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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 4月16日 トレンティーノ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第4戦トレンティーノ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年4月16日
■開催地:ピエトロムラータ(1,570m)

REPORT

イタリアのピエトロムラータで開催されたFIMモトクロス世界選手権第4戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーは、パワーあふれるライディングを披露して両レースを2位でフィニッシュし、総合2位に入った。一方、グレン・コルデンホフとジェレミー・シーワーはそれぞれ総合6位と11位でグランプリを終えた。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが見事な復活を遂げた。グリーツはレース1で素晴らしい勝利を収めたが、レース2では2回にわたり他のライダーから衝突されるという不運に見舞われる。それでもグリーツは最後尾から追い上げて7位に入り、MX2世界選手権で22ポイント差の1位を維持。ティボー・ベニスタンは両レースをそれぞれ4位と5位でフィニッシュして総合6位となったが、リック・エリジンガは多くの課題を乗り越え、総合11位でグランプリを終えた。

MXGP
ルノーが2戦連続表彰台獲得

ルノーはトレンティーノMXGP で驚異的なパフォーマンスを見せ、レース1では6番手スタートから 力走して2位でフィニッシュした。一方、シーワーは第1ターンの多重事故に巻き込まれて遅れるが、16番手まで挽回してレースを終えた。

タイトなチクラミーノ・サーキットとそのチャレンジングな180度の第1ターン。ここで好成績を得るには最高のスタートを決めることが不可欠となる。コルデンホフは第1ターンの混乱を避けてポイント圏外に下がりながら追い上げ、8位でフィニッシュした。

レース2でもルノーは目を見張るライディングを披露し、シリーズランキングトップのJ・プラド(GASGAS)と激しいバトルを展開。レース後半には猛チャージを見せたJ・ハーリングス(KTM)の先行を許して2位でフィニッシュ。グランプリ2連勝をわずか1ポイント差で逃した。

シーワーは、アルゼンチン、サルデーニャ、スイスでのアクシデントで受けた激しい衝撃からまだ回復途上にある。調子を取り戻すには時間がかかることを認めており、レース2での快走で5位に入ったことに満足を示した。一方、コルデンホフはここでも中団からのスタートとなったが、追い上げて6位に入った。

波乱の展開となった週末を終えて、ルノーはランキングでトップとわずか17ポイント差の2位につけている。コルデンホフは7位、シーワーは9位にランクされている。

立て直しのためのひと週末のオフをはさみ、Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームは、4月29、30日にポルトガルのアゲダで開催されるFIMモトクロス世界選手権第5戦に臨む。

MX2
グリーツが見事なポディムフィニッシュでシリーズランキングトップを堅持

グリーツは予選で軽い転倒を喫するが、レース1を驚異的なスタートtoフィニッシュで制した。ヤマハのエース、グリーツは18周のレースすべての周回をリードし、自身36回目となる優勝を果たした。

一方、ベニスタンはトップ5圏内でスタートすると、巧みなレース運びで前を行くライダーに挑んでゆく。地元イタリアのファンが応援するA・アダモ(KTM)と激しい3番手争いを展開するが、ベニスタンはわずかに及ばず4位でフィニッシュした。

大きな希望と共に週末最後のレース2に臨んだグリーツだったが、グランプリ優勝の願いは、オープニングラップの混乱によって打ち砕かれてしまう。グリーツは他のライダーにぶつけられて転倒を喫し、すぐに立ち上がったものの、再び衝突されてしまったのだ。それでもランキングトップのグリーツはひるむことなく集団の中を追い上げ、7位でフィニッシュして貴重な14ポイントを獲得。総合3位に入った。

一方、ベニスタンはレース序盤には先頭集団でバトルを見せていたが、滑りやすい路面に苦戦し、5番手まで後退してレースを終えた。

エルジンガは体力回復に向けて目覚ましい進歩を続けている。レース1での精彩を欠いたパフォーマンスから立ち直り、レース2では不可解な展開からリカバー。エリジンガはスタートのストレートで他のライダーのバイクと絡み、最後尾からのスタートを強いられたが、そこから追い上げて最終的に11位に入った。

ローラーコースターのようなグランプリを終えて、グリーツは現在、シリーズランキングで2位のA・アダモ(KTM)に22ポイント差の首位につけている。ベニスタンはアダモに1ポイント差の3位でイタリアを後にし、エリジンガはひとつポジションを上げて11位に浮上した。

Monster Energy Yamaha Factory MX2チームは短いブレークをとった後、ポルトガルのアゲダで開催されるFIMモトクロス世界選手権第5戦に臨む。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノー選手談(2位/2位:総合2位)

「この週末については満足すべきでしょうね。すべてのセッションでトップ3に入っていたので、素晴らしい週末でした。1ポイント差で優勝を逃したので、もちろん少々がっかりしていますけど、これもレースのうち。毎週末に優勝することはできません。やっと軌道に乗りはじめたことがうれしいし、とても楽に走れているので、同じ勢いを維持できるように努めます」

グレン・コルデンホフ選手談(8位/6位:総合6位)

「最初のレースでは、ターン1でのクラッシュの後、かなり後方から追い上げなければなりませんでした。結果は自分が望んだものからは程遠かったですね。今日は2レースともに手堅い結果で、いくつか良いところもあったし、ダメージコントロールもできましたけど、もっと多くのことを望んでいるし、もっとうまくやりたいと思っています」

ジェレミー・シーワー選手談(16位/5位:総合11位)

「昨日は良い一日でした。堅実でした。この週末は速さがあり、感触も良かったのですが、目下のところスタートがうまくいかず、それが事態をむずかしくしています。速さはあると感じているし、恐らく100%の状態ではないのですが、充分トップ3圏内でフィニッシュできることはわかっています。この週末はさらに不運に見舞われました。5番手で第1ターンに進入したら、他のライダーたちが目の前でクラッシュしたんです。2回目のレースは無難でしたけど、簡単ではありませんでしたね。今シーズン、クラッシュした後に、身体が空っぽになってしまった感じで、勝つためのエネルギーがでないんです。4戦を終えて、ランキングでこの位置につけていることは自分の望んだことからは程遠いのです。100%の状態に戻し、ポルトガルに向けて立て直すよう努めます」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ヤゴ・グリーツ選手談 (優勝/7位:総合3位)

「最初のレースは、ホールショットを奪って優勝したので、本当に素晴らしかったです。2レース目では良いスタートをすることができなかったのですが、最初の数コーナーでうまくパスしました。でも誰かにぶつけられて転倒してしまいました。すぐに立ち上がったのですが、また誰かにぶつけられてしまい、最後尾から始めなければならなくなりました。それでも7位まで挽回できました。全体としては良い週末でしたし、自分の速さには満足しています。次戦のポルトガルを楽しみにしていますし、できればふたつの好結果を得たいですね」

ティボー・ベニスタン選手談(4位/5位:総合6位)

「容易な週末ではありませんでした。いつもならこのコースが好きだし、うまくライディングできるのですが、この週末はちょっと変でした。昨日はスピードに乗って良い手応えで走り出したのですが、今日の感触は同じではなかったですね。"感触"を見つけるのに一日中苦労していて、速く走ることができませんでした。ラインを変えたり、ハードにプッシュしたり、リラックスしたりしたんですけど、どれもうまく行きませんでした。コースの感触が悪かったので、4位/5位の結果はそれほど悪くないです。ポイントが獲得できたので、ポルトガルでもっと良い結果が得られるよう取り組みます」

リック・エリジンガ選手談(12位/11位:総合11位)

「バイクに乗った感触が、スイスの時よりずっと良くなりました。思い描いている自分の姿に近づいています。この週末は良い感触で走り出しましたけど、最初のレースではうまくライディングできませんでした。2レース目では他のライダーが転倒して、僕のバイクに引っかかってしまったのでかなり不運でした。まずまずのライディングで追い上げて11位に入ったので、これには満足しています。まだまだ改善すべきことがありますが、このまま前進しつづけます」

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