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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月10日 スイス

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第3戦スイス
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年4月10日
■開催地:フラウエンフェルト(1,500m)

REPORT

スイスのフラウエンフェルトで開催されたFIMモトクロス世界選手権第3戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーが目の覚めるような勝利を飾った。ラフでわだちの多い、非常にテクニカルなショレンホルツ・サーキットを舞台に、並外れたスキルを披露したルノーは、2レースをそれぞれ2位、1位でフィニッシュして総合優勝を果たした。

一方、チームメイトのシーワーとコルデンホフは、週末を通してそれぞれ困難な状況に直面した。シーワーはレース2で挽回して5位でフィニッシュし総合11位、コルデンホフはレース1で8位に入り、総合15位でグランプリを終えた。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタンが見事な優勝を遂げた。この勝利により、ベニスタンはシリーズランキングでチームメイトのヤゴ・グリーツにわずか20ポイント差の2位に浮上した。グリーツはミスにより厳しい週末となったが、総合5位に入ってランキング1位を守った。一方、リック・エリジンガは両レースとも11位でフィニッシュし、総合11位となった。

MXGP
ルノーがスイス・グランプリ優勝、シーワーとコルデンホフはハードな状況に直面

FIM モトクロス世界選手権が2018 年以来、初めてスイスのフラウエンフェルトで開催され、サーキットは詰めかけた多くの熱狂的なスイスのファンの大歓声に包まれた。霧雨となった土曜日、そして復活祭の日曜日の後、伝統的スタイルのコースは完璧に整備され、スリリングなグランプリを迎える準備が整えられた。

選手権ランキングで順位を上げる覚悟のルノーは、信じられないような復調を見せた。レース1を2位でフィニッシュすると、レース2では1周目にリードを奪い、完璧なレース運びでシーズン初優勝を遂げた。

シーワーとコルデンホフは、週末を通していくつかの大きな課題に直面した。シーワーはレース1のオープニングラップで他のライダーに押し出されてYZ450FMにダメージを受け、一方コルデンホフはレース2の第1ターンで発生した多重事故に巻き込まれて同様のトラブルに直面した。それでも両選手はラフでテクニカルなコースで懸命なライディングを見せ、シーワーは曲がったハンドルバーと損傷したクラッチレバー、コルデンホフはフロントブレーキレバーを失ったバイクで力走し、シーワーはレース1で、コルデンホフはレース2でそれぞれ20位に入って1ポイントを獲得した。

レース1で獲得した13ポイントとレース2で獲得した1ポイントにより、コルデンホフはグランプリ総合結果で15位。レース2でJ・ハーリングス(KTM)と激しいバトルを見せて地元スイスのファンを沸かせたシーワーは、小さなミスを犯したものの5位に入り16ポイントを獲得した。

見事な勝利を挙げたルノーは、選手権ランキングで2位との差をわずか3ポイントまで詰めて3位につけ、一方コルデンホフとシーワーはそれぞれ7位、8位にランクされている。

MX2
ベニスタンがスリリングなグランプリ優勝、グリーツはランキングトップをキープ

ラフでわだちの多いことで悪名高いフラウエンフェルト・サーキットは、手ごわい課題を示していた。わだちが散在するタイトでコンパクトなコースは、追い抜きが難しく、強力なスタートがどうしても必要となる。

グリーツはYZ250FMを駆って最初のレースで並外れたスキルを披露し、ホールショットを奪った。スタートから14周に渡って完璧な走りを見せたグリーツだったが、激しいクラッシュを喫してハンドルバー、レバー、コントロール類にダメージを受けてしまう。それでも粘り強く走行を続けたグリーツは7位でフィニッシュ。一方、ベニスタンはトップ5スタートを決め、14周目に軽い転倒をするが、そこから挽回して4位でフィニッシュした。

ベニスタンはレース2ではゲートから力強いスタートを決めると、速さを見せつけ、レース序盤にグリーツと短いトップ争いを見せた後、レースをリード。A・アダモ(KTM)に5秒の差をつけて勝利を収めた。グリーツは首位を争いながらファステストラップを記録したが、再びミスを犯して遅れ、結局3位でフィニッシュした。

エリジンガは両レースとも好スタートを見せたが、健康上の問題の後遺症に悩まされており、後退。両レースをそれぞれ11位で終え、総合11位でグランプリを終えた。

FIMモトクロス世界選手権、次のラウンドは、わずか4日後にイタリアのピエトラムラータで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノー選手談(2位/優勝:総合優勝)

「やっと表彰台に上がることができて、特にレース2の優勝は良い気分です。これは素晴らしかった。今日のスタートは最高というわけではなかったのですが、第1コーナー辺りでは良かったし、1周目は速かったので、良い位置につくことができました。レース2ではリードを奪って、あとは後ろを振り返ることはありませんでした。この勢いを保つようにしなければならないし、少し楽に走れるようにスタートに取り組む必要がありますね。残りのシーズンが楽しみです」

ジェレミー・シーワー選手談(20位/5位:総合11位)

「ここフラウエンフェルトでの感触は素晴らしかった。速さはあったし、コースの感触も良かったのですが、最初のレースでわずか5周しただけで、またハンマーで叩かれました。目標は堅実にスタートしてまずまずのポイントを獲得することでした。この週末に自分の身に起こったことは"運が悪い時に運が悪い場所で"という状況でした。他のライダーがミスをして左から右へとジャンプしてきて、次の瞬間、僕は倒れていました。怪我をしなかったのはラッキーでした。そのせいでバイクが壊れてしまい、地元の観衆の前で、ハンドルの曲がったバイクでレースをするのは楽しくありませんでした。2レース目では、ベストを尽くしましたけど、最初のレースのクラッシュの影響で痛みを感じたし、疲労が出てしまいました。イラ立ちますよ。でも今は一日も早く回復することを願うばかりです。数日後にトレンティーノのゲートに戻るのを、今からもう楽しみにしています」

グレン・コルデンホフ選手談(8位/20位:総合15位)

「僕にとってひどい週末になりました。2レース目のスタートでクラッシュしてしまいました。ジャンプは良かったんですけど、何人かのライダーと絡んで、クラッシュしてしまいました。最後尾からスタートしなければならなかった上に、フロントブレーキレバーが壊れてしまいました。フロントブレーキなしでこのようなコースをライディングするのはほとんど不可能です。それでも1ポイントを獲得しました。何もないよりはいいですけど、僕にとってはとてもがっかりする週末だったので、ポジティブなところに目を向けなければならないですね」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ティボー・ベニスタン選手談(4位/優勝:総合優勝)

「グランプリに勝つというのはすごいことです。昨年は何度か近いところまで行ったのですが、実際には1勝だけ。今日やっと勝てました。この優勝で自信が少し高まります。ハードワークが実を結んで本当にうれしいです。今シーズンはすべてのラウンドで表彰台に上がっているので、一貫性に満足しています。これが鍵だと思います」

ヤゴ・グリーツ選手談(7位/3位:総合5位)

「今日はスタートがすごく良かった。ホールショットを奪い、基本的にレース全体をリードしましたが、かなり激しいクラッシュをしてしまいました。奇妙なのですが、僕はレース全体で走っていたのと同じラインを取っていただけなのに、ハンドルを突然蹴られた感じだったんです。クラッシュの後、バイクはかなり強く打ちつけられて、ハンドルバーは完全に曲がってしまいました。それでも7位でフィニッシュしました。レース2ではあまり良い感触ではありませんでした。痛みが残っていたし、また小さなクラッシュをしたものの、どうにか3位でフィニッシュすることができました。最高の週末ではありませんでしたけど、それでも好ポイントを獲得できたので、問題なしです」

リック・エリジンガ選手談(11位/11位:総合11位)

「最高の週末ではありませんでした。数週間前に体調を崩して以来、未だに回復に苦しんでいます。先週のトレーニングの際にバイクの感触が良くなく、この週末も同じような感じでした。今日はスタートは2回とも良かったのですが、最初のレースでは腕上がりに悩まされ、2レース目ではライディングが良くなかった。取り組まなければならないことがいくつかあるので、今週それを行います。次戦では良くなることを願っていますよ」

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