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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月14日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2023年5月14日(日)決勝結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.185km)
■周回数:27Laps(112.995 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:39度
■PP:F・バニャイア(1分30秒705/ドゥカティ)
■FL:M・ベッツェッキ(1分31秒855/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、ふたり揃ってトップ10獲得

第5戦フランスGP決勝は波瀾の展開となり合計8台がリタイアしたが、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは、レース中盤から腕上がりの症状に苦しみながらも7位を獲得。チームメイトのF・モルビデリも、決勝中に起きたさまざまな混乱を避けて10位でチェッカーを受けた。

クアルタラロはグリッド13番手からスタート。第1セクターではやや順位を下げていたものの、すぐさま挽回し、2ラップ目を終える時点で11番手まで浮上した。

このころ中段グループは大混戦となっていたためポジション確保が難しい状況。2つ後退したあと再び挽回を目指して全力でプッシュし続けるなか、ライバルたちの転倒もあり少しずつ順位を上げることとなった。ここまでに6台が転倒。さらにF・ディ・ギャナントニオ(ドゥカティ)が後退し、B・ビンダー(KTM)がロングラップ・ペナルティを受けた。クアルタラロは一旦はビンダーの前へ出たものの、後半は腕上がりの症状により苦戦。ビンダーの追撃を抑えきれずに再び先行を許し、7位でチェッカーを受けた。トップとの差は15.023秒。

一方、前日のスプリントと同様に絶好のスタートを狙っていたモルビデリ。この日はオープニングラップで集団をすり抜けることができず18番手に留まったが、3ラップから5ラップにかけて発生した3つのアクシデントで合計5台がリタイアしたため13番手へと浮上した。

その後は中上貴晶(ホンダ)の後ろにつけてオーバーテイクのチャンスを窺うも、なかなかそのときが訪れない。結局15ラップにわたり追い続けたが、終盤になってフロントタイヤが熱くなり少しずつ離されることとなってしまった。15ラップ目にA・リンス(ホンダ)の転倒があり、モルビデリは10位でチェッカー。トップとの差は17.828秒だった。

この結果、クアルタラロは合計49ポイントでランキング7位タイ。モルビデリは合計40ポイントで13位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計89ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計58ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位をキープしている。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(7位)

「前方で6人のライダーが転倒した結果なので、自分で挽回したレースとは考えていません。途中からは体調にも問題が出ていました。午前中に'クリニカ・モバイル(移動診療所)'へ行って腕の治療をしてもらいましたが、少し強過ぎたようです。治療のあとに問題が出ることは今までなかったのですが、今日はレース中盤からアーム・パンプ(腕上がり)の状態になってしまいました。本来はもっともっと速く走れたはずです。でもそのことも、今日のレースのなかで感じることのできたポジティブな点だと思っています。つまり、決勝では速く走れるということなのです。次のムジェロでも今日のセッティングを使い続けることになるでしょう。もちろん、もっと良い成績、もっと速いペースを見せられなかったことは残念ですが、今日も、そして昨日のスプリントでも私のペース自体はそれほど悪くなかったのです。ただ、今日は十分にブレーキができない箇所がいくつかありました。この身体的な問題さえなければ0.5秒は速く走れていたと思います。でももう一度、言いますが、これもある意味で良かったのです」

F・モルビデリ選手談(10位)

「タフなレースでした。残念ながら好スタートを決めることができず、集団に追いついたときにはフロントタイヤの空気圧と温度が非常に高まってしまい、それ以上アタックできませんでした。前方が開けているときはハイペースで走ることができました。でもパフォーマンスはまだ望むレベルに達していないので、さらに掘り下げ、取り組み続けていく必要があります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「厳しいウイークでしたが、最終的にはふたり揃ってトップ10入りを果たすことができました。目指していた成績には届いていませんが、グリッド・ポジションを考えれば最大限の結果だと言えるでしょう。ファビオ(クアルタラロ)はアーム・パンプに苦しみライディングと成績に支障をきたしましたが、ペース自体は依然としてとても良かったと思います。昨日はリタイアしていたので、地元ファンの前でポイントを獲得し、良い形でウイークを終えられたことは、彼にとって大きな意味があります。フランキー(モルビデリ)もまた難しいレースを強いられました。ペースは決して悪くなかったのですが、他のマシンの後方を走り続けたあとはフロントタイヤが熱くなってしまいました。私たちとしては今の状況に満足するわけにはいきません。改善の方法は、仕事に打ち込むことしかありません。次回ムジェロは3週間後で、そこから3連戦が始まります」

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