MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.09 6月21日 チェコ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第9戦チェコ
■開催地:ブルノ/チェコ(5.403km)
MotoGP 6月20日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:28度/路面温度:40度
■スプリン33度/路面温度:49度
■周回数:10周(54.03 km)
■PP:小椋藍(1分51秒139/アプリリア)
■FL:F・バニャイア(1分52秒542/ドゥカティ)
MotoGP 6月21日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温:31度/路面温度:47度
■周回数:21周(105.95km)
■PP:小椋藍(1分51秒139/アプリリア)
■FL:F・ディ・ジャンアントニオ(1分53秒122/ドゥカティ)
Moto2 6月20日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:32度 ■路面温度:50度
■PP:D・アロンソ(1分57秒718/カレックス)
Moto2 6月21日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温31度 ■路面温度46度
■周回数:18周(97.254 km)
■PP:D・アロンソ(1分57秒718/カレックス)
■FL:F・サラック(1分58秒590/カレックス)
REPORT
MotoGP
クアルタラロ選手、リンス選手ともにリタイア
第9戦チェコGP決勝はMonster Energy Yamaha MotoGPは残念な結果となった。A・リンス選手は残り4ラップでリタイア、クアルタラロ選手は2ラップ目、13位走行中に転倒してリタイアとなった。
リンス選手は17番グリッドからスタート後、初めの数ラップはそのポジションをキープした。クアルタラロ選手の転倒により16位に上がったあと、5ラップ目以降はT・ラズガットリオグル選手やJ・ミラー選手とバトルを展開。そのなかで18位まで後退し、17ラップ目にはマシンの不具合が発生。1ラップ後にリタイアを決断した。
クアルタラロ選手はスタートでやや出遅れたものの、オープニングラップ終了までにグリッド・ポジションの13位へ挽回。しかし2ラップ目の第8コーナーで転倒し、そのままリタイアとなった。幸い怪我はなかった。
この結果、クアルタラロ選手は合計37ポイントでランキング16位、リンス選手は合計12ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計49ポイントでチーム・ランキング10位、ヤマハは合計51ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
ラズガットリオグル選手がポイント獲得 ミラー選手は16位
Prima Pramac Yamaha MotoGPのT・ラズガットリオグル選手とJ・ミラー選手は、ともに後方グリッドからのスタートにより厳しい展開を強いられた。午前中に行われたウォームアップ・セッションは非常に好調で、それまでを上回るペースが出ていたが、決勝は気温が上がり距離も長くなったことから、プロジェクトの課題がより鮮明になった。そのなかでラズガットリオグル選手は14位でポイント獲得、ミラー選手は16位にとどまった。
ラズガットリオグル選手は前日にペナルティを課され、グリッド最後尾からのスタート。集団をすり抜けながら少しずつポジションを挽回し、14位でゴールして2ポイントを獲得した。
ミラー選手は、より厳しい展開。多くの時間帯で中段グループのバトルに飲み込まれて思うように順位を挽回することができなかった。そのなかでもグリッド・ポジションからふたつ上げ、16位でゴールした。
順位では目標に届かなかったものの、チームはヤマハの開発プログラムにおいて貴重なデータを収集した。月曜日にブルノ・サーキットで行われるテストでは、2027シーズンにデビューする予定の新型850㏄のプロトタイプマシンを初めてコース上で試すこととなる。
Moto2
ゲバラ選手6位、フェランデス選手は貴重な経験積む
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手は多くのライバルとバトルを展開して6位を獲得。チームメイトのA・フェランデス選手はオープニングラップの遅れを取り戻して22位でゴールした。
ポイント争いのライバル、M・ゴンザレス選手がペナルティによりグリッドを9つ下げたなか、ゲバラ選手は6番グリッドからスタートしてすぐさま4位へ浮上。2位と3位の差が開き始めた3ラップ目、D・ホルガド選手を捉えて3位に上がった。2位のI・オルトラ選手がロングラップ・ペナルティを履行する間に差を詰めるもパスすることはできず、さらに11ラップ目にはS・エイジス選手とF・サラッチ選手に先行されてしまった。終盤でゴンザレス選手が背後に迫り、残り2ラップで先行。ゲバラ選手は最終ラップで一度抜き返すも、再び逆転されて0.033秒差で6位となった。トップとの差は5.190秒だった。
フェランデス選手はグリッド25番手から好スタート。初めにふたつポジションを上げたが、そのあと最後尾まで後退してしまった。そこから少しずつリズムを取り戻し、挽回を開始。フェランデス選手にとっては初めてのブルノ・サーキットでの決勝だったが、しっかり集中し、コンスタントにペースを維持して11ラップ目には22位まで挽回した。その後もさらに前との差を縮めながらトップから28.238秒差でゴールした。
この結果、ゲバラ選手は合計115ポイントでランキング2位をキープ。フェランデス選手は合計8.5ポイントでランキング21位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計1235ポイントでチーム・ランキング3位となっている。
MotoGP QUALIFYING RESULT
MotoGP SPRINT RESULT
MotoGP RACE RESULT
MotoGP LAP CHART

Moto2 QUALIFYING RESULT
Moto2 RACE RESULT
MotoGP RIDERS RANKING
MotoGP CONSTRUCTORS RANKING
Moto2 RIDERS RANKING
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
A・リンス選手(DNF)
「マシンに不具合が出たためリタイアしました。この問題のせいで思うように制御できなくなったのです。後続はかなり離れていましたが、私たちは常に限界ぎりぎりで走っているわけですから、リスクは避けたいと考えました。全力を尽くしましたが、このような形で終わることになり残念です」
F・クアルタラロ選手(DNF)
「昨日のスプリント・レースではブレーキングを十分に遅らせていなかったことがわかったので、今日は思い切りプッシュし、自分の好きな走りをしたいと思っていました。スタートはあまりうまくいかず、いくつか順位を下げました。限界ぎりぎりで走りながらブラッド(ビンダー)、マーベリック(ビニャーレス)、ルカ(マリーニ)を抜きましたが、わずか1周半で終わってしまいました」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「このようなコンディションのときは、とくにタフなサーキットであることはわかっていました。それでも、もう少し良い結果を期待していました。アレックス(リンス)は厳しい状況のなかでベストを尽くし、懸命にプッシュし続けていましたが、何らかの異常を感じてピットに戻る選択をしました。ファビオ(クアルタラロ)はポイント圏内を走っていたので、転倒は残念でした。しかし重要なのは彼に怪我がなかったことです。今日のデータを分析し、そこから学び、次のアッセンに備えることが今の私たちの最優先課題です」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
T・ラズガットリオグル選手選手(14位)
「久しぶりにブルノでレースができてとても良かったです。ウイークのスタートはあまり順調ではなく、とくに予選ではミスをしてしまい、その結果がレースにも影響することになってしまいました。でも全体的には良い仕事ができましたし、一歩一歩、前進できていると思います。
今日の決勝レースは、またしても集団のなかを抜けていかなければならない展開になり、楽ではありませんでした。少しでもポジションを挽回して前のライダーたちについて行こうと、毎ラップ懸命にプッシュしました。終盤は限界ぎりぎりでしたが、もうひとつ順位を上げようとトライし続け、最終的にポイント圏内でゴールすることができました。
他メーカーのマシンとバトルできたのは良かったですし、レースのたびにMotoGPやタイヤ、レースの運び方などについて理解が深まっていることをうれしく思っています。しかし改善すべきところがまだ残っているので、解決策を見つけて前進し続けるため、ヤマハの全員が懸命に仕事に取り組んでいます。
今はアッセンを楽しみにしています。コースはよくわかっていますし、いつも楽しめる場所ですが、ウイーク初日を力強くスタートすることが最も重要になります。それができれば、また一歩前進し、より良い結果を目指して戦えると信じています」
J・ミラー選手(16位)
「今回もまたタフなレースになりました。大きなミスをしたわけではなく、今日できることはすべて引き出せたと感じています。トプラックについて行きたかったのですが、ちょっとハードにブレーキをかけたりコーナースピードを上げようとすると限界ぎりぎりの状態になってしまいました。
彼は少しずつ逃げていき、とくにタイトなセクションで離されました。シケインでのブレーキングの仕方が非常に素晴らしく、学ぶところが多くあります。
体力的にはレースを通じて非常に良い状態で、最初から最後まで全力でプッシュできました。毎ラップ、まさに献身的に努力したことは今日の成果として認めたいと思います。
その一方で、課題がまだ残っており難しい状況に変わりはありません。あらゆることを丁寧に分析し、ハードワークを続け、次のステップに進むために頑張っていきます」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「総合的に、今大会はポジティブな展開だったと言えるでしょう。とくにトプラック(ラズガットリオグル)はとても良かったと思います。昨日のスプリント・レースも素晴らしかったのですが、今日はそれ以上に、非常に力強い走りを見せてくれました。終盤はトップ10のペースにも近づくレベルだったので、私たちにとって大きな励みになりました。
彼のパフォーマンスを向上させた要因は、レースウイークの進め方にあったと考えています。金曜日は苦しい状況でしたが、セッションごとに継続的に調子を上げていきました。MotoGPへの理解が深まるにつれ、タイヤやマシンに求められているものがわかってきました。レースのたびにチームとの絆も強まり、決勝では安定的に自分のポテンシャルを発揮できるようになってきています。
ヤマハの進化にも満足しています。決勝中に非常に良いペースが出ることが何度かあり、シーズン開幕当初と比べればトップグループとの差は明らかに縮まっています。レースのたびに良い兆候が見られ、前との差は縮まり続けています。
ジャック(ミラー)については、ウイークを通じて苦戦していましたが、私たちはその原因を完全に解決することができませんでした。彼は全力を尽くしており、非常にハードに仕事に取り組んでいますが、今はまだマシンのポテンシャルをフルに発揮することができません。今は明日のテストに向けて気持ちを集中しています。これは誰にとっても非常に重要なテストです。新型850㏄マシンを初めて試し、ヤマハの未来のプロジェクトのために貴重なデータを収集することになります。次世代マシンの方向性を知り、その開発に貢献することをチーム全員が楽しみにしています」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(6位)
「実際のところ今日はとても良かったと感じています。同時に、ストレートで大きく遅れてしまうことには悔しさもあります。その分をブレーキング・ゾーンやコーナー中に取り戻さなければならないからです。この状況は非常に明らかだったと思います。毎ラップ懸命にプッシュして差を詰めていかなければならないので、体力的にも精神的にも大きな努力が必要です。それでも最後の最後まで全力を注いで頑張りました。
最終ラップでマヌ(ゴンザレス)とのバトルに敗れましたが、正直なところ、勝てるだけのペースを持っていたと思っています。でも最後はストレート・スピードの問題になるので、今回はただポジションを守り切れませんでした。それでもチームとしての戦い方を誇りに思っています。これから慎重にデータを分析し、次のアッセンに向けて改善できる部分を探していきます。決勝日が私の誕生日なので、最高の結果を目指して戦える準備をして特別なレースに臨みたいと思っています」
A・フェランディス選手(22位)
「非常に難しいレースでした。グリッド後方からスタートしたあと、いくつかポジションを上げ、挽回し始めていたのですが、他のライダーと接触してラインを外し、大きく遅れてしまいました。これでまた最後尾まで後退し、もう一度やり直す展開になりました。
今大会がチャレンジングな戦いになることはわかっていました。ウイーク初日から問題が続いていて、決勝中もずっとそれに悩まされました。それでも最後まで懸命に戦い続けて貴重なデータを収集することができました。次のレースまで長く待たなくて済むのは良かったと思います。数日後にはアッセンに到着しているはずです。すでに気持ちをリセットしており、今大会から学び、より強くなることに集中しています」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「イサン(ゲバラ)は非常に素晴らしいレースをしてくれました。今回は決して100%の状態ではありませんでしたが、彼は常に集中を切らさず、懸命に戦い抜き、この状況のなかで最大限のポイントを持ち帰ってきました。またチームの土曜日から日曜日にかけての努力も称賛に値します。マシンにふたつの変更を施し、どちらも良い方向に向かい、それによってイサンの競争力が高まり、昨日よりも自信を持って走ることができました。
アルベルト(フェランデス)は序盤のミスで最後尾まで下がってしまいましたが、今回もまた見事なリカバリーを見せました。ペースが良く、多くのポジションを挽回しました。アルベルトにとってはブルノでの初めてのレースだということを忘れてはいけません。この段階で、後方グリッドからの挽回は簡単なことではありません。当然ながら、常により上を期待するわけですが、状況を考えれば彼は素晴らしい仕事をしました。ふたりの健闘とチームの努力を称えます」





















