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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 5月21日 フランス

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第7戦フランス
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年5月21日
■開催地:イヴィラ-ル・スー・エコ(1,780m)

REPORT

フランスのヴィラ-ル・スー・エコで開催されたFIMモトクロス世界選手権第7戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが優勝を遂げた。シーワーは両レースで卓越したスキルを発揮してそれぞれ1、2位でフィニッシュし、2022年8月のスウェーデン・グランプリ以来となる総合優勝を果たした。グレン・コルデンホフは2レースともスタートで精彩を欠くが、その後追い上げて総合7位に入った。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタントが感動的な勝利を収めた。母国フランスの観客から声援を受けたベニスタントは、ラフでわだちが多く、高度にテクニカルな「ヴィラ―ル」サーキットで卓越したライディングスキルを披露。レース1を圧勝で終えると、レース2では激戦の末2位に入り、2023年2度目となるグランプリ優勝を果たした。

MXGP
シーワーがフランス・グランプリでセンセーショナルな勝利

FIMモトクロス世界選手権がフランスのヴィラ-ル・スー・エコで開催されるのは2017年以来とあって、フランスとスイスから何千人ものファンが詰めかけた。土曜日はテクニカルに難しい一日となったが、伝統的スタイルのコースはその後、グランプリ当日に向けて完璧に整備され、準備が整えられた。

決意も新たなシーワーは、驚くべき復調ぶりを見せてレース1で本来のポテンシャルを発揮した。YZ450FMを巧みに操ってホールショットを奪ったシーワーは、レース序盤、一時J・プラド(GASGAS)にリードを奪われたものの、5周目にこれを抜き返して再びトップに立つと、今シーズン初となるレース優勝を果たした。

シーワーはレース2でも見事にホールショットを奪った。レース1に続き再び驚異的なパフォーマンスを発揮して最速ラップタイムを記録しながら12周に渡ってレースをリード。その後R・フェーブル(Kawasaki)の先行を許すが、シーワーは無理せず安全に2番手を走行。グランプリ優勝を確実にした。

シーワーがヴィラ-ル・スー・エコの難しいコースで活躍する一方、昨年フランスでレース優勝を飾っているコルデンホフはその調子を再現するのに苦労していた。コルデンホフは2度のレースともスタートで出遅れてしまう。それでもその後追い上げてレース1を9位、レース2は6位でフィニッシュして総合7位となった。この週末は残念な結果に終わったが、コルデンホフは既に次戦を見据え、楽しみにしている。グランプリの舞台となるラトビアのケグムスでは、コルデンホフは過去に素晴らしい結果を残している。

MX2
ベニスタントがフランス・グランプリで度肝を抜く勝利

シリーズランキングトップのヤゴ・グリーツが欠場しているため、優勝の可能性が多くの選手に開かれたレースとなった。レース1のスタート直後、最初の15分間は、数名のライダーによって優勝争いが展開されたが、明らかな優勝候補が現れることはなかった。ベニスタントは4番手でスタートすると、すぐに3番手へと順位を上げる。数周の激しいバトルの末、7周目にトップに躍り出たベニスタントは、以後一度もその差を明け渡すことなく、2番手に2秒の差をつけてトップでフィニッシュラインを通過。今年2度目のレース優勝を果たした。

レース2でも目を見張るような好調ぶりを維持するベニスタントは、完璧な正確さと計算されたパフォーマンスを発揮して2位でフィニッシュ。自身3度目となるグランプリ優勝を遂げた。この結果、選手権ランキング4位につけるベニスタントは同3位との差をわずか4ポイントに詰めると共に、MX2マニュファクチャラー世界選手権ランキング1位のヤマハは2位とのポイント差を拡大した。

Monster Energy Yamaha Factory MX2のスター、グリーツはランキング2位と48ポイント差でフランス・グランプリを迎えたが、このグランプリを欠場したにもかかわらず、1ポイント差で選手権1位を守っている。

次戦、ラトビア・グランプリは6月4日に開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(優勝/2位:総合優勝)

「今週末はトラブルなしで進めることができました。ここ数レースではスタートで前に出ることができているので、スタートの問題は解決したように思います。今日はすごかったですよ。信じられないほどのファンで、スタートストレートがこれほど満席になるのは見たことがありません。このコースはスイスに近いので、スイス人ファンとフランス人ファンがたくさん来ていました。雰囲気は素晴らしくて、スイスGPが計画通りに進まなかったので、ある種そのリベンジのような感じでしたね。たくさんのスイス人ファンの前でレースをして、優勝を届けられたのですごくうれしいです。来てくれたファンの人たちはそれに値するし、これからも前を見据えて、調子を上げて、笑顔で進んで行きたいと思っています」

グレン・コルデンホフ選手談(9/6位:総合7位)

「今日は大変でした。というのも昨日が最悪だったからです。流れをつかめなかったし、このコースがすごく難しかったのですが、言い訳はできません。もっと改善する必要があります。今日に向けていくつか変更を加えたのですが、コースも明らかに大幅に変わっていました。今日の自分の速さはそれほど悪くはなかったのですが、それでも9/6位という結果は、自分が居るべき位置からは程遠いです。取り組みに戻ります。スタートに取り組む必要があると思っていて、そうすればもっと良い位置に行けると思います。この後、2週間後にラトビアに向かいます。しっかりと取り組んで、ラトビアでは100%、強くなるつもりです」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ティボー・ベニスタント選手談(優勝/2位:総合優勝)

「フランスGPでの優勝はこれが初めてです。この週末は、はるばる南フランスからたくさんの友人たちが来てくれました。こんなにたくさんの友人たちが応援に来てくれるのは本当にうれしいです。この週末はフランス人のファンがすごかったですね。このGPはどうしても勝ちたかったのですが、今日、勝ちました! 両レースとも勝ちたかったのですが、それはオーケーです。週末を通してずっと感触が良くて、やっと自分の本来のライディングに戻った感じです。今の目標はこれを毎週末行うこと。そうすればうまく行くはずです」

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