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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月14日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2023年5月13日(土)予選/スプリント結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.185km)
■コースコンディション:ドライ/ドライ
■気温:17/30度 ■路面温度:25/50度
■PP:F・バニャイア(1分30秒705/ドゥカティ)

REPORT

QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリ、グリッド13番手と17番手獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは予選セッションでそれぞれ13番手と17番手を獲得し、土曜日のスプリントおよび日曜日のメイン・レースを同グリッドからスタートすることとなった。

クアルタラロはQ1序盤で好調ぶりを発揮。3ラップ目で1分31秒366を記録してトップに立ち、セッション終盤までポジションをキープした。残り2分で2位に下げたあとも全力で攻め続けていたが、ラップタイムを更新することができず、チェッカー後に3番手へ後退。0.023秒差でQ2進出のチャンスを逃すこととなった。

一方のモルビデリもQ1で果敢な走りを見せ、3ラップ目に1分31秒933を記録してクアルタラロに続く2位に浮上。2度目の走行を開始した時点では5位となっていたが、ここからさらにタイム更新を目指し、6ラップ目に1分31秒886を記録した。しかし順位では7番手に後退し、トップから0.618秒離されてセッションを終了した。

SPRINT
モルビデリが13位、クアルタラロは転倒リタイア

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリとF・クアルタラロは、ともに好スタートを切り序盤で好位置につけたが、最終的にポイント獲得にはつながらなかった。モルビデリはハイペースを見せていたもののフィーリングが十分ではなく、後半はペースが上がらず13位。クアルタラロは10ラップ目、8位走行中に転倒リタイアとなっている。

この日のスプリントはMonster Energy Yamaha MotoGPにとって、そして熱狂的フランスのファンにとっても、感情を揺さぶられるような激しい展開となった。

グリッド17番手と厳しい状況のモルビデリは、序盤でできるだけ多くをパスして順位を上げることが目標。その計画通り、スタート直後の混戦を巧みに抜け出してポジションを上げると、オープニングラップ終了時点で12番手まで挽回することができた。

しかしこの勢いを維持することができない。思うようにペースが上がらないなかでライバルに打ち勝つことができず、前方で数台が転倒しても順位が上がらなかった。終盤は最後まで走り切ることに集中して13番手でゴール。トップとの差は15.121秒だった。

一方のクアルタラロは絶好のスタートとはいかず、グリッド13番手から数台分、順位を下げた。しかしここからすぐさま挽回して13番手でオープニングラップを終了。さらにモルビデリをパスし、J・ミラー(KTM)の転倒もあり11番手まで上がってきた。

このあとの展開はクアルタラロにとって有利なものに見えた。トップ3台が互いに激しく競り合う間にクアルタラロが着々と距離を詰めていく。そして7ラップ目にはA・マルケス(ドゥカティ)と2台のアプリリアが転倒したことで8番手に浮上、ポイント圏内につけることができた。ところが10ラップ目の第9コーナーでフロントから転倒。すぐさま立ち上がってファンを安心させたものの、再スタートはならなかった。

この結果、クアルタラロは合計40ポイントでランキング11位、モルビデリが合計34ポイントの12位で続く。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計74ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計49ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位をキープしている。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

QUALIFYING

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選13番手/1分31秒366)

「ホームGPの予選がこのような結果になるとは考えていませんでした。何が起きたのかを分析し、午後からのスプリントでは、いつものようにベストを尽くします。もちろん、これほど後方からスプリントや決勝をスタートするのは簡単な戦いではありません。でも今日まさに、そのようになってしまったわけですから、この状況のなかで最大限を引き出すしかありません」

F・モルビデリ選手談(予選17番手/1分31秒886)

「午前中のフリープラクティスはそれほど悪くありませんでした。そのなかで解決策を探していたのですが、予選中に問題が出てしまい、残念ながらQ2に進むことができませんでした。いくつかのセッティング変更も試しましたが、その成果は得られませんでした。グリッド後方からのスタートはいつでも難しいものです。でも午後のスプリントと明日の決勝ではポジション挽回を目指してベストを尽くします」

SPRINT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・モルビデリ選手談(13位)

「予選が厳しい状態で、スプリントもタフな戦いになりました。スタートは良かったのですが、そのあとは、そこに留まるだけのペースが出てきませんでした。それでもスプリントを完走するなかでデータを収集することができたので、明日の決勝に役立てたいと思います」

F・クアルタラロ選手談(DNF)

「スタートはそれほど悪くなかったのですが、第1コーナーに遅れて入り、第2コーナーの抜け方についても判断を間違えてしまいました。ペースは悪くありませんでした。でも、このコースでオーバーテイクは簡単ではありません。2台のアプリリアとアレックス・マルケスが第8コーナーから第9コーナーにかけて絡み合ったときに乗じて前へ出ましたが、そのあともオーバーテイクが難しいという状況に変わりはありませんでした。それでも3台をパスしたあとはプッシュしていきたかったのです。フロントのフィーリングがあまり良くなかったのですが、自分自身に言い聞かせました。'トライしよう! 限界はここではないかもしれない。もっとフィーリングがつかめるかもしれない'。でも試した途端に転倒してしまいました。明日もう一度チャンスがあることはうれしいです。厳しい状況が続いていますが、それでもファンの皆さんは応援し続けてくれます。彼らには本当に感謝しています。このタフな状況のなかで、彼らがエネルギーを与えてくれるのです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「予選結果がすでに、スプリントの厳しい状況を示唆していました。このコースはオーバーテイクが簡単ではないので、もっと前のほうからスタートしたいと思っていましたが、そうはなりませんでした。フランキー(モルビデリ)は絶好のスタートを切りましたが、ポジションをキープすることができませんでした。ファビオ(クアルタラロ)のほうは、スタートはそれほど良くなかったけれども素早くリカバーし、スピードも出ていました。8番手まで上がったあと転倒してしまったことは、フランスGPが彼にとってとても重要な大会だということを知っているだけに非常に残念です。そのなかでも彼が無事だったことが最も重要です。私たちは明日も力を合わせ、計画を練り直して好成績を目指していきます」

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