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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 9月3日 トルコ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第17戦トルコ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年9月3日
■開催地:トルコ/アフヨン(1.725 km)

REPORT

トルコのアフィヨンカラヒサールで開催されたFIMモトクロス世界選手権第17戦のMXGPでは、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーがYZ450FMを駆り総合3位とし、負傷欠場から復帰後初となるポディウムフィニッシュを果たした。グレン・コルデンホフとジェレミー・シーワーは波乱に満ちた展開の中で、それぞれ総合7位と総合8位となった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが強烈なパフォーマンスを見せて総合3位に入り、2023年10回目のポディウムフィニッシュを果たした。ルーキー、リック・エルジンガは集団の中を戦い抜いて総合7位となった。

MXGP
ルノーがトルコGPで総合3位として表彰台に復帰

土曜日に雨による中断があった後、サーキットのクルーは日曜日のグランプリ決勝に向けて準備を精力的に進めた。ルノーはレース1でトップ5スタートを決めると、5番手からチャージし見事なパッシングを何度か決めて3位でフィニッシュした。

コルデンホフは中団グループに埋もれてのスタートとなった。このため追い上げではさまざまなラインを使うこととなった。それでもコルデンホフは前を行くライダーを追い抜き続ける力走で、6位でフィニッシュを通過した。

シーワーは素晴らしいスタートを見せたが、他のライダーがミスをおかしてシーワーに接触したため、転倒を喫してしまう。最後尾からレースを開始しなければならなくなったシーワーだったが、目を見張る驚異的なペースで追い上げて8番手まで順位を上げたところでチェッカーを受けた。

レース2を前に、ルノーは表彰台の獲得に向けて集中を続けた。素晴らしいスタートを見せたルノーは2番手につけると、そのポジションを維持したままフィニッシュ。総合3位に入り、負傷欠場から復帰して初の表彰台に立った。

これと対照的に、コルデンホフとシーワーはレース2でもさらなる試練に直面することになった。シーワーはホールショットをT・ガイザー(ホンダ)と争う中、ターン1でハイサイドを起こしてしまう。ここで大きな事故につながるのを避けようとブレーキングしたコルデンホフは14番手まで後退してしまう。その後は両選手ともに、ラインが1本しかないアフヨンでの挽回に奮闘。コルデンホフは8番手まで挽回。一方シーワーは幸い転倒から無傷で再走を果たすと、並外れたパフォーマンスを披露して10番手まで巻き返したところでチェッカーフラッグを受けた。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPの次戦は、9月17日の週末にイタリアのマッジョーラで開催される第18戦となる。

MX2
グリーツが総合3位で表彰台を獲得

土曜日の午後に土砂降りの雨に見舞われたため、日曜日のレース1ではMonster Energy Yamaha Factory MX2のライダーたちはよりソフトで、よりテクニカルとなったコースに対峙することとなった。そのようなコンディションの中で、グリーツはYZ250FMを駆って素晴らしいスタートを見せると、30分プ+2周のレースでS・ランゲンフェルダー(GASGAS)とI・ギフティング(GASGAS)と僅差を維持。回復途上にある肩に筋肉の凝りを覚えたものの、グリーツは11周目にギフティングを鮮やかにパスして2番手に上がると、その順位のままフィニッシュラインを通過した。

一方、エルジンガはゲートでトラクションを失い、最後尾から追い上げることを強いられた。その状況にひるむことなく、チャレンジングなコンディションのコースを力走するエルジンガは、目覚ましい進歩を見せて7番手まで順位を上げてフィニッシュした。

レース2を前に路面は乾き、それによりコース上のラインは1本となり、追い抜きが難しい状況となった。グリーツは再び好スタートを見せたものの、ターン1では8番手まで後退してしまう。そこから集中したライディングで力走するグリーツはレース中の最速ラップタイムを記録しながら順位を上げ、見事4位でフィニッシュし総合3位として今季10回目の表彰台に立った。

エルジンガはスタート直後のターン1で両側を他のライダーに挟まれてしまう。それでもルーキーは追い抜きにやや難しさを覚えながらも8番手まで上がりフィニッシュし、総合7位を獲得した。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPチーム、次戦は9月17日の週末にイタリアのマッジョーラで開催される選手権第18戦となる。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

マキシム・ルノー選手談(3位/2位:総合3位)

「表彰台に戻ることができてうれしいです。足にひどい怪我をしてしまい、今も問題を抱えている状態です。それでも順調に進んでいて、100%の状態に戻りつつありますし、今日は良い一歩を踏み出せたと思っています。負傷欠場から復帰わずか3戦目で表彰台に立てました。このことにはとてもうれしいことです。まだ100%の感触ではありませんが、2024年に向けて、タイトル争いに備えた準備に集中しています」

グレン・コルデンホフ選手談(6位/8位:総合7位)

「病気からの回復に2週間、ソファで過ごした後だったので大変な週末でした。この週末は雨で予選がキャンセルになり、僕にとっては厳しいスタートになりました。タイムドプラクティスで良いタイムを出すことができなかったので、厳しいゲートピックからのスタートとなりました。両レースともスタートはあまり良くなかったので、難しいレースになりました。最終的には何人かのライダーをパスすることはできましたし、"まずまず"のポイントも獲得しましたけど、体調不良に苦しめられていたので、この週末にはこれ以上を期待することはできませんでした」。

ジェレミー・シーワー選手談(8位/10位:総合8位)

「昨日はとてもよい感触でした。雨が降ったせいで今日は少し違う状態でしたが、さらにテクニカルになっていたので僕は気に入っていました。ただ、そのことでラインが1本だけになってしまい、全員が同じ速さで走ることになりました。今日はうまくライディングできたと感じていますけれど、レース1では好スタートしたのにターン3で他のライダーに押し出されてしまい、レース2ではコースの状態に大きく影響されてしまいました。ここで遅れを取り戻すのは難しいのですが、良いライディングができました。問題がなければ優勝争いをしていたと思います。最終的にはレース2でのクラッシュがあったので、無事に戻れることをよろこばなければなりません。本当に大きな転倒だったし、多くのライダーにひかれましたけど、それでもどうにかポイントを獲得して両レースとも最後まで走り切りました。これからは気持ちを立て直して、次のふたつのGPで良い結果を出せるように準備したいと思います」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(2位/4位:総合3位)

「表彰台に戻れてうれしいです。怪我が100%完治していない状況にもかかわらず、今日、自分が成し遂げたことについては誇りに思います。楽なレースではありませんでしたが、表彰台に戻ることができて良い気分ですし、マッジョーラではさらに体調が改善することを楽しみにしています」

リック・エルジンガ選手談(7位/8位:総合7位)

「昨日の厳しい状況からは立ち直りましたが、今日はゲートの外側からスタートとなり大変でした。レース1ではターン1にイン側からカットしようとしたのですが、既にライン上に数名のライダーがいたため、最後尾からの追い上げを余儀なくされました。ここのコースはラインが1本だけですが、何度か良い追い抜きをして7番手まで上がりました。最後はちょっとキツくて肩が疲れました。結果はあまり良くはなかったのですが、レース2のライディングははるかに良かったです。ただ、追い抜きには苦労しました。このような終わり方になりましたが、自分の肩が元に戻った時に何ができるのか、楽しみです」

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