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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 9月17日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第18戦イタリア
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年9月17日
■開催地:マッジョーラ・サーキット (1.650km)

REPORT

MXGPでは、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが、イタリアのマッジョーラで開催されたFIMモトクロス世界選手権第18戦で優勝。この結果、今週末に最上級クラスでグランプリ連続110回目のスタートを果たしたシーワーは、今シーズンの銅メダルを獲得した。チームメイトのグレン・コルデンホフとマキシム・ルノーは、それぞれ総合8位と16位だった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが、YZ250FMを駆って見事なグランプリ優勝を遂げた。大会当日までの数日間の悪天候により、困難なコンディションとなったにも関わらず、ヤマハのエースは目を見張る決意とスキルを発揮して両レースを2位/優勝でフィニッシュし、今シーズン7回目のグランプリ優勝を果たした。この結果、グリーツは選手権ランキングで2位に浮上した。

また、ティボー・ベニスタントが負傷欠場から驚異的な復帰を果たし、7位/5位の成績で総合5位となった。一方、リック・エルジンガは速さを見せたものの、レース2での転倒により総合11位に終わった。

MXGP
シーワーがイタリアで見事グランプリ優勝を果たし、MXGP銅メダル獲得

シーワーはイタリアMXGPで、ひときわ素晴らしい走り出しを見せた。マッジョーラの丘の中腹に作られたハードで滑りやすい路面のコースで、シーワーはレース1での優勝を目指し、今季のチャンピオンとなったJ・プラド(※GASGAS)を追撃。チェッカーフラッグが振り下ろされるまで追い続けたが、追い抜くには至らず、シーワーは2位でフィニッシュした。

一方、コルデンホフはターン1で両側を挟まれる格好となって10番手まで後退し、その後追い上げて7位でフィニッシュ。ルノーは1周目の転倒により18位でレースを終えるにとどまった。

レース2でシーワーは、トップ5圏外からスタートしたが、上位を目指して力走を続け、4位でフィニッシュ。その結果、グランプリ優勝を果たした。

週を通して激しく降った雨で、マッジョーラ・サーキットは通常よりトリッキーな状態となっていた。タイトで起伏の多いマッジョーラ・サーキットはラインの選択肢が少なく、好スタートがグランプリの結果を大きく左右する要素となっていた。レース2では、中団グループに埋もれてのスタートとなったコルデンホフとルノーは、共に上位進出に苦戦。コルデンホフは9番手まで順位を上げるが、ルノーは12番手まで上がったところでレースを終えた。

2023年のMXGP世界選手権は残すところあと1戦となり、上位3位までは今回のイタリアGPまでで確定。シーワーは今回の勝利の勢いを来週末、9月23~24日にイギリスのマターリー・ベイスンで行われる最終戦に持ち込むことを目指している。一方コルデンホフとルノーは巻き返しを狙い、シーズンを充実した形で終えたいと願っている。

MX2
グリーツがイタリアでセンセーショナルなグランプリ優勝

レース1ではベニスタントとグリーツがポールポジションからスタートしたS・ランゲンフェルダー(GASGAS)をターン1で追撃。はじめベニスタントが優位に立った。ところがベニスタントはオープニングラップにコースアウトを喫してポジションを4つ失い、グリーツが2番手に上がった。グリーツは驚異的なスピードと成熟度を発揮して、以後一度もそのポジションを明け渡すことなく、フィニッシュした。

ベニスタントは3周目に転倒。挽回を強いられた。トップ10圏外から粘り強く追い上げたベニスタントは、7番手まで上がったところでフィニッシュした。一方、エルジンガはトップ10圏内でスタートし、見事6番手まで順位を上げるが、身体上の問題により順位を落とし、8位でレースを終えた。

グリーツはレース2で好スタートを決め、オープニングラップでリードを奪う。トップに立ったヤマハのエースはレースをコントロール。2番手のS・ランゲンフェルダーに2.5秒の差をつけてレースを制した。

タイトで起伏の多いマッジョーラ・サーキットはラインの選択肢が少なく、好スタートがグランプリの結果を大きく左右する要素となっていた。ベニスタントは再び素晴らしいスタートを見せたものの、リズムを掴むのに苦労し、5番手まで後退。そのポジションのままフィニッシュした。対照的に、エルジンガはターン1で他のライダーと接触し、最後尾からの追い上げを余儀なくされて14位でフィニッシュした。

イタリアでポジティブな週末を過ごしたチームはこの後、来週末9月23~24日にイギリスのマターリー・ベイスンで開催されるMX2世界選手権第19戦(最終戦)に臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(2位/4位:総合1位)

「今回は特別でした。GPに勝ったことすら知りませんでした。今回は物事が自分に有利に働いて、それは良かったです。今シーズンは不運が続いたので、今度は自分に幸運が訪れる番だったと感じています。コースにはあまり走行ラインがなかったので、実際には何も特別なことはないのですが、今日の自分のライディングには非常に満足しています。でもGPに勝ったら、コースについてあれこれ言うことはできません。その勝利をよろこんで受け取るものです。選手権の上位3位までは決まったので、マターリー・ベイスンでの最終戦を楽しんで、それから"ザ・ネイションズ"で何かクールなことをします」

グレン・コルデンホフ選手談(7位/9位:総合8位)

「身体的には良い感触でした。レースを最後まで強力にプッシュして走り切ることができるようになりました。今日は、ライディングは良かったのですが、好スタートを切れず、集団の中を抜けて行かざるを得ませんでした。両レースともいくつか良い追い抜きをしました。ライディングは頭脳的にできたので満足なのですが、現時点ではスタートが最悪で、その点が残念ですね」

マキシム・ルノー選手談(18位/12位:総合16位)

「後方からのスタートだったので、ライダーを抜くにはかなりハードにプッシュしなければならなくて、今日はそれに苦労しました。追い抜きは不可能だったとは言えませんし、ベストのラインを見つけられるだけ判断力が冴えていなかったのかもしれませんけど、タイムを詰めるところを見つけるのに本当に苦労しました。後方からのスタートで状況は良くなかったし、それに今日はコースの感触もベストではありませんでした」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ヤゴ・グリーツ選手談(2位/優勝:総合優勝)

「今日成し遂げたことを本当に誇りに思っています。今年は2度の怪我を経て、今日ここイタリアでGP優勝できてうれしいし、こうして立ち直れたことを誇りに思います。今日一日の流れに満足しています。シモン(ランゲンフェルダー)によって厳しい争いになりましたけど、なんとかやり遂げることができました。これは僕が良い状態に戻ってきている良い兆候です」

ティボー・ベニスタント選手談(7位/5位:総合5位)

「この週末は良いものをいくつか見せることができました。今週はまったく練習していなかったのにすごく良いスタートができました。これには満足しています。レース1では2度ミスをして、そこから立ち直らなければなりませんでした。良いスピードでうまく立ち直ることができました。レース2でも好スタートができたのですが、後方からのプレッシャーを感じていて、身体が硬くなってしまいました。今日はコース上の"流れ"を少し逃してしまいましたけど、次はうまくやります」

リック・エルジンガ選手談(8位/14位:総合11位)

「副鼻腔炎にかかってしまいました。これは何の役にもたちません。最初のレースでは良いスタートが切れなかったのですが、1周目が良くて6番手まで挽回しました。20分経って体力がなくなってしまい、震えが来ましたが、それでも8位というまずまずの結果でした。レース2では1コーナーで他のライダーに押し出されて最後尾から追い上げなればならなくなりました」

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