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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.19 11月19日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第19戦カタールGP
■開催日:2023年11月18日(土)予選/スプリント結果
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度/23度 ■路面温度:33度/26度
■PP:L・マリーニ(1分51秒762/ドゥカティ)
■FL:J・マルティン(1分53秒355/ドゥカティ)

REPORT

QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリ、Q1で4番手と8番手

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリはQ1に出場し、それぞれ4番手と8番手。この結果、予選総合14番手と18番手となり、土曜日のスプリント及び日曜日の決勝をそれぞれグリッド5列目と6列目からスタートすることとなった。

クアルタラロはQ1で最初のアタック中にマシンが激しく振られて断念。2ラップ目を終えたあと素早くピットに戻り、残り7分で2度目の走行をスタートした。この時点で12番手に留まっており、アタックのチャンスはあと3ラップ。その1ラップ目には1分52秒524に短縮し、背後につけて牽引を受けたA・マルケス(ドゥカティ)がトップ、クアルタラロは2番手に浮上した。しかし残り2ラップではライバルたちが上回り徐々に後退。最終的にトップから0.142秒差の4番手となりQ2進出ならず、グリッド14番手が決定した。

一方のモルビデリはFP2で発生したA・エスパルガロ(アプリリア)との"衝突"にプロフェッショナルらしく対応し、Q1では目の前の課題に集中。1度目の走行で1分53秒207を記録して2番手に浮上したあとピットに戻り、残り5分半で2度目の走行をスタートした。この時点で6番手。次のラップで1分53秒143へと更新したものの順位は上がらず、最終ラップはタイムを短縮できずに8番手に後退した。トップとの差は0.761秒だった。

SPRINT
クアルタラロ、ハイペースを発揮して8位まで挽回

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはスタートで出遅れたものの8位まで挽回。チームメイトのF・モルビデリは、オープニングラップで多重クラッシュを回避して19番手まで後退したが、懸命に挽回を図り15番手でゴールした。

14番グリッドからスタートしたクアルタラロは第1セクターでいくつかポジションを下げたが、第2セクターで多重クラッシュが発生する間に14番手まで挽回。3ラップ目にはJ・ミラー(KTM)をとらえて13番手に上がり、前方の8位争いの集団を追って行った。

レース中盤を迎えて、ますますペースを上げたクアルタラロはM・ベッツェッキ(ドゥカティ)とA・フェルナンデス(KTM)をパスして11番手。8ラップ目に10番手、9ラップ目にはM・マルケス(ホンダ)とのバトルに打ち勝ち9番手、さらに残り2ラップではJ・ザルコ(ドゥカティ)をパスして8番手に浮上した。この時点で7位との差は1.3秒以上あったため、最終ラップで詰め切ることはできず8位でチェッカー。トップとの差は6.454秒だった。

モルビデリは18番グリッドから順調にスタートしたが、オープニングラップの第6コーナーで多重クラッシュに遭遇し、これを回避する間に集団の最後尾まで後退してしまった。ここから持ち前のスピードを発揮して2ラップ目には中上貴晶(ホンダ)をとらえて18番手。さらにヤマハのマシンの敏捷性を活かして15番手まで挽回した。14番手との間に大きな差があり届かなかったものの、最後までハイペースを維持して走り切り15位でゴール。トップとの差は12.163秒だった。

この結果、クアルタラロは合計158ポイントでランキング9位、モルビデリは合計93ポイントでランキング13位をそれぞれキープした。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計251ポイントでチーム・ランキング7位、ヤマハは合計178ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

QUALIFYING

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選14番手/1分52秒524)

「今日の私の最大限のタイムを出せたと思いますが、それでもまだトップからは大きく離されてしまいます。いつもと同様で決勝用セッティングでのペースは素晴らしいのですが、タイムアタックになるとあまり速くありません」

F・モルビデリ選手談(予選18番手/1分53秒143)

「とても奇妙な現象です。このところ3~4回立て続けに発生しているのですが、予選セッションのなかの2度目の走行で、思うようにタイムを更新できていません。何かが起きていると思うので、その原因を突き止めなければなりません。いいスピードで走れているのに、最後のタイムアタックで力を発揮できないのはとても残念です。とにかく何らかの問題があって同様のスピードが出せない状態です」

SPRINT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(8位)

「とても嬉しいです! ただスタートで出遅れてしまったのは本当に残念です。コースがかなり汚れていたためグリッド上で激しくスピンしてしまったのです。でもそれ以外は非常にいいパフォーマンスができましたし、とくにペースは素晴らしかったと思っています。明日のメインレースで同じような問題が起こらなければ、もっと上のほうでバトルできるはずです。いい走りをするためにはオープニングラップがとても重要になりますが、楽観的でありたいと思っています。表彰台を目指せるだけの十分なペースを持っており、すべては1ラップ目にかかっているのです」

F・モルビデリ選手談(15位)

「スタートはうまくいったのですが、第6コーナーのアクシデントに巻き込まれて大きく後退してしまいました。また、メインレースに向けて試していた大幅なモディファイの成果も感じられず、フィーリングも速さも満足できるものではありませんでした。今日のスプリントは、まったくいいところがありませんでした」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日はさまざまな出来事があり、アップダウンの激しい一日になりました。FP2では順調にハイペースをキープできましたが、Q1では、求められる1ラップの速さを発揮することができませんでした。その結果、グリッドの14番手と18番手からスタートすることとなり、厳しい戦いになりました。それでもふたりは見事な回復力を示してくれました。クアルタラロ選手はスタートで出遅れたあと何度もオーバーテイクを繰り返し、手の届くところのすべてのライダーをパスして8位まで挽回しました。今日の展開のなかでは最大限のポジションだったと思っています。モルビデリ選手はアンラッキーで、オープニングラップで転倒したライダーたちを回避するため大回りを強いられました。彼にとって15位は悔しい結果かもしれませんが、貴重なデータを収集できたので、明日のメインレースに役立てたいと思っています」

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