MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 9月3日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第11戦カタルニアGP
■開催日:2023年9月3日(日)決勝
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■周回数:23周(107.111 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:32度
■PP:F・バニャイア(1分38秒639/ドゥカティ)
■FL:M・ビニャーレス(1分40秒343/アプリリア)
REPORT
クアルタラロが7位、モルビデリは14位でともに貴重なポイントを獲得
第11戦カタルニアGPの決勝は、オープニングラップでアクシデントが発生する波瀾の展開となったが、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリはその影響を受けることはなく、それぞれ7位と14位を獲得した。
レースは、スタート直後に多重クラッシュが発生し、続いてトップを走っていたF・バニャイア(ドゥカティ)もハイサイドで転倒。これによりレッドフラッグが提示され、コース清掃ののちに1ラップ減算の23ラップで再スタートとなった。1度目と同様にモルビデリがグリッド16番、クアルタラロは17番に並んだが、E・バスティアニーニ(ドゥカティ)とバニャイアが欠場したため、電光掲示板には14番と15番に表示された。
クアルタラロは絶好のスタートを切り、一気に10番手へ浮上。M・マルケス(ホンダ)の背後につけてチャンスを待ち、3ラップ目にはもうひとつ順位を上げた。この時点で前方グループから0.8秒離されていたが、4ラップ目にB・ビンダー(KTM)がマシントラブルにより戦列を離れ、さらにレース中盤になってJ・ミラー(KTM)をとらえて7番手に浮上した。クアルタラロはこのあともう一度0.8秒差を詰めて6位を走るA・マルケス(ドゥカティ)の背後まで近づいたが、オーバーテイクはならず7位でチェッカーを受けた。トップとの差は10.821秒だった。
一方のモルビデリはスタートで12番手まで上げたが、すぐさま集団に飲み込まれて15番手に後退。ビンダーのリタイアにより一時14番手となったが、まもなくL・マリーニ(ドゥカティ)に先行されて再び15番手となった。しかしこのあとR・フェルナンデス(アプリリア)もマシントラブルによりリタイアとなったため、モルビデリは14番手。レース後半は単独走行となり、タイヤ・コントロールに集中して走り切り14位を獲得した。トップとの差は23.108秒。
この結果、クアルタラロは合計82ポイントでランキング11位、モルビデリは合計67ポイントでランキング12位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計149ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計102ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。
RACE RESULT
LAP CHART
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(7位)
「今日は昨年のセッティングに戻し、昨年と同じフェアリングを装着して臨みました。どちらも大きな効果を発揮してくれて、今日は素晴らしいレースができたと思っています。スタートも良かったですし、そのあとの数ラップも非常に順調で、最大限の順位を獲得することができました。この3日間はひたすら静かに、落ち着いて、懸命に仕事に取り組みました。そして高い成果を得ることができましたが、まだたくさんの課題が残っています。次のミサノでより多く情報を収集し、今後何をすべきかについて100%の確信を得たいと思っています。全体的にはかなり厳しいウイークでしたが、少しずつ前進できているとすれば、それが非常に大切なことだと考えています」
F・モルビデリ選手談(14位)
「もっと悪い結果を予想していました。というのも、再スタートでは、ほとんどのライダーが新品タイヤに履き替えていたのに対し、私はそうではなかったからです。ライバルたちに比べて大幅にポテンシャルが劣っている状態でしたが、そのなかでも最大限の力を尽くそうと頑張りました。マルク・マルケス選手に近づくことができたのですが、結局のところ、今日は思うようにプッシュしきれないまま終わってしまいました」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「レッドフラッグが提示される状況は常に緊張感を高めてしまうものですが、私たちのライダーはしっかり対応してくれました。ふたりとも好スタートを切り、とくにクアルタラロ選手は素晴らしかったと思います。今日の決勝のために何ヵ所か変更を加えていて、それが効果を発揮してライバルたちとバトルすることができました。グリッドの後方から7位を獲得したのですから、素晴らしい結果だと思います。モルビデリ選手のほうは、残念なことに新品タイヤが残っていなかったため、同じタイヤのまま行きました。スタートは悪くなかったのですが、そのあとは思うようにプッシュすることができないまま終わってしまいました。これからしっかりデータを分析して次のラウンドに備えます。次回ミサノは来週に迫っており、その翌日には同じサーキットでテストも予定しています。さらなる前進を目指して、貴重な走行時間を最大限に活用したいと思っています」