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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 8月13日 スウェーデン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第15戦スウェーデン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年8月13日
■開催地:スウェーデン/ウッデバラ (1.620 km)

REPORT

スウェーデンのウッデバラで開催されたFIMモトクロス世界選手権第15戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーがグランプリ優勝を遂げた。またマキシム・ルノーが復帰し、レース2で3位に入り、総合6位。グレン・コルデンホフは総合9位でグランプリを終えた。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガが驚異的なパフォーマンスを披露した。オランダ人若手ライダーのエルジンガはYZ250FMを駆ってレース1でキャリアベストの3位でフィニッシュすると、レース2でも激戦を繰り広げて5位に入り、総合3位と同ポイントの4位となった。

MXGP

シーワーが3位・1位で総合優勝を獲得!

前夜から降り続いた雨により、ラインが限られるウッデバラ・サーキットはさらに追い抜きが難しくなった。そのため好スタートの重要性が非常に重要となり、それが総合結果にも大きく影響することとなった。

世界最高のスターターのひとりとして、また昨年のスウェーデンGPの優勝者としてシーワーは自信を持ってこのグランプリに臨んだ。レース1ではトップ3スタートを決めると、安定したレース運びで3位フィニッシュ。レース2ではゲートからの飛び出しを改善してホールショットを奪うと、見事なパフォーマンスを披露して今シーズン2度目のレース優勝。これにより3位、1位という結果で総合優勝を果たした。

負傷欠場から復帰したルノーは、依然100%の状態ではないながらも、難しいウッデバラ・サーキットに立ち向かった。ルノーは何度か小さなクラッシュを経験しながらも13位でレース1を終えた。続くレース2ではそのうっぷんを晴らすかのような走りを見せて3位でフィニッシュして、復帰戦で総合6位という結果を得ることとなった。

好スタートを見せたチームメイトとは対照的に、コルデンホフは最後尾からスタートし、集団の中の追い上げを強いられた。メインの走行ラインでの追い抜きは非常に困難であるにもかかわらず、コルデンホフは驚異的なパフォーマンスを披露してレース1を5位でフィニッシュ。だが、ウッデバラではラインが限られていることに加え、散発的に豪雨に見舞われたため、視界不良という問題が発生。これがコルデンホフのレース2での前進を阻み9位、総合成績でも9位にとどまった。

スウェーデンでのグランプリで好成績を収めたMonster Energy Yamaha Factory MXGPチーム。来週末はチームの本拠地、オランダで開催されるホームグランプリに臨む。

MX2
エルジンガが自己ベストとなる総合4位を獲得

前夜から降り続いた大雨により、ウッデバラ・サーキットは極めてラフで不安定な状態となった。予測不能なコースとなる中、エルジンガはレース1で見事なスタートを決めると、厳しいコンディションの中で冷静さを保って状況を把握し、自身が持つポテンシャルを発揮して初のトップ3フィニッシュを果たした。

だがレース2では思うようなスタートができず、集団の後方からの追い上げを強いられることになった。視界の問題も加わってさらに困難な争いとなる中、エルジンガは猛チャージを見せて5位でフィニッシュした。

3-5のスコアによって総合4位となったエルジンガ。3位と同ポイントの4位という悔しさの残る結果ながら、ルーキーイヤーに自身が続ける進歩に満足しつつスウェーデンをあとにした。

Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツとティボー・ベニスタントは負傷により4戦を欠場しているが、ランキングでは依然、3位と6位を維持している。エルジンガは同10位に浮上した。

選手権次戦は来週末、8月19、20日にエルジンガの母国、オランダのアーネムで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談 (3位/優勝:総合優勝)

「GPで勝つのはいつも気持ち良いものですし、トリッキーな天候となった今日のような場合もそうです。雨によってコースはオーバーテイクが非常に難しくなりました。我々のスポーツは通常、身体的な要求が非常に高いのですが、今日はメンタル面の強さがより重要でした。ここでは第1コーナーを抜けて先頭にいることが重要です。レース1では堅実なレースをして3位になり、レース2ではホールショットを奪い、堅実に周回を重ねて勝利を手にしました。過去数戦では優勝を争える速さがありながら4位に終わっていたので、やり遂げることができてとても喜ばしい気分です」

マキシム・ルノー選手談 (13位/3位:総合6位)

「現在は足も身体も100%には程遠い状態です。ここに来る前には数回しかライディングしていなかったので、この週末はあまり期待できませんでした。難しいのは冷静さを保つことでした。世界タイトルを獲ることに人生を懸けていると、P10というピットサインは受け入れ難いものがあります。今週末はできる限りのことをしました。両レースともスタートは良かったんですが、レース1はミスとクラッシュが多すぎました。2回目のレースでは3番手でスタートして、3位でフィニッシュしました。素晴らしい復帰戦になったと思います。長い間、レースから離れていたのでこれ以上は期待していませんでした。ここからまた立て直していきます」

グレン・コルデンホフ選手談(5位/9位:総合9位)

「昨日はいくつかの問題に苦労して、コースで良い感触が得られませんでしたが、今日は良い感触で走り始めました。最初のレースはスタートがひどくて、最後尾から追い上げることになってしまいました。それでも良い追い抜きをすることができましたし、実際、レース1でのバイクの感触はすごく良かったのです。2回目のレースではスタートはかなり良くなりましたが、ゴーグルに問題があって、オープニングラップは本当に苦戦しました。そこからポジションを大きく落としてしまい、自分のリズムを掴むことができませんでした。コースもすごくヘビーで、追い抜きが本当に難しく、結果は自分が望んだところからは程遠いものでした。でも、ポジティブな点を見れば、レース1では良いスピードがあったし、感触も良かったので、そうしたポジティブな点を来週末に活かします」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

リック・エルジンガ選手談(3位/5位:総合4位)

「良い週末でした。最初のレースではホールショットを逃してしまいました。ターン1辺りでは3番手につけていて、レースを通してその位置をキープしました。3番手を確保することを考えるよりも、もう少しリラックスしていれば、もっと良いライディングができたと思うのですが、それでも自己ベストなので満足しています。レース2では自分が何をしたのかわかりません。今までで最悪のスタートだったと思います。走り出してほとんどすぐにゴーグルに問題が出てしまったのですが、ハードにプッシュしました。コースは本当にラインが1本しかなくて、追い抜きがすごく難しかったですね。3位と同ポイントでフィニッシュしたので、表彰台にかなり近いところまで行ったのですが、そこに到達するチャンスはまだたくさん残っていますし、自分の進歩に本当には満足しています」

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