MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.9 8月6日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第9戦イギリスGP
■開催日:2023年8月4日(金)プラクティス結果
■開催地:シルバーストン/イギリス(5.900km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:26度
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、イギリスGP初日はセッティング向上を追求
シーズン後半戦のスタートを喜んだMonster Energy Yamaha MotoGPだが、そのウイーク初日は期待通りの結果を残すことができなかった。F・クアルタラロとF・モルビデリはQ2進出にあと一歩届かず、プラクティス(PR)をそれぞれ11番手と12番手で終えている。
チームとタイトルスポンサーを共有する今大会での活躍に意欲を燃やすクアルタラロ。午前中に行われた45分間のフリープラクティス1(FP1)で調子を整え、午後からの60分間のプラクティス(PR)では終盤のタイムアタックでトップ10を目指していった。全21ラップを走行して最終ラップで1分59秒425へ更新したが、0.127秒差で11番手に留まりQ2進出を決めることはできなかった。
一方のモルビデリはFP1でソフト・タイヤ使用中に転倒があったものの、FP1ではセッション7番手と健闘。PRでもプッシュを続けて多くの時間帯で上位を維持し、最後の10分間で全体のペースが上がると、すぐさま対応した。そして最終ラップの20ラップ目で1分59秒454のベストタイムを記録したが、トップ10には0.156秒届かなかった。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(プラクティス11番手/1分59秒425)
「当然、これは望んでいた結果ではありません。改善すべき点を見つけるために努力を続けなければなりません。このサーキットは、フェアリングのテストにはあまり向かないので、オーストリアまで待つことになりそうです。午前中のセッションで試してみたのですが、ここではダウンフォースがどうしても必要というわけではないので、今大会中はもう使用することはないと思います。オーストリアではもちろん使うことになりますし、そこではとくに役立ってくれると思っています。今日は風が大きな問題になったとは考えていません。それよりグリップがつかみづらく、最終セクターで苦戦することになりました。思い通りにリーンすることができなかったので、その原因究明と、明日への課題追求に取り組みます」
F・モルビデリ選手談(プラクティス12番手/1分59秒454)
「今日は非常に寒く、ハード・タイヤでの走行はとても大変な状況でした。そのなかでも日曜日に向けて、いくつかの仕事ができました。明日は雨になりそうなので、今日はドライ・タイヤの感触を理解し、テストするための重要な一日になりました。その点では、成果があったと思っています。ペースはそれほど悪くありませんが、残念ながらQ2進出を決めることはできませんでした。アタック中のラップでペースを下げなければならなくなり、その間にタイヤが冷えてしまって、あとはどうすることもできなかったのです。明日はいい仕事ができるようがんばります」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「サーキットに戻ってくることができたのはうれしいです。でも私たちは、このウイーク初日にもっと多くを期待していました。ファビオ(クアルタラロ)はマシンの感触が良くなかったので、その改善に取り組みます。フランキー(モルビデリ)のほうはFP1で小さいクラッシュがありましたが、それでもフィーリングはとても良かったようです。午後からのプラクティスでも多くの時間帯で上位をキープしていたのですが、ファビオと同様にタイムアタックは計画通りに進みませんでした。11番手と12番手に留まり、とても残念なスタートとなりましたが、状況を好転させる時間はまだ残っています。明日のFP2で改善し、もしドライならQ1からQ2進出を狙っていきます。しかしもしも雨なら、全員が同じシナリオになります。できるだけ早くウエット・コンディション用のセッティングを見つけ出さなければならないので、ファンの皆さんにとっては見ごたえあるものになるでしょう」