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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 6月25日 スンバワ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第10戦スンバワ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年6月25日
■開催地:サモタ(1.740km)

REPORT

インドネシア、スンバワ島で開催されたFIMモトクロス世界選手権第10戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが猛暑と湿気と闘い、2023年2度目の表彰台を獲得した。シーワーは総合3位となり、チームメイトのグレン・コルデンホフは2つのレースで堅実なパフォーマンスを見せて総合4位に入った。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが見事、表彰台に復帰した。ランキングリーダーだったグリーツは1か月前に手首を骨折。だがここでチームメイトのティボー・ベニスタントに3ポイントの差をつけて総合3位に入った。一方、ランキング2位につけているベニスタントは総合5位に入り、ランキングリーダーとのポイント差を詰めた。

MXGP
シーワーが熱戦のスンバワGPで今季2つ目の表彰台獲得

今シーズンこれまでで最も厳しい今レース、シーワーとコルデンホフはうだるような暑さの中で実力を見せつけた。両ライダーともオープニングレースでトップ5圏内でスタートすると、すぐに動きを見せて1周目にM・エバンス(カワサキ)をパス。柔らかくバンピーなコースを攻略する両選手だが、レース1における彼らの戦略は、レース2でポディウムフィニッシュするためのバトルに備えてエネルギーをセーブすることに重点を置いていた。

両ライダーはポジションを安定させ、シーワーがスムーズで一貫したペースを維持して3位、コルデンホフはこれに続く4位でフィニッシュした。

レースとレースの間の休憩、および水分補給の時間は2時間に満たない。この間にシーワーとコルデンホフは体力の回復に努めた。レース2は波乱のスタートとなり、両ライダーはトップ5圏内でポジションを張り合うこととなった。

太陽が沈み始め、コース上に微妙な影を落とし始めると、シーワーはレース終盤のアタックを開始し、2番手をめぐって選手権リーダーのJ・プラド(GASGAS)と接近戦を展開する。シーワーは信じられないほどの速さとガッツを見せつけ、ウエーブセクションでプラドを見事にパスしてポジションを奪った。

同時に、コルデンホフも調子を上げてトップ3に挑戦するかに見えたが、Gebben van Venrooy Yamaha Supported Teamのカルビン・フランデレンをパスして4番手に上がろうとした際にそのリアホイールに接触。コルデンホフは転倒を喫するが、再走を果たし、5位でフィニッシュラインを通過した。

激戦となった第10戦を終えて、シーワーとコルデンホフはそれぞれMXGP選手権ランキング5位と6位につけている。

MX2
グリーツ、インドネシアで表彰台に復帰

MX2 ライダーはスンバワ島で過酷な試練に直面した。ローム質でバンピーな高速サーキットを走るというチャレンジに、うだるような暑さと湿気が加わったのだ。グリーツは発熱により体調不良の中でレースをしていたにもかかわらず、レース1では見事、ホールショットを奪うが、2周目に転倒を喫し、首位から脱落した。再走を果たしたグリーツは7番手でレースに復帰すると、追い上げを展開し、5位でフィニッシュ。

一方、エルジンガは1コーナー付近ではグリーツに僅差で続き、6周に渡って3番手を維持していたが、その後12番手まで後退。その順位のままフィニッシュした。ベニスタントはスタートで中団に埋もれた後、果敢な追い上げを展開して6番手まで順位を上げたところでチェッカーフラッグを受けた。

レース2は混乱のスタートで始まり、グリーツとベニスタントは熾烈な接近戦を繰り広げる。全力を尽くして争った両ライダーはそれぞれ3位と4位でフィニッシュした。

エルジンガは天候の影響を感じながらもベストを尽くし、レース2で13位に入り、総合12位となった。

困難なコンディションで激しいレースを戦った結果、ベニスタントはMX2タイトル争いでランキングトップとの差を5ポイントに短縮し、グリーツはランキング4位に浮上した。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は来週末、7月1日(土)2日(日)にインドネシアのロンボク島で開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(3位/2位:総合3位)

「今日は堅実な一日でした。スムーズに走り、安全を保ち、まずまずのスタートを切って、あまりミスを犯さしませんでした。今日は厳しい暑さだったのですが、実際のところ僕は体調が良くて、一日を通して大丈夫でした。今日はロマン(フェーブル)が少し良かったので勝ちましたけど、ホルヘ(プラド)と僕は同じようなペースで走っていました。結果には満足していますが、もう少し上に行きたいですね。でも表彰台は常に良いものです。なのでこの勢いを次のGPに持ち込みたいと思います」

グレン・コルデンホフ選手談(4位/5位:総合4位)

「この週末は速さがあって、特にレース2がそうでした。調子は良かったし、追い抜きのための良いラインもいくつかあったんですけど、ジェレミー(シーワー)がカルビン(フランデレン)をパスするのを見て、自分も行くことにしました。かなり早くパスしたんですが、その後彼がアウト側からカットインしてきて、もう少しハードにブレーキングすべきだったのかもしれませんが、その時は気が急いていて、転倒してしまいました。一度立ち上がってから、もう一度ハードにプッシュしようとにもやられてしまいました。今日は総合4位。あまり満足はしていませんけど、来週末に反撃する気になっています」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ヤゴ・グリーツ選手談(5位/3位:3位)

「表彰台に上がることを期待してここに来ましたけど、土曜日に目を覚ますと熱があったので、この暑さの中で体力を維持するのに苦労しました。今週末は本当に大変でした。今日は少し良くなりましたけど、まだすごく良いわけではないので、表彰台に上がれて本当にうれしいです。ここからは休息をとることと回復することに集中して、ロンボク島では元気に戦えるようにしたいと思います」

ティボー・ベニスタント選手談(6位/4位:5位)

「最初のレースではスタートがすごく悪くて、集団の中を追い上げなければならず、5位でした。2回目のレースではスタートはかなり良くなりましたけど、今回もですが、レース最初の15分間はいつも少し苦戦してしまうので、これは改善していきたいと思っています。レース2の終盤にはすごく良い感触だったのですが、レース開始時に同じリズムと感触をつかむ必要がありますね。いずれにしても、僕はかなり着実に進んでいます。これは重要なことです。また好ポイントを獲得し続けており、これはポジティブな点ですね」

リック・エルジンガ選手談(12位/13位:12位)

「今週末は自分にとって本当に良いスタートを切ることができました。コースに出てすぐに良い感触が得られました。タイムドプラクティスのラップタイムにそれが示されています。レース1では、スタートがすごく良くて、10分くらい3番手につけていたんですが、徐々に後退して、20分後にはまったくエネルギーがなくなってしまいました。今週末は暑い中でのレースに本当に苦労したので、総合12位は自分にできる精一杯の結果でした」

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