モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 7月30日 フィンランド
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権第14戦フィンランド
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年7月30日
■開催地:フィンランド/ヴァンター
REPORT
フィンランドのヴァンターで開催されたFIMモトクロス世界選手権第14戦フィンランドGPで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのグレン・コルデンホフがレース1で4位、レース2では3位でフィニッシュし、総合3位に入った。一方、ジェレミー・シーワーも好調振りを示し、チームメイトと同ポイントの総合4位となった。
Monster Energy Yamaha Factory MX2のリック・エルジンガが素晴らしい闘志を見せて総合6位に食い込んだ。
MXGP
コルデンホフが好調を維持し、フィンランドで表彰台
レース1ではシーワーがYZ450FMを駆って見事なホールショットを奪うと、タイトでコンパクトなヴァンター・サーキットで、スムーズで一貫したペースを維持し、2位でフィニッシュした。一方、コルデンホフは消化器系の問題に苦しみながらも、体調不良を乗り越えて4位でフィニッシュした。
レース2でコルデンホフは、表彰台を視野に、ロケットスタートを見せて飛び出すと、19周のレース全体を通してトップグループにつけて3位でフィニッシュした。一方、シーワーはマシンにマイナートラブルを抱えながらの走行を強いられたが、闘志を見せて5番手まで順位を上げてチェッカーフラッグを受けた。
激戦のフィンランドGPを終えて、シーワーはランキング3位を維持し、コルデンホフはポジションを上げて4位に浮上した。ライダー両名とチームは、1週間のオフを経た後、第15戦の舞台となるスウェーデンのウッデバラに向かう。
MX2
エルジンガがフィンランドで6位
タイムプラクティス5番手と、自身のキャリアベストとなる週末の走り出しを見せたエルジンガは、好結果への自信と共にフィンランドGPのスタートゲートに並んだ。だがオープン二ングレースではゲートでトラクションを失ってトップ10圏外からのスタートを余儀なくされる。エルジンガはそこから見事に立ち直り、目を見張る速さと完璧なライディングスタイルを披露して集団の中を猛チャージ。7番手まで順位を上げてフィニッシュした。
レース2では、良いスタートを決めたエルジンガは、先頭集団とバトルを展開。奮闘するエルジンガは、健康上の問題が解消しきっておらず、それとも戦いながら最終的に5位でフィニッシュした。
激しい争いとなったグランプリ3連戦を終えたチームは、ひと週末のオフを経て、第15戦が開催されるスウェーデンのウッデバラに向かう。
Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツは、レース1で不運なアクシデントに見舞われ鎖骨を骨折。以後のフィンランドGPでの走行を断念した。本グランプリを棄権したものの、今シーズン11回のレース優勝、グランプリ優勝6回を含む9回のポディウムフィニッシュと、グリーツはYZ250FMを駆って目覚ましい成績を収めており、現在、MX2選手権ランキング2位につけている。
エルジンガはトップ10まで9ポイントと前進を見せた一方、この週末のグランプリを欠場したティボー・ベニスタントはランキング6位に後退した。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
MX2 RESULT Race.1
MX2 RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
RIDERS RANKING MX2
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MX2
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
グレン・コルデンホフ選手談(4/3位:総合3位)
「再び表彰台。これについては満足すべきなのですが、今は勝ちたい。そのために取り組んでいるんです。それほどトップとかけ離れてはいないので、来週テストを予定していて、それに向けて努力を続けます。残りのラウンドもあまり多くはないので、早くトップに立てることを願っています。うまくゆけば、次のスウェーデンで実現できると思います」
ジェレミー・シーワー選手談(2/5位:総合4位)
「今日は勝つために全力を尽くしたので、悔しいです。まるで今年のシーズンを物語っているかのような気がします。バイクのセットアップにちょっと手こずったものの、レース全体を通してどうにか調整はしたけど、時間がかかりすぎて、レースの終盤に良い感触を得た時にはもう手遅れ。体調も良く、速さもあるのに結果は自分が望んだものではないので苛立ちます。次戦のスウェーデンを前に形勢を立て直すために少し休みます」
MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2
リック・エルジンガ選手談(7/5位:6位)
「体調がちょっと良くない状態でフィンランドにやって来ました。今週は熱と喉の痛みがあったのですが、幸い土曜日にはだいぶ良くなりました。昨日の予選では5番手という好結果を得たのですが、今日の感触はベストではありませんでした。最初のレースではゲートでホイールスピンし過ぎてしまったものの、12番手あたりから6番手まで追い上げました。でも終盤に少し疲労が出て7位でフィニッシュしました。レース2では、運よくスタートがずっと良くなって、トップグループで争うことができました。これは本当に良かったです。どうにか5位でフィニッシュすることができました。これは正しい方向への良い一歩であり、自分が進歩していることを示しているので、本当に満足しています」