MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.12 8月9日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第12戦イギリス
■開催地:シルバーストン/イギリス(5.900km)
MotoGP 8月8日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:23度/路面温度:36度
■スプリント 気温:26度/路面温度:41度
■周回数:10周(59 km)
■PP:J・マルティン(1分56秒160/アプリリア)
■FL:J・マルティン(1分57秒607/アプリリア)
MotoGP 8月9日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温:27度/路面温度:44度
■周回数:20周(118 km)
■PP:J・マルティン(1分56秒160/アプリリア)
■FL:R・フェルナンデス(1分58秒457/アプリリア)
Moto2 8月8日(土)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:25度 ■路面温度:41度
■PP:I・ゲバラ(2分01秒483/ボスコスクーロ)
Moto2 8月9日(日)
■コースコンディション:ドライ
■決勝 気温26度 ■路面温度37度
■周回数:17周(100.3 km)
■PP:I・ゲバラ(2分01秒483/ボスコスクーロ)
■FL:T・アルボリーノ(2分02秒682/カレックス)
REPORT
MotoGP
クアルタラロ選手12位、リンス選手は転倒リタイア
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手は12位でポイント獲得。チームメイトのA・リンス選手は転倒リタイアとなった。ふたりは明暗を分け、クアルタラロ選手が絶好のスタートのあと長く過酷な20ラップを戦い切った一方、リンス選手はオープニングラップで転倒し、早々にレースを終えた。
クアルタラロ選手は13番グリッドから好スタートを切って10位へ浮上。5ラップ目にB・ビンダー選手(KTM)に抜かれたあとも攻め続け、9ラップ目に小椋藍選手(アプリリア)が転倒したことで再び10位に上がった。レース後半はL・マリーニ選手やD・モレイラ選手(ともにホンダ)と中段グループで激しいバトルを展開。最終的にトップから26.883秒差の12位でチェッカーを受けた。
リンス選手は17番グリッドからスタートしてポジションをキープ。しかし第7コーナー進入でJ・ミル選手(ホンダ)と接触し、ともに転倒した。リンス選手は再スタートを試みたが、最終的にはピットへ戻り、リタイアとなった。
この結果、クアルタラロ選手は合計59ポイントでランキング14位、リンス選手は合計21ポイントでランキング20位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計80ポイントでチーム・ランキング10位、ヤマハは合計73ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
チームは2週間のインターバルのあと、8月28~30日、モーターランド・アラゴンで開催される第13戦アラゴンGPに参戦する。
Prima Pramac Yamaha MotoGP、ポイントを加算
Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とT・ラズガットリオグル選手は、それぞれ13位と15位でフィニッシュし、チーム・ランキングのポイントを加算した。両選手ともレース全体を通して最後までパフォーマンスを維持することが難しく、後半はタイヤの消耗に苦しんだ。
チーム・ディレクターのG・ボルゾイは、トップとの差が予想以上に大きかったと認めており、グリップ性能とレース距離全体のパフォーマンス向上を今後の課題とした。
ミラー選手は、トップについて行くための序盤でのハードプッシュが後半でタイヤ・パフォーマンスに影響した。一方、ラズガットリオグル選手は本来とは異なるライディングスタイルを求められるコースで経験を積むことに重点を置き、初めてのシルバーストーンで貴重な教訓を得た。
フェルナンデス選手が16位獲得
Yamaha Factory Racing Teamからワイルドカード参戦したA・フェルナンデス選手が20ラップの決勝を走り切り、さらなるマシン開発に向けたテストプログラムを完了。貴重なデータを収集しながら、長く過酷なレースで16位獲得と健闘した。
23番グリッドからスタートしたフェルナンデス選手。オープニングラップで2台が転倒したため21番手につけた。テストライダーとして自分のペースに集中していたが、前方でのリタイアなどもあり少しずつポジションアップ。最終的にトップから42.379秒差の16位でゴールした。
この結果、フェルナンデス選手は合計5ポイントでランキング24位をキープしている。
Moto2
ゲバラ選手5位、フェランデス選手15位
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とA・フェランデス選手は、それぞれ5位と15位でポイントを獲得した。ゲバラ選手は絶好のスタートを切ってトップに立ったが、後半でチャタリングに苦戦して徐々に後退。フェランデス選手は初めて走るコースで予選20位、決勝15位と健闘した。
ゲバラ選手は今季3度目のポールポジション獲得。決勝ではホールショットを奪い、その後A・ロペス選手と激しく競り合う場面があったが、トップをキープしてオープニングラップを終了した。序盤でアドバンテージを築いたあと、続いて追い上げてきたD・ホルガド選手に仕掛けられ、9ラップ目に2位に後退。2台のバトルが激しくなるなか、後続の5~6台の集団が差を縮め、ゲバラ選手は徐々に飲み込まれて順位を下げた。T・アルボリーノ選手の転倒やM・ゴンザレス選手のテクニカル・トラブルにより最終的に5位に上がってチェッカーを受けた。
フェランデス選手は20番グリッドからスタート後、オープニングラップで16位に浮上し、ポイント圏内争いのグループに加わった。熾烈な接近戦のなかで貴重な経験を積み、何度かオーバーテイクも試みて15位でフィニッシュ。トップとの差は15.063秒だった。
この結果、ゲバラ選手は合計155ポイントでランキング2位をキープ。トップとの差を42.5ポイントに短縮した。フェランデス選手は合計15.5ポイントでランキング21位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計170.5ポイントでチーム・ランキング3位を維持している。
MotoGP QUALIFYING RESULT
MotoGP SPRINT RESULT
MotoGP RACE RESULT
MotoGP LAP CHART

Moto2 QUALIFYING RESULT
Moto2 RACE RESULT
MotoGP RIDERS RANKING
MotoGP CONSTRUCTORS RANKING
Moto2 RIDERS RANKING
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(12位)
「タフなレースになることはわかっていました。思い通りのプッシュができませんでした。今日もタイヤの消耗が激しかったのですが、昨日とは違うタイプのものでした。突然で驚かされるようなことはなく、少しずつ徐々にやって来る現象でしたが、それでも私にとってはあまり良い状態ではありませんでした」
A・リンス選手(DNF)
「この週末を転倒で終えることとなったのは非常に残念です。ジョアン(ミル)を避けきれず、そのままクラッシュしてしまいました。3週間後のアラゴンで挽回を目指します。前進あるのみです」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「さまざまな意味で、ふたりが明暗を分けるレースになったと思っています。ファビオ(クアルタラロ)はスタートが上手い選手ですが、それは今日も同様でした。素早くトップ10に上がれたことで、その後も最後まで、熾烈な中盤グループで戦い続けることができました。12位という最終結果は、この状況のなかでの最高の順位だったと思います。アレックス(リンス)のほうは、不運にもオープニングラップで転倒してしまいました。残念な終わり方となってしまいましたが、怪我がなかったことが最も重要です。すでに気持ちを切り替え、3週間後のアラゴンでのリベンジに集中しています。アラゴンは彼にとっての第2のホームグランプリです」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(13位)
「今日も全力で臨み、私にできることはすべて実行ました。しかしそれでも13位が精一杯でした。ほとんどの時間帯でファビオと一緒に走る展開になったので、それが今の私たちのレベルなのだと思います。他のライダーたちとのバトルを試みましたが、それができるチャンスは限られていました。ある時はリスクをおかさなければならず、ブレーキをハードにかけたりコーナーでのプッシュを強めたりしたことが引き金となってレース後半で苦戦を強いられました。この点は改善しなければなりません。
気温のせいか、あるいはMoto2レースの影響か、路面は昨日より滑りやすい状態になっていました。ほとんどがリアタイヤにミディアム・コンパウンドを装着しており、長く難しいレースになりました。誰もが慎重にタイヤを扱いコントロールしていましたが、それでも、とくに最後の7ラップは消耗は激しく苦しい状態でした。
アプリリア勢は今日も非常に上手くタイヤをコントロールしているように見えました。異なるクラス、異なるサーキットでも同様で、今シーズンはとくに、タイヤの温存や管理の面でマシン全体が非常にうまく機能しているようです。
このあとまた2週間のオフがあります。この期間を利用してさらに改善に取り組み、より強くなって次のレースに臨みます」
T・ラズガットリオグル選手選手(15位)
「ポル(エスパルガロ)とバトルを展開しましたが、状況は厳しく、最終的に彼の後ろで終わってしまいました。終盤で何度かミスをして後れてしまったことに加え、彼はストレートが非常に速く、何とかパスしようと試みましたが、なかなかうまくいきませんでした。昨日よりは良くなっているのですが、今日も全体を通してタイヤ・マネジメントに苦しんだレースでした。
コースが私のライディングスタイルとはかなり異なっていたため、今回は多くを学ぶことができました。長いコーナーがたくさんあり、そこではやや待ってからマシンを起こし、加速していかなければなりません。つまり私は依然として、MotoGPマシンやタイヤへの適応を模索し続けているのです。エンジンブレーキやマシン・コントロールについても多くのことを学んでいます。
15位は良い結果ではありませんが、来年またここへ戻ってくるときのためにも今日学んだことを評価し、大切にしたいと思っています。ポジティブな姿勢を維持して次のアラゴンへ向かいます。成長し、他のヤマハライダーたちに近づけるよう頑張ります。
今シーズンの目標は変わっていません。トップ10フィニッシュを目指します。簡単ではありませんが、ベストを尽くし、最大限の成績を追求し続けます」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「私たちにとって順調な週末でなかったことは明らかです。数ポイントでも獲得できたのは良かったですが、トップとの差が大きすぎることに満足できません。ジャック(ミラー)は初日に好タイムを記録して直接Q2進むことができましたが、それ以外は全体的に難しい戦いでした。
本来なら到達できるはずの順位に届かなかったのは、おもにタイヤの消耗が原因でした。グリップ向上を目指して作業に取り組む必要があります。序盤の数ラップだけ、あるいは1ラップの速さだけでなく、レース全体を通して高い競争力を維持できるようにしなければなりません。
トプラック(ラズガットリオグル)はこのところ、苦戦が続いています。数戦前には良い方向性が見つかっていたのですが、最近はまた難しい状況に陥っています。チームは懸命に問題解決に取り組んでおり、彼を支えたいという強い意欲を持っています。彼もポジティブな気持ちを持ち続けているので、もうすぐ数戦前のポジションまで戻れるものと確信しています」
Yamaha Factory Racing Team
A・フェルナンデス選手(16位)
「今週もタフな戦いでしたが、個人的に今日の決勝には満足しています。最後にトプラック(ラズガットリオグル)との差を縮めることができましたからね。他のヤマハライダーに近づくのはうれしいです。今回はペースを取り戻し、MotoGPのラップタイムに近づき、全体的に速くなりました。テストプログラムの助けになります。プログラムはとても充実しているので、引き続き頑張っていきます。今後の展開を楽しみにしています!」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(5位)
「序盤はとても気持ちよく、落ち着いて乗れていて、後続のライダーに0.3~0.5秒差を維持していました。でも突然フロントがジャンプし、チャターが激しくなったのです。通常通りにマシンの向き替えができないほどの状態だったので、後ろから攻められるようになり、無理をすれば転倒のリスクがある状況でした。マシンはレース前半と後半とで大きく変化してしまいました。
またアルボリーノ選手の転倒の際も、その影響を受けて後れてしまいました。ラインをややワイドにとらなければならず、修正が必要だったのです。これでトップグループとの差が開き、再び縮めるのは難しく、いずれにしても彼らに追いつくだけのペースが出せませんでした。結果、5位にとどまりました。そのなかでも評価できることは、チャンピオンシップのポイント差を縮められたことです。とは言え、体力的にも十分であり、優勝を狙えると思っていただけに残念です。
レース前半はとてもフィーリングが良かったので好成績を期待していました。最後の6~7ラップの混乱を思い出すと悔しい気持ちでいっぱいになります。今後はマシンの向き替えのパフォーマンス向上に取り組む必要があるでしょう。とくに今回のように長いコーナーの多いコースでは、現状、おもにそこで後れているのです。
まだ多くのレースが残っていますが、ストップ&ゴーのタイプのコースはほとんどないので、対処方法を考えなければなりません。今はひたすらハードワークを続け、次のレースに集中していくだけです」
A・フェランディス選手(20位)
「今日もポジティブな一日になりました。シルバーストンは初めて走るコースであり、しかも長くたくさんの高速コーナーがあるので難しいチャレンジではありました。それでも決勝ではまた一歩前進し、良いペースで走ることができました。継続的に成長していると感じており、今日は終始、ポイント圏内をキープし、12位争いのグループのなかで戦うことができました。とてもうれしいです。
終盤はいくつか問題もありましたが、より大きなポテンシャルを持っていると確信しており、ここまでの成長に満足しています。次のアラゴンはコースがわかっているので、準備は整っています」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「イサン(ゲバラ)はポールポジションを獲得し、決勝も前半は素晴らしい走りを見せました。チームとしては当然ながら、もっと良い結果を望んでいました。イサンはしかし、難しい状況のなかでも冷静さを保ち、プレッシャーに打ち勝って最後まで素晴らしい戦いを展開しました。レース後半はタイヤに問題を抱えていましたが、しっかりコントロールして着実にポイントを持ち帰り、ランキングトップとの差を9ポイント縮めました。トップとの差を縮めることが私たちの目標なので、全体的には良い結果だと思っています。
今後の課題は、レース終盤でより効果的な走りができるようにするための方法を見つけることです。今回の改善により1ラップの速さは格段に増したので、次はレース距離全体を通して同様の改善を目指します。
アルベルト(フェランデス)については、依然として非常にポジティブに受けとめています。初めて走るコースでポイントを獲得するのは簡単ではありません。多くのベテランライダーより前でゴールしたわけですから、改めておめでとうと言いたいと思います。チームも彼自身も、上位で戦う姿を見たいと思っていることは明らかです。しかし忍耐が必要です。努力を続け、チーム全体が彼のために尽くしていることを知ることが重要です。私たちは彼にとても満足しています」























