MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.06 5月17日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第6戦カタルニア
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
MotoGP 5月16日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:17度/路面温度:15度
■スプリント 気温:20度/路面温度:41度
■周回数:12周(55.884 km)
■PP:P・アコスタ(1分38秒068/KTM)
■FL:A・マルケス(1分39秒209/ドゥカティ)
MotoGP 5月17日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温:19度/路面温度:37度
■周回数:12周(55.884km)
■PP:P・アコスタ(1分38秒068/KTM)
■FL:F・ディ・ジャンアントニオ(1分39秒736/ドゥカティ)
Moto2 5月16日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:19度 ■路面温度:38度
■PP:C・ビエッティ(1分41秒076/ボスコスクーロ)
Moto2 5月17日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温18度 ■路面温度:22度
■周回数:9周(97.787km)
■PP:C・ビエッティ(1分41秒076/ボスコスクーロ)
■FL:C・ビエッティ(1分41秒943/ボスコスクーロ)
REPORT
MotoGP
波瀾の決勝レースでクアルタラロ選手が5位獲得 リンス選手は14位
第6戦カタルニアGPの決勝レースは波瀾の展開となった。アクシデントにより2回にわたり赤旗中断となり、2度の再スタートを強いられた。そのなかでもMonster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は集中力を維持し、3回に分けて行われたレースを最後まで走り切り、それぞれ7位と11位でチェッカーを受けた。
しかしレース終了後にリンス選手を含む5人がタイヤ圧の違反により16秒加算のペナルティーを受けたため、最終結果はクアルタラロ選手が5位、リンス選手が14位に修正されている。
当初のレースは12ラップ目、第10コーナーで3名が絡むアクシデントにより中断。2レース目は第1コーナーでさらに別の3人がアクシデントに巻き込まれて再び中断となった。3レース目は12ラップに短縮され、クアルタラロ選手とリンス選手はそれぞれグリッド13番と17番からスタートした。
クアルタラロ選手は見事なスタートダッシュで4位へ浮上。その後F・ディ・ジャンアントニオ選手(ドゥカティ)に先行され、オープニングラップを5位で終えた。トップ4のペースについて行くことができずディフェンシブな走りに集中していたが、F・アルデゲル選手(ドゥカティ)、小椋藍選手(アプリリア)の追撃を抑えきれなくなり8位へ後退。最終ラップでは前方を走っていたP・アコスタ選手(KTM)が転倒したため、クアルタラロ選手は7位でチェッカーを受けた。トップとの差は4.876秒だった。その後の5名がペナルティーを受けて最終順位は5位に改訂されている。
リンス選手はオープニングラップで11位に浮上。7位争いに加わっていたが、6ラップ目にB・ビンダー選手に抜かれて後退。その後も懸命にプッシュを続けて終盤ではD・モレイラ選手に仕掛ける場面もあったが、わずか0.077秒届かなかった。トップから6.916秒差の11位でゴールしたあと、16秒のペナルティーを受けて14位となった。
ミラー選手が15位で1ポイント獲得、ラズガットリオグル選手は16位
Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とT・ラズガットリオグル選手は、それぞれ14位と15位でレースを終了。しかしタイヤ圧の規定違反によるペナルテイーで16秒加算されたことで、ひとつずつ順位を下げた。ミラー選手は1ポイントを獲得したもののラズガットリオグル選手はポイント圏外となり、ここまで順調にペースを上げてきたチームにとっては残念な結果となった。
レースは、度重なる赤旗中断により大きな影響を受けており、複数のライダーが巻き込まれるアクシデントとなったことでパドック全体が感情的な空気に包まれていた。Prima Pramac Yamaha MotoGPはアレックス・マルケス選手(ドゥカティ)とヨハン・ザルコ選手(ホンダ)に改めて心から祈りをささげるとともに、完全かつ早期の回復を願う。
Yamaha Factory Racing Team、カタルニアGPを成功裏に終了
Yamaha Factory Racing TeamはカタルニアGP参戦を通じてデータ収集に取り組み成果をおさめた。ワイルドカード参戦のA・フェルナンデス選手は17位でレースを終えたが、その後のタイヤ圧規定の検査で5人がペナルティーを受けたため12位に上がり、ポイントを獲得している。
フェルナンデス選手は3レース目、オープニングラップで2台の転倒があり17位へ浮上。その後、ラズガットリオグル選手を追ったが届かず、そのままトップから16.245秒差の17位でゴールした。レース後にタイヤ圧規定のペナルティーにより順位は改訂され、フェルナンデス選手は12位で4ポイント獲得。ランキング21位となっている。
この結果、クアルタラロ選手は合計37ポイントでランキング13位、リンス選手は合計9ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計46ポイントでチーム・ランキング9位、ヤマハは合計40ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
Moto2
ゲバラ選手が3位表彰台獲得、フェランデス選手は18位
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手がグリッド11番手から見事な追い上げを成功させて3位表彰台を獲得。チームメイトのA・フェランデス選手も中段グループでバトルを展開する活躍を見せ、最終的に18位でゴールした。
ゲバラ選手は11番グリッドから絶好のスタートダッシュを決め、オープニングラップで5位へ浮上。さらに前方との0.7秒差を見る見るうちに縮め、3ラップ目にはA・ロペス選手を捉えて4位につけた。何度か順位を入れ替えるバトルを展開しながらハイペースを維持し、徐々に前との差を縮めていくと、残り3ラップでI・オルトラ選手をパスして3位に浮上。そのままポジションを守ってトップから4.205秒差でチェッカーを受け、今季3度目となる表彰台に上った。
フェランデス選手は母国レースで今季自己ベストの17番グリッドを確保。好スタートを決めてひとつ順位を上げたあと、2ラップ目には集団に飲み込まれて20位まで後退した。熾烈な中段グループの戦いのなかでC・ベイヤー選手やS・ガルシア選手とバトルを展開し、終盤で17位へ浮上。このポジションを最終ラップまで維持していたが、T・アルボリーノ選手に抜かれて18位でゴールした。トップとの差は21.405秒だった。
この結果、ゲバラ選手は合計86ポイントで「ランキング2位、フェランデス選手は合計1.5ポイントでランキング25位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計87.5ポイントでチーム・ランキング3位となっている。チームは決勝翌日の19日、同サーキットで開催されるIRTAテストへの参加を予定している。
MotoGP QUALIFYING RESULT
MotoGP SPRINT RESULT
MotoGP RACE RESULT
MotoGP LAP CHART

Moto2 QUALIFYING RESULT
Moto2 RACE RESULT
MotoGP RIDERS RANKING
MotoGP CONSTRUCTORS RANKING
Moto2 RIDERS RANKING
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(5位)
「最初のレースで12ラップ走り、ラバーがコースに付いていたので、3回目のレースのときにはグリップが良くなっていたのです。2レース目はソフト・タイヤでスタートしましたが、新品タイヤはもう残っていなかったので、3レース目はそのまま行くしかありませんでした。1回目と比べれば速くなっていたのですが、マルコ(ベゼッキ)の後ろからなかなか抜け出せない状態でした。どれも難しい戦いでしたが、とくに2番目がきつかったです。このような状況ではいつも、テレビ・スクリーンを見ないようにしているのですが、第10コーナーを通過するときにアレックス(マルケス)があのように地面に倒れているのを見れば、レースを再開する気持ちにはなれないものです。タイヤとバイクが宙を舞っていたのです...鳥肌が立ちました。簡単なことではありませんが、それも私たちの仕事の一部なのです」
A・リンス選手(14位)
「このようなことが起きた場合、私にとってレースは二の次になります。地面に倒れているアレックスを見て、胸が張り裂けそうでした。非常にショックを受けました。友人のそのような姿を見るのは本当につらいことなので、ピットのなかで何度も深呼吸を繰り返していました。結局、私たちは皆、人間なのです。だから本当につらかったのです。今大会は初日からずっと苦戦が続いていました。今日はペースは悪くなく、まずまずと言っていい状態でしたが、やはり目標には届きませんでした」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「今日のアクシデントで深刻な怪我を負う選手がいなかったことに、まず安堵しています。私たちの心はアレックス・マルケス選手、ヨハン・ザルコ選手とともにあります。2回の再スタートは緊張を強いられますが、私たちのふたりのライダーはプロフェッショナリズムを見せてくれました。彼らは絡んでいなかったとは言え、あのような事故を目撃したあとで100%の力でプッシュするには特別な精神力が必要です。ファビオ(クアルタラロ)とアレックス(リンス)は、この状況でも集中力を切らさず、困難な週末を最高の成績で締めくくりました。明日はここでIRTAテストがあります。さらにデータ収集に取り組みます。
アレックスはレース後にタイヤ圧について検査を受けました。2度の再スタートという特異な状況での計算ミスがありました。ペナルティーを受け入れます」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(15位)
「このような日もあるということです。最初のレースは非常にフィーリングが良く、タイヤ・マネジメントもしっかりできていました。そして周囲のライダーたちが苦戦し始めても、私はハイペースを保てていたのです。
2レース目でリアタイヤのフィーリングが完璧ではなかったため、3レース目は作戦を変更してリアにミディアム・コンパウンドを選択しました。結果的に、周回数の少ないレースにおいてはこの選択が保守的過ぎたということでしょう。コース・コンディションは改善されており、このときはただ、コーナー立ち上がりの加速でライバルたちにかないませんでした。最大の問題はコーナー出口でマシンを起こしてスロットルを開けてもドライブがついてこないため、レース中のポジションの奪い合いにおいては、攻めるにしても守るにしても非常に厳しい状況になってしまいます。
今日のアクシデントについては、私たちの心はアレックス・マルケス選手、ヨハン・ザルコ選手とともにあります。あのような転倒を見るのは誰にとっても決して容易なことではありません。私たちはただ、ふたりができるだけ早く、良い状態で回復することを祈るだけです」
T・ラズガットリオグル選手選手(16位)
「アレックス・マルケス選手とヨハン・ザルコ選手が大きな事故に遭ってしまい、非常に悲しく残念です。あのようなアクシデントが起きたあとは、何よりも彼らの身体の状態が気になり、次のレースに気持ちを集中するのは容易ではありません。コースの状態から、かなり激しい転倒だったとわかったので、ピットに戻ってすぐさま彼らの状態を確認しました。何より重要なのは、ふたりとも意識があり、最善の治療を受けているということです。
私自身のレースは、全力を尽くしたにもかかわらず、あまり良い結果は得られませんでした。現時点ではこれが実力ということでしょう。グリップ・レベルの低いコースではいつも苦戦しており、とくにコーナリングとリア・グリップで苦労します。マシンが十分に旋回していないため、スロットルを開けるところでロスがあり、適切に加速できるようになるまで待っているような状態です。
それだけに明日のテストは非常に重要です。コーナリングとリア・グリップの改善に集中的に取り組みます。少しずつマシンへの理解は深まってきていますが、ここからさらにもう一歩、踏み出す必要があるのです」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「非常に複雑なレースでした。しかし最も重要なことは、アレックス・マルケス選手とヨハン・ザルコ選手が概ね無事だったということです。さまざまなアクシデントが起きてしまったあとでは、それだけが唯一の明るい知らせと言えるでしょう。
レースのほうでは、チームのライダーがふたりともタイヤ圧の問題で貴重なポイントと順位を失ってしまいました。最終的にジャック(ミラー)が1ポイントを獲得していますが、ポイントはプロジェクトに関わる全員にとってとても重要なものですから本当に残念です。
レース中に起きたさまざまな事態を考えれば、個人的には、このような状況でこのルールを適用することにあまり意義を見出せません。しかし当然ながら、それを決めるのは私の役割ではありません。度重なる中断と再スタート、さらに周回数の減算という状況において、タイヤ圧の予測や管理は極めて困難なものになるのです。今日は良い結果が得られませんでしたが、今はただ前を向いて明日のテストに集中するのみです」
Yamaha Factory Racing Team
A・フェルナンデス選手(12位)
「2度の赤旗中断があり非常に難しい状況になりました。とくに1度目はアレックス(マルケス)が倒れていたので大きなショックを受けました。そのあとまた気持ちを集中し直し、もう一度レースをしなければならないというのは簡単なことではありません。レースのなかではトプラック(ラズガットリオグル)に追いつけなかったのが残念です。私のラップタイムもいくらか上がってきているのですが、彼は早くも進化しており、他のヤマハ勢に近づいています。それでも、最終的には今回の参戦に満足できました。シーズンわずか2度目の参戦で差が縮まり始めているのは確かな成果です。明日も引き続きテストに臨みます。これは私にとってとても良いことで、セッティングをさらに進めていきます」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(3位)
「素晴らしいレースでした。スタート後の第1コーナーで少し遅れてしまいましたが、実は今日のキーポイントはタイヤ・マネジメントと終始冷静さを保つことにあったのです。前方のライダーたちがハードにプッシュしていて、早くからタイヤを使い過ぎているのがわかったので、私は彼らについて行くのではなく、自分たちの計画通りにレースを進めていくことにしました。タイヤを大切に扱い、終盤の戦いのために余力を残したのです。最終的にこれが違いを生み出したのだと思います。ラスト数ラップはタイヤが完全に摩耗してしまっているライダーもいましたが、私は十分にアタックすることができました。それによって前との差を詰め、最も重要な局面でオーバーテイクを仕掛けることができました。スタートからチェッカーまでのあらゆる状況をしっかりコントロールでき、今日はレースを誇りに思っています」
A・フェランディス選手(18位)
「私にとっては難しいレースになりました。というのも序盤から新品タイヤのフィーリングがあまり良くなかったのです。プッシュして上位グループについて行こうとしましたが、思うような走りができず苦戦しました。第1コーナーではライバルたちとの競り合いがあり、そのあとはほとんど単独走行のような状態で、より一層、難しい展開になりました。そのなかでも良かった点を挙げるとすると、レース後半、とくに最後の数ラップで良い感触がつかめるようになったことです。周囲のライダーたちよりいい走りができ、ペースも素晴らしく、何度かオーバーテイクにも成功しました。依然として新品タイヤでの走りについては改善が必要で、作業を続けていかなければなりませんが、全体的には今の方向性を維持して一歩一歩、前へ進んでいきたいと思っています」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「昨日の予選では明らかに苦戦を強いられたので、今日の3位獲得は非常にうれしく、満足のいくものです。昨晩の作業のなかでデータ分析がうまくいき、イサン(ゲバラ)がフル・ポテンシャルを発揮するための最高のコンディションを整えることができました。そして彼がまさにそれを実現してくれたのです。最初の数ラップは王者ライオンのような走りでしたが、限界値をしっかり認識して適切に対処し、タイヤに負担をかけ過ぎないようコントロールしていました。それにより終盤でアタックでき、表彰台に上ることができたのです。昨日までは厳しい状況でしたが、そのなかでも表彰台を獲得できるとすれば、非常に高いレベルで戦えているということだと思います。
アルベルト(フェランデス)については、おそらく彼自身よりも私たちチームのほうが満足しています。ごく自然なことだと思います。ライダーは常に、より高いところに目標をおいて勝利を目指して戦うものです。彼は非常に若く、成功への道のりには時間がかかることも理解する必要があります。彼がコンスタントにポイント圏の周辺を走り、彼よりずっと経験豊富なライダーたちとバトルし、早くも頭角を現し始めていることを高く評価しています。ポテンシャルが花開く日は近いと感じています」























