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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 7月2日 ロンボク

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第11戦ロンボク
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年7月2日
■開催地:インドネシア/ロンボク(1.640 km)

REPORT

インドネシアのロンボク島で開催されたモトクロス世界選手権第11戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのグレン・コルデンホフがうだるような暑さと湿気の中を力走し、2023年3度目の表彰台を獲得した。レース2ではチームメイトのジェレミー・シーワーと最後の最後まで激しいバトルを繰り広げ、これを抑え切ったコルデンホフが3位とし、両レースで3位に入り総合3位となった。一方、シーワーは4位/4位で総合4位となった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが1-1フィニッシュで圧勝し、節目のグランプリ参戦100戦目を祝った。2018年にハンス・コルバース率いるヤマハチームで初のMX2フルシーズン参戦を果たして以来、23歳のベルギー人ライダー、グリーツは、そのグランプリ通算100戦の中で、トップ3フィニッシュ95回、レース優勝40回、ポディウムフィニッシュ50回、そしてグランプリ優勝20回という驚くべき記録を積み上げてきた。

MXGP
コルデンホフ、ロンボクでキャリア30回目の表彰台獲得

好結果を期待してロンボク・サーキットにやって来たコルデンホフとシーワー。ソフトな路面と「楽しい」コースレイアウトで、このコースの第一印象はまずまずだった。

レース1では、シーワーはターン1付近でR・フェーブル(カワサキ)とバー・トゥ・バーのバトルを展開するが、混乱の1周目を終えて4番手に後退した。コルデンホフはトップ5スタートを切り、シーワーとR・フェルナンデス(ホンダ)のミスを突いて驚異的な走りを見せて3位でフィニッシュした。一方、シーワーはミスによってトップ3フィニッシュの望みは絶たれたが、フェルナンデスとの激しいバトルの末にこれを抑え、最終的に4位でチェッカーを受けた。

レース2ではコルデンホフがYZ450FMのパワーを使い、今季3度目となるホールショットを獲得した。最終ラップにシーワーの追撃をかわしたコルデンホフは、3位でフィニッシュし、キャリア30回目の表彰台を獲得した。一方、高いパフォーマンスを見せたシーワーだったが4位に終わっている。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームはこの後ヨーロッパに戻り、週末のオフを経たのち、7月15、16日にチェコ共和国のロケトで開催される選手権第12戦に臨む。

MX2
グリーツがロンボクで圧勝、グランプリ100戦目をダブルウィンで祝う

負傷欠場からそれほど日が経っていないにもかかわらず、グリーツはまったく新しいサーキットで躍動した。上層はルーズで下層はハードパックというコンディションと体力を消耗させる暑さと湿気まで、チャレンジングな状況の中でグリーツは、すべてのレースでスタートからフィニッシュまでリードし、2023年のグランプリ4勝目をあげた。

一方、ティボー・ベニスタントとリック・エルジンガは、体調不良の中で灼熱の気温と高い湿度に立ち向かわなければならず、その影響に苦戦を強いられた。ヤマハの2選手はそれぞれ総合9位と11位に入り、見事な粘り強さを示した。

ロンボク島でグリーツが60ポイントを獲得したことは、レース復帰が成功したことを示すだけでなく、グリーツ自身の2023年のタイトル争いへの意欲を再燃させることにもなった。ランキングは4位のままだが、トップ3との差は11ポイントに詰まった。一方、共に厳しい一日を経験した2選手だが、ベニスタントはランキング2位を維持し、エリジンガはランキング11位に浮上した。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

グレン・コルデンホフ選手談(3/3位:総合3位)

「最終的には、良い週末を過ごすことができました。ここの感触は良かったですね。コースはかなりテクニカルでした。我々は全員かなり僅差でしたが、特に最終レースでは厳しい戦いとなり素晴らしいレースでした。観客にとってもファンにとっても良いバトルでしたし、僕も表彰台に戻れたのでよかったです」

ジェレミー・シーワー選手談(4/4位:総合4位)

「今週末はレーシングアクシデントがいくつかあり、それでリズムを少し崩してしまいましたし、結局二人ともエネルギーを無駄にしてしまったと思います。両レースともそれでタイムをロスしてしまいました。もっと良いスタートを切ることができたかもしれないことは認めますが、いつものようにロケットスタートを切ることはできませんでした。自分のライディングは素晴らしかったですよ。速さも体力もありましたが、ちょっとミスが多過ぎました。表彰台や、優勝を逃したことは残念です。それでも良い点もありました。我々は無事にヨーロッパに戻ります。そして、自分がここから立ち直ることを確信しています」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「先週、正しい方向に一方踏み出しましたが、体調不良だったので100%ではありませんでした。でも今日はすべてがうまくいきました。ここロンボク島のコースがすごく好きで、すごく良い感触で、3つのレースすべてに勝つことができました。これ以上は望めません。今はすべてが順調に進んでいると感じているので、残りのシーズンもこのまま続けて行きたと思っています」。

ティボー・ベニスタント選手談(8/9位:総合9位)

「かなりチャレンジングな週末でした。金曜日は本当にひどい夜を過ごし、土曜日は腹痛、頭痛、発熱で大変な思いをしました。今日はエネルギーがありませんでした。まったく空っぽの状態で、レースを通して苦労しました。ベストを尽くしてポイントを確保しただけです。レースとはこういうものです。良い日もあれば悪い日もあります。これはこれとして、ロケトでレースに戻るためにこれから取り組みます」

リック・エルジンガ選手談(13/11位:総合11位)

「今朝起きたら熱があり頭痛がしたので、今日はまさに生き残りの戦いでした。まったく気分が良くなかったんです。それでも、僕のライディングはまずまずだったと思います。でも、速く走るためのエネルギーやパワーがなくて、非常に困難でした。ポジティブな点を見れば、この週末はある程度の進歩があって、ホールショットを初めて獲得しました。今日は体調不良だったので結果には表れていませんが、自分のライディングは良くなって来ています。ポジティブな点には満足していますし、無事に帰れることをよろこんでいます」

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