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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.19 9月24日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第19戦イギリス
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年9月24日
■開催地:マターリー・ベイシン・サーキット(2.120m)

REPORT

イギリスのマターリー・ベイスンで開催されたFIMモトクロス世界選手権最終第19戦で、1週間前に銅メダルを獲得しているMonster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが2位/4位の総合2位に入り、7つ目のポディウムシルバーウエアを獲得した。また、グレン・コルデンホフはグランプリ総合、シリーズランキング共に4位に入った。Monster Energy Yamaha Factory MXGPチーム、シーワー、コルデンホフ、そしてマキシム・ルノー、さらにGebben van Venrooy Yamahaのカルヴィン・フランデレンの奮闘により、ヤマハはモトクロス世界選手権のコンストラクタータイトルの防衛に成功した。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2ヤゴ・グリーツがスリリングなグランプリ優勝を果たし、今年のモトクロス世界選手権MX2の銀メダルを獲得した。一方、ティボー・ベニスタントは5位に入り、負傷欠場を余儀なくされた厳しいシーズンを締めくくり、リック・エルジンガはシーズン最終戦を13位で終えた。Monster Energy Yamaha Factory MX2トリオの奮闘により、ヤマハは4シーズン連続でコンストラクタータイトルの防衛を成し遂げた。

MXGP

シーワーがランキング2位
ヤマハはコンストラクタータイトル防衛に成功して2023年シーズンを終了

イギリスGPに向けて、コルデンホフとチームは、マシンの分析、テスト、微調整に非常に多くの時間を費やし、スタート時の飛び出しを最大限に高めることが可能となった。そしてマターリーでのレース1ではそうした努力が実を結び、コルデンホフはJ・プラド(GASGAS)、T・ガイザー(ホンダ)、そしてシーワーを抑えて見事、ホールショットを奪った。

前に誰もいないコルデンホフは、別格の走りを見せる。ガイザーとシーワーから激しいプレッシャーを受けるコルデンホフだったが、猛烈なペースを守って力走。30分間に渡ってトップを走行したコルデンホフはいくつか小さなミスを犯し、ガイザーの先行を許してしまう。さらに残り2周となったところでシーワーにもパスされる。

シーワーが驚異的なスピード、粘り強さ、そして戦略的な判断で、チームメイトをかわして2番手に上がったのだ。優勝には及ばなかったものの、大健闘の末2位でフィニッシュ。コルデンホフも現世界チャンピオンのプラドを抑えて3位に入った。

コルデンホフはレース2でもYZ450FMでホールショットを奪い、ガイザーとシーワーを抑えて序盤の3周に渡ってレースをリードした。だがその後、大きなジャンプの着地時に腰に痛みを覚えて5番手まで後退。その順位のままフィニッシュした。

シーワーは派手なジャンプを見せて観衆を沸かせつつ、2番手に順位を上げる。R・フェーブル(カワサキ)とスリリングなバトルを展開するシーワーだったが、決定的なミスを犯し、4位でフィニッシュとなった。

マキシム・ルノーは予選で激しく転倒。負傷からは回復したものの、2週間後の10月7、8日にフランスのエルネで開催されるMonster Energy Motocross of Nationsに集中するため、イギリスGPでの走行を断念した。

MX2

グリーツが輝かしいMX2キャリアをグランプリ優勝で飾る
ヤマハは4年連続MX2コンストラクタータイトル獲得

好天に恵まれた、ワイドで高速のマターリー・ベイスン・サーキットは、レース 1 でベニスタント、グリーツ、そしてランゲンフェルダー(GASGAS)という3人の才能あるライダーの激しい争いに最高の舞台となった。

ゲートが下がると、ベニスタントとグリーツは、ランゲンフェルダーを追い、ターン1付近で早くも先頭集団を形成した。3人のライダー全員が猛烈なペースで走行。観衆を前に勝利を賭けた戦いを最後まで展開した。結局、ランゲンフェルダーがベニスタントとグリーツを抑えて最初にチェッカーフラッグを受けた。

レース1の結果を受けて、銀メダル争いはレース2の結果にかかっていた。スタート時に両側を絞められたグリーツだったが、MX2キャリアで55回の表彰台を獲得した気概と決意を見せて10番手から追い上げ、MX2の強豪ライダーをすべて抜き去り、自身にとっての"250ccの章"を優勝で締めくくった。

一方、ベニスタントは9番手でスタートし、コース上でわずかに不調を感じながらも6番手まで順位を上げてフィニッシュした。負傷により選手権のうち6戦を欠場したベニスタントは2023年のMX2クラスをランキング9位で終えた。

エルジンガは軽い肩の負傷と闘いながらレース1を9位、レース2では転倒を喫した後、16位でフィニッシュして総合13位。自身初のMX2シーズンをランキング10位で終えた。

今年、Monster Energy Yamaha Factory MX2チームはポールポジション獲得7回、レース優勝15回、表彰台獲得18回(うち10回はグランプリ優勝)を達成し、ヤマハに4年連続のMX2コンストラクタータイトルをもたらした。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(2位/4位:総合2位)

「今日は充実した良い一日でした。両レースとも堅実に走れたので満足しています。昨日転倒して、先週末に転倒して地面にかなり強く打ちつけてしまったひじに切り傷を負ったので、今日はかなり厳しいだろうと思っていました。今日は楽ではなかったですね。ただただ最後まで走りたかっただけですが、本当にうまく行きました。レース2の最後に3番手のポジションを失ったのは残念でしたけど、総合結果には響きませんでした。今年を堅実に終えることができて満足していますし、"ザ・ネイションズ"を楽しみにしてます」

グレン・コルデンホフ選手談(3位/5位:総合4位)

「今日はいくつかポジティブなことがありました。このところスタートに努力して取り組んで来たのですが、今日はホールショットを2回取ることができました。レース1は厳しい争いになりました。レース全体を通して後方からプレッシャーを受けていましたが、その後、2つの愚かなミスをして、それが高くつきました。レース2ではペースに乗れず、言い訳はしたくないのですが、毎周、腰に強い痛みを覚えていました。表彰台を獲得できなかったのは残念ですが、総合4位は手堅い結果です。メダルを獲りたかったのですが、4位は近いようで遠いです。それでも来年に向けて積み上げるべきポジティブな点はたくさんあります。Monster Energy Motocross of Nationsでシーズンを堅実に終えることを楽しみにしています」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ヤゴ・グリーツ選手談(3位/優勝:総合優勝)

「今日のことを、また、シーズン全体を通して誇りに思っています。2度の怪我から復帰しましたが、それでも僕にとっては良いシーズンでした。この週末は楽ではありませんでしたけど、最終的には、特に2回目のレースではバイクとコースの感触が良くて、優勝することができました。MX2のキャリアを優勝で終えることができてうれしいです。今はモトクロス・オブ・ネイションズから参加する450ccのレースを楽しみにしますし、来年が良いシーズンになることを願っています」

ティボー・ベニスタント選手談(2位/6位:総合5位)

「この週末はポジティブな点もネガティブな点もありました。欠場したラウンドがあったので、レースの激しさに足りない部分があったと思います。それでも全体としては、速さはありました。ただ、レース序盤にプッシュするのに苦労しました。今は来シーズンに向けて取り組んでいくことを楽しみにしています」

リック・エルジンガ選手談(9位/16位:総合13位)

「今週、肩を脱臼してしまったので、この週末は大変だろうと思っていました。最初のレースは9位フィニッシュで、それほど悪くはありませんでした。肩が不安定で、リスクを冒したくなかったので、追い抜きに苦労しました。レース2ではスタートは良かったのですが、転倒してしまい、最後尾から追い上げなければなりませんでした。MX2最初のシーズンでトップ10。ここから築き上げて行かなければならないですね」

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