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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 5月7日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第6戦スペイン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年5月7日
■開催地:イントゥザナドゥ・アロヨモリノス(1,650m)

REPORT

スペインのマドリッドで開催されたFIMモトクロス世界選手権第6戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのグレン・コルデンホフは総合5位となり、ジェレミー・シーワーは食中毒と戦いながらも見事なスピードと回復力を示して総合6位に入った。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツがYZ250FMで総合2位。この結果、グリーツはランキングでのリードを48ポイントに拡大した。ティボー・ベニスタントはトップ5、リック・エリジンガはトップ10内でグランプリを終えた。

MXGP

コルデンホフとシーワーが堅実にポイント獲得

スペインGPは深いわだち、数多くのバンプ、そして様々なラインと追い抜きの可能性があるテクニカルでチャレンジングなコースが舞台となった。YZ450FMを駆るシーワーは、レース1で見事なホールショットを決めると、序盤の5周に渡ってレースをリード。表彰台を狙えるポテンシャルを見せた。だが健康状態で問題を抱えていたシーワーは、8番手まで後退してレースを終えた。

コルデンホフはターン1でチームメイトの背後に迫るがターン2で小さなミスを犯して遅れてしまう。それでも並外れたペースで挽回し、4位でフィニッシュした。

続くレース2でもシーワーは、ファンを興奮させるスタートを決めて、シーズン4度目となるFox Holeshotを獲得した。健康上の問題を抱えながらも、シーワーは最初の10周に渡ってトップグループのペースを維持。その後、ペースを落としたものの、チェッカーフラッグに向けてプッシュし、ランキングトップのJ・プラド(GASGAS)に詰め寄られながらもこれを抑えきり、4位でフィニッシュした。

一方、コルデンホフはレース2のスタートで遅れを喫してトップ10圏外に位置することになったが、集団の中でもコルデンホフは速さを見せて追い上げ6位でフィニッシュした。

マキシム・ルノーは予選で負傷、直ちに医師の診察を受けた結果、右足の骨折が確認された。ルノーはフランスに帰国し、そこで専門医と相談の上、回復のための最善の行動方針を決定する。

なお、ランキングでは、ルノーが5位、コルデンホフとシーワーはそれぞれ7位と8位に位置している。チームはオランダに戻ってブレークをとった後、5月21日の第7戦フランスGPに向かう。

MX2
グリーツがスペイン・グランプリ総合2位でランキングでのリードを拡大

週末のオープニングレースで、グリーツはトップ10圏外からスタート。ここからおよそ15分間、ハイペースで集団の中をすり抜けていった。この間、グリーツはスタートで先行していたチームメイトのベニスタントとエリジンガをパス。最後は、S・ランゲンフェルダー(GASGAS)の後方、2位でフィニッシュした。

ベニスタントはホールショットを奪ってオープニングラップをリードするが、レース終了近くになってリズムを崩し、3位でフィニッシュ。エリジンガは体調面の問題があり、13位でレースを終えるにとどまった。

レース2でグリーツは、成熟した走りを見せた。トップ2でスタートを決めると数周に渡ってランゲンフェルダーを追うが、その後、確実にポイントを獲得することを選択。最終ラップに軽い転倒を喫したものの2位でフィニッシュし、ランキングトップのポジションをさらに強化した。

ベニスタントはレース2を4番手でスタートしたが、わずかなミスを犯してK・ドゥ・ヴォルフ(Husqvarna)の先行を許し5位でフィニッシュした。エリジンガは改善を見せて10位でフィニッシュした。

スペインMXGPを終えたMonster Energy Yamaha Factory MX2 Teamは、ベルギーに戻ってブレークをとった後、5月21日の週末に予定されているシリーズ第7戦に臨むため、フランスのヴィラ-ル・スー・エコに向かう。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

グレン・コルデンホフ選手談(4/6位:総合5位)

「キツかったですね。最初のレースはかなり良いスタートで2番手につけたのですが、第2コーナーでかなりハードにブレーキングしなければならず6番手まで後退しました。その後、4番手まで挽回したので、それほど悪くはありませんでした。レース2に向けて何かやることがあると感じていたのですが、スタートをミスして集団の中で争わなければならなくなりました。前を走るライダーたちより自分の方が速かったのですが、追い抜くのに苦労しました。全体に、自分のペースは良かったし、ライディングは良かったし、バイクには満足しています。欠けているのは結果だけ。これはかなり残念で、それが可能だとわかっている日にはなおさらです」

ジェレミー・シーワー選手談(8/4位:総合6位)

「今日は、力の限りがんばりました。朝、起きた時に体調が悪く、日中に良くなることを願っていたのですが、実際には悪化しました。エネルギーがありませんでした。最初のレースでは、エネルギーをセーブする必要がありました。全力で走ってレース2を台無しにすることはしたくなかったのです。この戦略はうまくいきました。ポジティブな点としては、2回ホールショットを奪ったことと、最初の10分間をトップでライディングしたことですね。キツいことはわかっていましたが、自分の身体がとても重く感じながらも、どうにか良いラインと良い流れを見出すことができました。最後の数周でホルヘ・プラド選手が激しくプッシュして来ましたが、全力で4位に入りました。これには満足でした。自分が上位争いに戻っていることはわかっています。あと必要なのは健康であることです」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(2/2位:総合2位)

「この週末はかなり良かったです。最初のレースでは最高のスタートとは行かなかったのですが、2番手まで挽回できたので、良いレースだったと思います。レース2ではスタートで2番手だったのですが、コースが楽に走れる感触ではなかったので、リスクをおかさず2位でフィニッシュしました。それでもポイントのリードを拡大したので、全体としてはとても満足しています」

ティボー・ベニスタント選手談(3/5位:総合5位)

「今日は簡単ではありませんでした。最近、ハードパックに苦戦している感じで、フロントの感触がないんです。そのため、わだちや小さなバンプでのターンがかなり厳しくなっています。僕はこれまでずっとそういうコースを走ってきて、本来はハードパックに慣れているライダーなので、フラストレーションが溜まります。ただ、チームと共にこの問題に取り組んでいるので、すぐに解決策が見つかると確信しています」

リック・エリジンガ選手談(13/10位:総合10位)

「僕は現在、メンタル面の強さに取り組んでいますが、それに加えて今日は胃痙攣と体力の低下という問題があって、それがライディングを難しくしました。レース1はスタートが良く少しの間、トップ5を追っていたのですが、この際に胃痙攣が始まりました。レース2でも好スタートを決めて、それから10番手までポジションを落としましたが、どうにかそのポジションをチェッカーまで守ることができました」

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