MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 9月3日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP 第11戦カタルニアGP
■開催日:2023年9月2日(土)
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
予選結果
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:29度
■PP:F・バニャイア(1分38秒639/ドゥカティ)
スプリント結果
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:31度
■PP:F・バニャイア(1分38秒639/ドゥカティ)
■FL:A・エスパルガロ(1分39秒327/アプリリア)
REPORT
QUALIFYING
モルビデリとクアルタラロ、予選は16番手と17番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリとF・クアルタラロはQ1に出場し、それぞれ、午後からのスプリントと日曜日の決勝を16番グリッドと17番グリッドからスタートすることが決定した。
モルビデリはQ1を順調にスタート。1度目の走行で確実にスピードを上げ、3ラップ目に1分39秒581を記録して2番手につけた。素早いピットストップのあと、残り5分半で2度目の走行を行い、全7ラップ中の最終ラップで1分39秒452に更新。しかし順位では6番手に後退し、Q2進出はならなかった。
一方のクアルタラロは、Q1序盤でいきなりトップに浮上。次のラップではさらにタイムを更新したが、3番手に後退してしまった。ここでより一層、プッシュを強めると、第1コーナーでコースアウトしてグラベル上で転倒。走行継続は可能だったものの、貴重な時間を費やすこととなった。残り約4分で2度目の走行を開始した時点ではまだ3番手を維持していたが、終盤で全体のペースが上がると徐々に後退。クアルタラロも全7ラップの最終ラップで1分39秒510まで更新したが、トップからは0.721秒離されて7番手に終わった。
SPRINT
モルビデリ、クアルタラロがそれぞれ15位と18位
午後になると上空に灰色の雲が広がり、スプリントのスターティング・グリッドは緊張した雰囲気に包まれた。そしてウォームアップ・ラップがスタートするやレインフラッグが提示され、モルビデリとクアルタラロは冷たいタイヤに注意を払いながらスプリントを慎重にスタートした。
16番グリッドのモルビデリは序盤から集団に飲み込まれたが、大勢のライバルとバトルしながら20番手を確保。徐々にリズムをつかむと少しずつ順位を上げ、残り4ラップではスタート・ポジションの16番手まで復帰した。その後、A・フェルナンデス(KTM)をパスして15番手に上がり、そのままチェッカーを受けた。トップとの差は16.207秒だった。
一方、17番グリッドからスタートしたクアルタラロは、第1コーナーで他のライダーを避けるために、やや大回りで進入し、21番手でオープニングラップを終了。中上貴晶(ホンダ)とI・レクオナ(ホンダ)をパスし、転倒車もあったことで18番手まで上がったが、その時点で前方集団からとのギャップは広がっており、それ以上のポジションアップはならなかった。トップとの差は17.147秒。
この結果、クアルタラロは合計73ポイントでランキング11位、モルビデリは合計65ポイントでランキング12位をそれぞれキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計138ポイントでチーム・ランキング6位。ヤマハは合計93ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位タイとなっている。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
QUALIFYING
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・モルビデリ選手談(予選16番手/1分39秒452)
「できる限りのことはやりました。午前中のFP2(フリープラクティス第2セッション)でマシンのモディファイを試みましたが、状態は改善しませんでした。予選ではペースも落ちてしまったので、午後からのスプリントに向けて何らかの解決策を探さなければなりません。データ収集も重要になります」
F・クアルタラロ選手談(予選17番手/1分39秒510)
「もっといい走りができると思っていましたが、期待通りにはいきませんでした。午後のスプリントまでに解決策を見つけられるよう頑張ります。私自身としては、よりスムースに乗ることを心掛けたいと思っています。そうしたことが、午後からのスプリントと明日の決勝で良い結果につながることを期待しています」
SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・モルビデリ選手談(15位)
「まず、第1コーナーがラッキーでした。ファビオ(クアルタラロ)が勢いよく抜いて行くのが見えましたが、私は転倒などすべての混乱を避けることができました。そのあとはレースに集中し、2台のKTM(J・ミラーとF・フェルナンデス)とバトルして最終的には彼らを抑えることができました」
F・クアルタラロ選手談(18位)
「非常に厳しい一日でした。序盤はハード・ブレーキングを試みましたが、思い通りにはいきませんでした。この2日間、私たちは改善を目指して、とてもたくさんのものを試してきましたが、どれも効果がありませんでした。明日はもっと良くなることを期待しています。このコースでの私自身のポテンシャルはよくわかっています。今日のようなポジションで戦うのは本当に残念です。でも結局のところ、戦い、解決策を見つけるためにここにいるわけなので、未来のために100%集中していきたいと思っています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「ここまで非常に苦戦しています。このコースは、通常ならウイークを通して好調を維持できる場所なのですが、今年は以前とは状況が違い、より厳しくなっています。ヤマハのマシンは高いコーナースピードを維持して走るところに特徴があるので、そのためにはグリップがとても重要なのです。グリッド16番と17番からのスタートに加え、途中で降り出した雨も、ふたりに追い打ちをかける格好になりました。今晩、データを見直して、明日のウォームアップ・セッションで何らかの解決策を試したいと思っています。決勝は周回数が多くなるので、タイヤの消耗にも注意を払い重点的に取り組んでいきます」