MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.19 11月19日 カタール
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第19戦カタールGP
■開催日:2023年11月19日(日)決勝
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■周回数:22周(118.36 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:28度
■PP:L・マリーニ(1分51秒762/ドゥカティ)
■FL:E・バスティアニーニ(1分52秒978/ドゥカティ)
REPORT
クアルタラロ、全力を出し切り7位獲得
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロが、13番グリッドから6つ上げる快挙で7位を獲得。チームメイトのF・モルビデリは好スタートを切ったあと思うようにプッシュできず、15位争いの末に16位でゴールとなった。
前日のプラクティスではスタートで大きく出遅れたクアルタラロだが、メインレースでは着実に順位を上げてオープニングラップを11番手で終了。5ラップ後にM・ベゼッキ(ドゥカティ)をとらえ、続いて1秒近く前方の6位集団を追って行った。J・ザルコ(ドゥカティ)の背後に迫ると、レース中盤でこれをパス。さらにJ・マルティン(ドゥカティ)とM・マルケス(ホンダ)に照準を合わせ、マルケスを抜き去ったあと、すぐさまマルティンも捉えて7番手に浮上した。
この時点で6位から2.5秒離されていたが、クアルタラロは懸命にプッシュを続け、最終ラップまでにA・マルケス(ドゥカティ)に追いついてポジションアップのチャンスを窺う。しかしわずかにオーバーテイクにはいたらず、6位から0.208秒差、トップから7.828秒差の7位でチェッカーを受けた。
一方のモルビデリは18番グリッドから好スタートを切り、オープニングラップを順調にこなして13番手へ浮上。しかし6ラップ後にはE・バスティアニーニ(ドゥカティ)が背後に迫り、しばらく抑えていたものの先行され、さらに中盤ではJ・ミルにも抜かれて15番手に後退した。レース後半はR・フェルナンデス(アプリリア)とバトルを展開して最終的に打ち勝ったが、最終ラップでA・フェルナンデス(KTM)に抜かれて16位となった。A・フェルナンデスとの差は0.019秒、トップからは21.474秒離された。
この結果、クアルタラロは合計167ポイントでランキング9位、モルビデリは合計93ポイントでランキング13位をそれぞれキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計260ポイントでチーム・ランキング7位、ヤマハは合計187ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。
2023シーズン最終戦は1週間後の11月24~26日、バレンシア・サーキットで開催される。
RACE RESULT
LAP CHART
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(7位)
「多くのポジションを挽回して、いいレースができました。昨日と違ってスタートもとてもうまくいきました。でも最終順位については、本当はもっと上を狙っていました。昨日よりラップタイムが上がったのでペースも速くなっていましたが、これが今の私たちのペースで、ベストの状態です。そしていいペースで前の集団に素早く追いつくことができました。最終ラップのアレックス・マルケスとのバトルはかなり厳しく、速さではまさっていたのにパスすることはできませんでした。それでも今日のレースには満足していいと思っています。今回はいい仕事ができました」
F・モルビデリ選手談(16位)
「まったく違う展開を期待していたのですが、奇妙なレースになってしまいました。タイヤのフィーリングが普通ではなかったのです。ウォームアップは金曜日から使用していたユーズドタイヤを履き、暑いコンディションのなかで速く走れていました。そのあと夜のレースでニュータイヤを履いて、このようなことになりました」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「今日のレースが非常にタフなバトルになることはわかっていました。クアルタラロ選手は昨日よりも良いスタートを切り、それが助けになりましたが、そのあとベゼッキ選手をパスするのに時間を費やしてしまいました。前に出たあとは自分のペースで、いい走りができるようになり、あれほどの大きな差を詰めたのは本当に見事でした。最後まで強さを維持していたので、レースがもう少し長ければ、前の数台もパスしていたでしょう。モルビデリ選手もスタートは良かったのですが、前回のマレーシアのような素晴らしいパフォーマンスを再現することはできませんでした。これからデータを分析して、彼がペースを上げられなかった原因を追究します。来週の最終戦で、私たちはもう一度チャレンジします。2023シーズンをできる限り最高の形で終えたいと思っています」