦、リンス選手は転倒リタイア
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手は第7戦イタリアGP決勝で18位。チームメイトのA・リンス選手は11ラップ目、15位走行中に第1コーナーで転倒してリタイアした。チームの本拠地で行われる今大会に強い意気込みを持って臨んでいたが、非常に厳しい結果となってしまった。
クアルタラロ選手は17番グリッドからスタートし、序盤はそのポジションをキープした。リンス選手とE・バスティアニーニ選手(KTM)が前方で転倒したため11ラップ目に15位へ浮上。その後、J・ミラー選手をパスするもF・モルビデリ選手(ドゥカティ)に抜かれて再び15位となり、終盤までポジションをキープした。残り4ラップではT・ラズガットリオグル選手とバトルし、最終ラップではミラー選手やM・ビニャーレス選手(KTM)と競り合って最終的に18位でチェッカーを受けた。トップとの差は34.335秒だった。
リンス選手は12番グリッドからスタート後、序盤で一時10位へ浮上。その後L・マリーニ選手(ホンダ)やJ・ミル選手(ホンダ)とバトルするも、追撃を抑えきれずに7ラップ目には15位まで後退した。挽回を目指して懸命にプッシュを続けていたが、11ラップ目、第1コーナーで転倒してリタイアとなった。
この結果、クアルタラロ選手は合計37ポイントでランキング15位、リンス選手は合計9ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計46ポイントでチーム・ランキング9位ヤマハは合計41ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
ミラー選手がポイント獲得、ラズガットリオグル選手は16位
Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手が15位で1ポイントを獲得。チームメイトのT・ラズガットリオグル選手も16位と健闘した。
ムジェロ・サーキットのコースの性質上、YZR-M1の現在の課題がレース距離において大きく影響してくることが予想された。しかし実際にはミラー選手、ラズガットリオグル選手ともに終始バトルに加わり、最後まで力強い走りを見せて期待を上回る結果となった。前日のスプリント・レースの2倍近い距離を走りながら、トップとの差は縮まっている。
ラズガットリオグル選手はミラー選手の前でチェッカーを受けたが、コースリミット越えのペナルティによりひとつ降格。この結果、ミラー選手が15位に上がって1ポイントを獲得、ラズガットリオグル選手は16位となった。
Moto2
ゲバラ選手が7位獲得、フェランデス選手も健闘
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は、Pramac Racingの本拠地でのレースを記念するスペシャル・カラーで出場した。I・ゲバラ選手はブレーキングに困難を抱えながらも全19ラップを走り切って7位を獲得。チームメイトのA・フェランデス選手はサイティング・ラップ中に技術的問題が見つかり、ピットレーンからのスタートを強いられるも19位完走と健闘した。
ゲバラ選手は8番グリッドからのスタート。オープニングラップはポジションをキープし、2ラップ目にはA・エスクリ選手の転倒により7位に浮上した。S・アギウス選手に抜かれたあと、その背後について、5ラップ目にはともにC・ベイヤー選手をパス。A・ロペス選手がロングラップ・ペナルティを履行する間に一時、6位に上がったが、その後C・ビエッティ選手も加わりバトルに発展すると、14ラップ目には再び8位に後退した。残り2ラップでは2位走行中のI・オルトラ選手がマシントラブルで戦列を離れたため、ゲバラ選手は7位に上がりチェッカーを受けた。
フェランデス選手はサイティング・ラップ中の技術的トラブルによりピットレーンからのスタート。集団の約7秒後方から追い上げる形となり、単独走行のなかで懸命に身体を伏せて前進を目指し、最終的に3秒差まで縮めて19位でゴールした。
この結果、ゲバラ選手は合計95ポイントでランキング2位をキープ、フェランデス選手は合計1.5ポイントでランキング25位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計96.5ポイントでチーム・ランキング4位となっている。
MotoGP QUALIFYING RESULT
MotoGP SPRINT RESULT
MotoGP RACE RESULT
MotoGP LAP CHART

Moto2 QUALIFYING RESULT
Moto2 RACE RESULT
MotoGP RIDERS RANKING
MotoGP CONSTRUCTORS RANKING
Moto2 RIDERS RANKING
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(18位)
「全体を通して非常に難しい大会でした。序盤はもう少しプッシュできると考えていましたが、一部のコーナーでフィーリングが良くありませんでした。転倒を避けるため、少しスピードを落としてリスクを減らしました。かなりタフな週末でしたが、他のサーキットへ行けば良いフィーリングが戻って来ると期待しています。そうすればレースをもっと楽しめるはずです」
A・リンス選手(DNF)
「フロントから転倒してしまいました。ピットに戻り、何が起きたのか調べましたが、短時間で原因を突き止めるのことはできませんでした。それまでと何か違うことをしたという感覚はありません。それだけに、このような形で終わったことは残念です。今回は決して悪い状態ではなく、いい走りができていました。決勝ではコーナリングにやや苦戦したのですが、セッティングは昨日と同じなので、変わったのはタイヤと気温だけなのですが...」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「難しいチャレンジになりました。グリッド後方からのスタートはいつでも厳しい戦いを強いられますが、今日のファビオ(クアルタラロ)もまさにその通りになりました。彼は今回、マシンに好感触を持つことができませんでした。アレックス(リンス)は不運にも早々にレースが終わってしまいました。とても残念ですが、第1コーナーへ向かうハイスピードでの転倒だったことを考えれば、大きな怪我をせずにすんだことが重要です。今回は良い結果は得られませんでしたが、このような難しいチャレンジは学びと開発促進のチャンスでもあります。こうした苦い経験が、長期的には良い方向へ導いてくれるはずです。今は気持ちを切り替えて次回ハンガリーに向けて集中していきます。より強くなって戻って来ます」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(15位)
「全体的には満足しています。今回もまた改善が見られ、マシンの強みと弱みの両方について着実に理解が深まってきています。レースを通して他のヤマハ勢とバトルする形となりましたが、そのなかでトプラックがコースリミット越えのペナルティでひとつポジションを下げられてしまったのは残念なことでした。
実際のところ、あのような混戦のなかではコンマ数秒が大きな違いを生みます。最終コーナー手前で差を詰められなければ、次のストレートでのディフェンスやアタックがとても難しくなるのです。今日は、とくにコーナー出口で我慢の走りを強いられました。それによって周囲とのバトルで不利な展開になることもありましたが、懸命についていき、チャンスが巡って来たときには、それを逃さずポジションを挽回することができました。
私たちは常にハードワークを続けており、今回は新たなトライにも取り組みました。最も重要なのは、データを収集し、進化し、前進し続けることです。改善すべき点はわかっているので、チーム全員が同じ方向を見据えて進んでいきます」
T・ラズガットリオグル選手選手(16位)
「今日の場合、最終結果はそれほど重要ではありません。もちろん、ペナルティがなければ15位でフィニッシュして1ポイントを獲得できたわけですが、今回はそのことよりも、ウイークを通じて進歩を獲得できたことに大きな意味があります。午前中のウォームアップ・セッションである変更を施すと、すぐさまフィーリングが向上しました。ブレーキング性能が良くなったのでコーナースピードを上げることができ、さらには、これまで見失っていたエンジンブレーキの感覚をようやくつかむことができたのです。私にとっては大きな変化であり、これによってより自然な走りができるようになりました。
決勝中は集団についていき、他のヤマハ勢のペースにもかなり近づくことができました。コーナーでは差を縮めることもできましたが、ストレートとコーナー立ち上がりは依然として遅れてしまうためオーバーテイクは簡単ではありませんでした。
また、ホールショットデバイス関連の問題でタイムをロスしたり、後半はクアルタラロ選手とバトルしたりしました。これらの影響で終盤はリアタイヤのパフォーマンスが少し落ちてしまいましたが、全体的には明らかに前進できているので満足しています。最もうれしかったのは、マシンに関するとても重要なことをようやく理解できたことです。クルーチーフをはじめチームのみんなが頑張ってくれているおかげで、次へつながる方向性を見つけることができました」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「楽な戦いではないことは初めからわかっていましたが、そのなかで決勝では十分にいい仕事ができたと思います。最終結果はチームの希望に届いていませんが、少しずつ着実に前進し続けています。ふたりともポイント獲得を目指して懸命に戦いました。実際、このところはコンスタントにそのあたりを走れるようになっており、シーズン初めと比べれば明らかな進歩です。私たちの現在の目標はトップ10との差を少しずつ縮めていくことです。正しい方向性を見つけて進み始めており、ここ数戦の成果の上に、さらに進化を積み重ねていくことが重要だと考えています」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(7位)
「今は非常に複雑な気持ちです。金曜日と土曜日は非常に速く走れていて、今日の午前中のセッションでも、もっとトップに近づけるだけのペースが出ていたのです。予選セッションは期待通りには進みませんでしたが、グリッド8番手は依然として、上位争いを狙える位置だと思います。好スタートを切り、第1コーナーで4番手まで上がりましたが、そのあと突然、フロントブレーキに問題が発生しました。レバーが非常に硬くなり、はらんでしまったのです。そのあとは問題に対応しながら走るしかなく、予想以上に厳しい展開になりました。
最大の問題は、フィジカルよりメンタルの部分にありました。常にライディングを調整しながら、今にも転倒しそうになるような状況をコントロールしなければなりませんでした。それでも最終的には7位でゴールし、チャンピオンシップのために重要なポイントを獲得することができました。厳しい展開のなかでも常に良いペースを維持できたことは大きな収穫です。ウイークのほとんどで上位をキープできたことは今後の戦いに向けて自信を与えてくれるものとなりました。もちろん、物事が計画通りに進まなかったときはフラストレーションを感じますが、次に向けて気持ちを集中し、前進し続けます」
A・フェランディス選手(19位)
「私たちにとってはアンラッキーな一日でした。サイティング・ラップ中に技術的な問題が発生し、ウォームアップ・ラップの前にピットに戻らなければなりませんでした。そのなかでもメカニックをはじめチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。問題を解決し、コースに送り出してくれたのです。
ピットレーンからのスタートで当然、難しい展開を強いられましたが、自分のペースに集中し、一歩一歩、前との差を詰めていきました。 決勝中はいいペースで走ることができ、トップ10争いにも匹敵する速さが出ていました。ポジティブな兆しであり、ここまでの進歩を証明することができたと思います。また自分のレース運びにも満足しています。終始、単独走行の状態で周りには誰もいませんでしたが、集中を切らさず、最後までプッシュし続けることができました。今日は不運でしたが、日に日に強くなっていると感じています」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「イサン(ゲバラ)は最初の数ラップから、昨日までのような好調な走りができていないことが明らかでした。私たちはすぐさま、何かが適切に機能していないのだと気づきました。レースを終えて戻って来たあと、彼はフロントブレーキに問題があったことを報告してくれました。レバーが硬く、非常に遠いと感じ、いつもどおりに減速できなかったということでした。チームとして必要な確認を完璧に行い、何が起きていたのか正確に理解できるよう努めます。このような問題に苦しみながらも、彼は素晴らしい仕事をしてくれました。冷静さを保ち、ミスを避け、しかも最終的に貴重なポイントを持ち帰ってきました。このような状況においてはイライラしがちなものですが、彼はしっかり対応し、最大限のポイントを獲得することができました。
アルベルト(フェランデス)の取り組みについても評価しています。決勝スタート前に電気関係の問題が発生しましたが、チームとともに素晴らしい仕事をしました。チームは素早く問題を特定し、故障した部品を交換し、スタートに間に合うよう彼をコースに送り出しました。ピットレーンからのスタートとなり、結果的に後方での単独走行になりましたが、力強い走りを見せてくれました。ラップタイムも素晴らしく、ポイント圏内と同等ペースを維持しました。若いライダーにとって、このような難しい状況を克服し、前方との差を縮めていったことは大きな誇りになるはずです」





















